オレより強い奴に会いに行く

〜2002年 なんとなく旅行記 青森編〜


12月10日

  23:06発の高崎線に乗っている。今回の旅の目的は何だろう。こんな寒い時期に、北に行かなくてもいいのに。いや、行くなら今しかない。久々の北の大地。来年はもっと遠くなってしまう。やはり今回がラストチャンスか。決まり。テーマは「オレより強い奴に会いに行く」で。

12月11日

  高崎駅でムーンライトえちごに乗っている。18切符でお得に弘前を目指すには当然の電車だろう。平日のせいか3両編成。ゆったりシートでリクライニングつき。暖房も効いてて、寒くない。にしても人多し。私の隣以外は全部埋まっている。指定席券を買ったのは出発の3時間前だった。よく取れたなあ。初の夜行電車。なんかドキドキ。しかも一人旅でワクワク。でも目的地は遠くてぐったり。1:09、高崎駅出発。さて寝るか。

  3:30頃、長岡到着のアナウンスで起きる。夜行でもアナウンスあるのね。乗り換えの案内までしてるけど、次の電車までまだ2時間はあるだろうに・・・。寝たかどうかわからん。電車はときどき停まっていたみたい。ムーンライトえちごから乗り換えたのは5時頃。長岡で起きた後はごろごろしてるだけで眠れず。結局睡眠時間はあったのかどうか・・・。新潟、雪です。しかも、かなり積もってます。半分以上の人が新潟で降りてしまい、今乗っている羽越本線はガラガラ。夜行電車内が暖かかったせいか、今はとても寒い。気がするだけか?弘前はまだまだ遠い。

  6時を過ぎて、乗っているのは村上行きの電車。外は吹雪いてます。この電車、手で開け閉めだって。すごい。6:50頃になって、やっと明るくなってきた。気がつけば日本海沿岸。すでに一面雪だが、これがどんどん厚みを増すのか。西側なので日の出が見れないのが残念。もっとも晴れかどうかはあやしいが。横になっていたが、高校生がいっぱい乗ってきたので、仕方なく起きた。登校時間早すぎだろ。8:40、酒田駅出てすぐのそば屋で朝食。次の電車まで1時間ほどあるから、うろつこうと思っていたが、猛吹雪でとても外は歩けない。地元の人的にも大変な天気らしい。酒田駅にあったスタンプの俳句、「暑き日を海に入れたり最上川」って今寒すぎるんだけど・・・。

  電車は10分くらいの遅れで秋田に着いた。11:30過ぎです。ここまでの駅のなかでは一番都会みたい。秋田は乗り換え時間が長いので観光をすることに決めていたが、天気は悪化。吹雪でやばい。歩いて5分。つるっと滑って、どてっとこけた。凍っている上に雪が積もって滑りやすい状態になっているらしい。「大丈夫?」とおばさんたち。恥かしい。転びそうな危うい歩き方をしているのは私だけ?雪国の人はなんでもないのか。最初にめざした赤れんが郷土館は吹雪のせいで道に迷い、やっと着いた頃には入る気も失せていた。予定変更で秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)に行った。秋田竿灯祭りを中心にお祭りの紹介をしている博物館で、人はがらがら。おかげで入口で荷物まで預かってくれてのんびり見られた。料金は100円と激安です。

  お昼に稲庭うどんを食べようと思っていたが、雪に負けて駅に逃げ帰った。移動が大変なせいで結構時間を費やした。15:28発の電車に20分前に乗った。が、すでに座れず。本数が少ないから、人が集中するらしい。座りたい・・・先は長いのに・・・。17:27、座ったら爆睡していた。気がつけば大館。どうやらこのまま弘前まで行けるらしい。荷物を置きっぱにして大館駅をうろつく。雪がしんしんと降っていてとても外はうろつけない。寒いなんてもんじゃない。なんと高崎からここまでいっしょのカメラマン二人組みを発見。電車に乗るパターンが同じらしい。学生だろうなあ、こんな長旅をするのは。なんでわかるのかって?私と同じように乗り換えの度に駅で写真を撮っていたから。

  18:46、ついに弘前に着いた。私を歓迎するかのような大雪とやばい寒さです。リュウ、早く来てくれー。ダイエーで買い物をして待つとするか。バイトが終わってから迎えに来てくれるそうだ。そして20:14、ついに感動の再会。ダイエー前にロードスターで登場。うおおー友よー!お迎えご苦労であった♪初日は長旅の疲れもあって夕食の後にダウン。リュウは大学に消えていった。23時半頃に戻ってきたら、今度は二人で夜の街へとロードスターで駆り出した。車のいない交差点でスピンしすぎてポールにドカっといった以外は気持ちよくドライブ。どこぞの大駐車場でドリフトやらスピンやらを楽しませてもらった。明日からは何をしようか。期待に胸を膨らませつつ、日付の変わってしまった2:40、寝るのだった。おやすみ〜。

12月12日

  7:00、起床で、30分ほどしてから動き始める。8:20には出発。今日は温川温泉へ。明るいが雪の降る中を八甲田方面へ。様子見に八甲田登山口の酸ヶ湯へ。意外に遠かった。しかも想像を絶する雪と寒さ。途中の「−10℃」の表示が信じたくなかった。登山道を見てみたが、・・・どこを登れというのだ?!ガードレールくらいの高さになっている鳥居に、腰よりも高い雪。一直線に頂上を目指しても同じ?とか思えてくる雪の積もり具合。ありえない・・・。冬の八甲田を制すのは無理。絶対死ぬって。修行どころじゃないから・・・。ゲートの閉鎖されているぎりぎりの所まで行って、湯気の立ち上る温泉の池、地獄池を見てきた。周りは雪で寒いせいもあるだろうが、一面湯気でうっすらとしか池自体見えない。

  新必殺技、八甲田スペシャルを編み出すのはまたの機会にするとして、あまりの寒さにここの酸ヶ湯温泉に入ることにした。秘境ムードたっぷりの温泉。そりゃあ登山口ぎりぎりにあるからなあ。そういえば、雪に埋もれた車が2台ほど停まっていた。もしや登った人がいるのか?信じられん。さて、ここの温泉、千人風呂が有名らしいが混浴だって。平日の午前中で人なんていないだろう、と思いきや、普通に若い女の子もいる。風呂の中は湯気が立ち込めていて、近づかなければ何も見えないから、女の子も入りやすいのかな。広いからなかなか他の人を見かけないし。と思ったら目の前にいきなり・・・。お湯は酸が強く、肌にひりひりくる。冷えた体にはとても効いた。飲用もあったので飲んでみたが、すっぱすぎ。一口しか飲めなかった。打たせ湯にひたすら打たれていた。

  たっぷりと温泉を満喫して、体中に硫黄の匂い?温泉の香り?が染み付いている。とにかく気持ちよかった。風呂のある旅館は結構大きく、山奥に堂々と構えている。入れ替わりで自衛隊の人々が大量に入ってきた。冬山の訓練にでも来ているのだろうか。帰り道はコンビニでお昼を買って、さらに人里離れた山の中を通過。見晴らしのいい場所でお昼にして、山をぐるっとまわって帰ってきた。今回の旅の目的のひとつに以前登頂しそこなった八甲田の登頂を、というのもあったのだが、またしても達成できず。いつかまた来るのかな・・・。

  昨日はあまり寝てないせいか戻ってきたらリュウも私も昼寝。2時半頃にリュウはバイトへ。私は湯あたりしたか、体調悪し。昨日の疲れといえばそうかもしれないが。休むことにした。たっぷり休も。夜になって、昼間寝た分を取り戻すべく行動。リュウのチャリを借りて雪道をサイクリング。気を抜くと転びそう。スタッドレスにしてほしい。弘前市内の近場をうろついたが寒すぎ。途中からテンションが上まわってあまり感じなくなっちった。街中で名水100選、富田の清水(しつこ)なる水をゲット。あとでこれで紅茶を入れよう。

  帰ったらリュウも戻っていた。が、今度は大学に行くらしい。私もいっしょに大学に行くことに。夜中の大学に侵入。研究室の学生はたいてい鍵を持っているらしい。24時間開いているそうだ。他の研究室も電気がついていた。深夜1時過ぎ。お茶を飲みながら、ネットと「イニシャルD」を楽しみ2時間弱ほどお邪魔した。のんびりしすぎ?結局家に戻ったのは4時くらい。明日起きられるのかな・・・。

12月13日

  7:30、リュウ宅出発。今日は一人で本州最北端を目指す。慣れない雪の道を駅まで急ぎ足。8:06の電車に乗ったら通勤&通学ラッシュ。雪景色はきれいだが、窓がくもって見えない。ラッシュといってもすぐに座れるようになるくらい。すぐに座れた。

  弘前から3時間。ローカル線で下北半島を陸奥湾に沿って走り、着いた終点は大湊。駅前でレンタカーを探すが、全車レンタル中。慌ててまた電車に乗り、一駅戻って下北へ。JR東日本てっぺんの駅の文字が目についた。こちらのほうが栄えていた。歩いて5分のところにトヨタレンタカーを発見。トヨタ系ってことで来年からは社員割引とかないのかな。ここも車が出払っていて1台しかなかった。ナビつきで500円余計に取られたがまあ仕方ない。宮崎で借りたときと同じくヴィッツだった。ヴィッツに縁があるらしい。

  昼も食べずに一路目指した大間崎。本州最北端の地、マグロの海で美味いものでも、と楽しみにしていたのだが・・・。途中もなかなかに険しい道のり。半島の海沿いなんてこんなもんか。景色はなかなかよかった。そして着いた大間崎。冬の海は寂しすぎ。最北端の地も他に人はいなく、土産物屋も食堂も閉まっていた。うおぉ・・・マグロ丼がぁ・・・。やはり北に来るのには季節外れもいいところか。

  漁港でマグロ釣り漁船とイカ釣り漁船を見て、牧場で牛を見て、来た道を戻った。今度の目的地は奥薬研(おくやげん)温泉だ。下北半島の内陸部、恐山は冬季で閉山。さらに奥の林道ゲートが閉鎖する直前のところにその温泉はあった。薬研渓谷を上流へと走り、カーナビで薬研温泉までは案内があった。「ルートから外れました。音声案内を終了します」って画面には道路が映ってない。ここも秘境だ。14:30頃に着いて、まず最初に見つけたのはかっぱの湯。河原に湯舟があった。きれいなお姉さんが一人、湯気の中に見える・・・わけもなく、無料だが人は誰も居なかった。橋の上からは丸見えで、脱衣所らしき小屋のみ男女に分かれていた。お湯はぬるめ。これはちょっと入れない。駐車場とレストハウスがあり湯気が立ち上っていたのは夫婦かっぱの湯。ここも無料。きちんとなっているのに無料とはうれしい。こちらも河原にあって雪景色を見ながら温泉に浸かった。先客が一人、大間崎の漁師さんがいた。かっぱの湯は紅葉の季節なら若い女の子もいっぱい来るんだってさ。男が入れなくなる感じらしい。冬の下北でこんな秘境に来る観光客はやはり珍しいか。

  のんびり温泉に入っていたら、雪が降り出した。16時前だが、暗くなり雪が激しくなる前に逃げるように出発。手前にあった薬研温泉もほとんど人がいなくて営業してなさそうな雰囲気。ひのき林の中の雪道を車をスライドさせながら快走。意図的じゃなかったから最初はびびった。で、大畑まで戻ったら海鮮物産店いさりびハウスでお土産をゲット。生っぴとかいう生イカの開き?むつ市内に入ってからは海の幸が買えるか食べられるところを探してうろつくが、見つからず。やってるかやってないかわからないような店しかない。道も混みだし、雪もひどくなってきたので、早めにレンタカーを返した。結局、おいしい海の幸を食べ損なってしまった・・・。

  下北駅にはストーブがあり、暖まった。1時間に1本だから待つ人も多い。18:15に乗ったら混みすぎ。帰宅ラッシュか。青森まで直通の本日最後の電車かな。何とか座れたときには疲れきって爆睡。なのに青森で乗りかえたら今度は座れず。リュウに駅まで迎えに来てもらい、帰りに本屋に寄り道して帰ったこともあり、夕食にありついたのは23時を過ぎた頃。腹減りすぎていたので食べまくり。リュウの作ったリゾット、美味かった。夜は疲れているのものの、オセロと将棋で対決。1勝1敗に終わった。気がつけば2時過ぎ。寝ます・・・。おやすみ〜

12月14日

  しばらくしてリュウが「眠れ〜ん」と起きだした。「龍飛でも行くか!」と、おおう、待ってましたこの展開。めっちゃ眠くてやばいけど、津軽半島の先端に行けるのなら、行くしかない!GOー!4:15、まずはすきやで夜食。牛丼を食べてパワー全開。でも私は眠気倍増。ZZZ・・・。深夜の街を歌いながらドライブ。弘前から青森へ、そして津軽半島へと向かった。助手席の私は半分寝ながら。リュウが力尽きたのは蟹田町を過ぎた辺り。どこのことだかわからんって?私もどこだか知らんよ。6時ちょっと前くらいか。まだ日が出ないくらいの時間帯。二人そろって車内で爆睡。わけのわからんテンションで来てしまったが、明らかな睡眠不足で眠くならないわけがない。

  起きたのは8時前。寒い・・・。車中泊は予定してなかった・・・。陸奥湾側の海岸線を走り、着いた龍飛崎。津軽半島の先端である。風が強すぎて飛ばされそうだ。昨日までよりはずっとましな寒さのはずだが、体感温度的にはめっちゃ寒かった。年間の平均風速10mだって。風力発電の風車がいっぱいあった。階段の国道とかもあったらしいが、あまりの寒さと風でうろつけず。とりあえず先端に来たってことで満足した。

  帰りに温泉でもと思っていたが、早く帰りたいという思いのほうが勝った。今度は半島の山中を抜けるルートから日本海側の平野部へ。米こめロードを走ったり、どこまでも真っすぐな道を走ったり。地平線でも見えそうな感じがする、なかなか見られない景色でよかった。岩木山の麓をまわって弘前へ。リュウ宅に帰ってきたのは14時前くらいか。またもや二人そろってお昼寝です。ほとんど寝てないからねえ。寝る前におそい昼食を食べた。キムチベースの炒め物。今回はキムチが全てに絡んでくる料理ばかりだ。

  18時頃からリュウは大学へ。しかも今日は彼女のところに泊まりだって?!ということでリュウ宅は私のものになった。好き勝手に遊びたいところだが、たまった疲れと体体調が崩れ気味なのとで、夕食後はダウン。20時には寝る体勢で、早々に力尽きた。昨日、今日とろくに寝ないで下北半島と津軽半島の先端を制して、疲れないわけがない。まあしょーがない・・・。

12月15日

  6:00、起きる。リュウ宅を独り占め。のんびりだらだら。まずはお風呂。その間に飯を炊き、風呂上りに朝食。昨夜リュウが作ったやつを食べ尽くす。ホットアクエリアスもなかなか。温めるとすごく甘かった。8:00になってリュウ帰宅。下北土産のイカを焼いて食った。うまし。今日は帰りの日。どうやって帰るか。電車か夜行バスなのだが。リュウが帰宅して寝ている間にチャリで駅までひとっ走り。曇りながらも今日は今までとは比べものにならないくらい暖かめ。それでも4℃だけどね。溶けた雪でぐちゃぐちゃの道は走りにくいが、来たときが信じられないくらいに地面が見えていた。やはりここ数日の雪は弘前的にもすごかったらしい。

  電車の切符が取れたので、帰りも電車、18切符で。荷物は一部ゆうパックで送ることにした。日曜日でもやっている郵便局があってよかった。リュウとともに行って帰ってくると、そろそろ出発の時間。4度目の弘前&リュウ宅、今回も楽しませてもらった。また何か野望と希望ができた場合には来るとする。さらば。と、家を出てすぐにニット帽を忘れたのに気づく。何か忘れている気はしたんだが・・・。駅まで歩き。リュウにはかなりお世話になってしまった。少なくとも大学の研究は相当進まなかっただろうなあ。でも、かまってくれてサンキュー。

  ムーンライトえちご、帰りも切符が取れてよかった。時間がかかるけど、のんびり旅行とわりきって節約です。夜行の切符はさっき取ったばかり。12:46発の電車で弘前にお別れ。4度目にして帰りまで電車になろうとは・・・。しばらく、ツアーノートを書いた後は完全にダウン。普通じゃなく疲れてるらしい。気がついたら秋田だった。

  16:30、行きにうろついた秋田。乗りかえ待ちが50分ほど。すでに外は暗く、行きにいろいろ見たので、ここではお土産のみ手に入れる。金萬本舗の金萬を二箱。るるぶに載っていたので、これにした。そして再び電車の旅。村上まで行けばもう夜行になる。でも、そこまでが長い。18時にはすでに真っ暗。窓の外は何も見えない。あと4時間で夜行に乗れる。

  酒田で夕食。といっても店が開いているはずもなく、徒歩5分の所にあったダイエーでお弁当を買う。その近くのGEOで中古本を買い、最後の村上までの遊び道具にする。駅の待合室でお弁当を食べ、村上行きの本日最後の電車に乗ったのは、数えるほどの人数のみ。ムーンライトに接続するのだが、日曜日の夜では東京に行く人も少ないのか。ボックスシート独り占め。他は女子高生一人、男性一人。もうこの辺は夜中です。お腹いっぱいだし、寝たいが、今寝たら夜行で眠れなくなりそうなので我慢する。はるか遠くに街の明かりが見える。おそらく田んぼの中を走っているのだろうが、行きに通った景色の記憶など全く残っていなかった。鶴岡で人が多少乗ってきたが、それも数駅で降りていった。この区間はずっと読書とノート書き。旅ももう終盤です。

  22:00、村上に着いた。ちょっと駅の外に出てみるが、この時間じゃあねえ。あとは東京へGO−!旅の疲れもあって帰りの夜行はけっこう眠れた。それでも寝過ごしてまた新潟へ行ってしまう夢など見て、はっとしたりしていたが。18切符に今回の旅最後のスタンプが押されてしまった。

12月16日

  4:30、大宮駅を過ぎたところ。池袋まであとちょっと。長かった電車の旅もそろそろ終わり。そして、無事に家についたのは5:30頃。4度目の弘前は、今回もまた計画もろくに立てず。かなり適当に行って楽しんできた。冬の八甲田は残念ながら断念したが、リュウとの再会や、本州最北端の半島を二つ制したことは、十分に目的達成ということで納得しましょう。またいつか機会があれば・・・。いや、機会を作ってまた行きたいと思う。八甲田を制さねばならんし。しかし、疲れた・・・。おつかれさま。

以上。

  ツアーノートより転記した生の声を編集したものです。弘前3部作完結編から1年。この旅行記が新たなシリーズのスタートとなれるのでしょうか。“スペシャル”の名の下に、あの3人が集まることができるかどうかは、わかりません。でも、これから3人がまたどこかに散らばろうとも、必ずや集まります。今回はそれを可能にするためにも、青森なんて余裕だぜっていうノリにするためにも、時間のあるこの時期に、敢えて独りで北に向かったのかもしれません。なんでそう言い切れるのかって?だって3人とも“スペシャル”の申し子ですから。オレより強い奴に会いに行った旅を終えて、そこにはひと回り大きくなった自分がいた気がした。

おしまい

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