冬の海、三河湾の島旅

〜2008年 旅の軌跡 知多半島編〜


【旅のミチシルベ】
◆日程・・・2月9〜10日。
◆目的・・・冬の海を楽しむ。
◆コース・・・名古屋港水族館〜イタリア村〜常滑〜篠島〜日間賀島〜中部国際空港〜タワーズ。
◆宿・・・ホテルAU常滑。

【旅の軌跡】

  9日、朝。桑名で待ち合わせ。Kずえは鈴鹿8耐以来、2度目の桑名。今日はすごく寒い。雪でも降りそうな天気。名古屋港へとドライブ。イタリア村へ入ろうとしたらまだオープン前。先に名古屋港水族館へ行く。就活のとき以来だ。南極観測船?が停泊。それがまさに似合う天気。爆風で雪が舞いだした。水族館へ逃げ込む。10時だけど、すでに結構人が入ってる。

  ここの水族館、見せる施設というよりかなり研究施設色が濃いような。想像以上に楽しくて、イルカにも癒されて。屋外で雪の中、イルカのショーを見たりもした。3時間くらいたっぷりと海の中を楽しむ。皇帝ペンギンがじっと立っていた。13時過ぎ、水族館から出てみてビックリ。ここは南極か?!真っ白になってた。さっきのペンギンたちはうれしいだろうな。南極観測船が違和感無く停泊。激しく降ってます。

  雪のイタリア(村)でお昼。ピザ美味し。イタリアな雰囲気が出ていてのんびりするにはいいかも。ショッピングしてたら雪が止んで助かった。16時過ぎ、道路の凍結は大丈夫?!どの車もビビりながらゆっくり。でも主要道路は雪も融けて問題なし。セントレアへ、常滑へ向かう。あまりの寒さにホテルAU常滑へさっさとチェックイン。駅の目の前。

  昼間降った雪が歩道には積もったまま。一度チェックインしたら外に出るのが面倒になった。で、ホテルのレストランでお手軽ディナーのコース。魚と肉のコース。これも美味し。このホテル、まだ新しくて、今回はオープン記念のお得な値段でお泊まりでした。客は空港利用の旅行者が多そうだ。お風呂上りに空港方面の夜景でも見ようと非常階段のおどり場に出てみる。思ったほど見えず。・・・!鍵がかかって中に入れない・・・。やっちまった。スリッパで6階から1階まで外階段を下りて、玄関から何食わぬ顔で入ってロビーを通過。一気に冷えたぞ。明日はいい天気になりますように。

  10日、晴れ。海を目指して南へ。冬晴れの青空に白亜の灯台が目立つ。砂浜におりて潮の香りと波の音。野間灯台前の海に大学生らしき集団。波に飲まれて寒そうだ。知多半島最南端の師崎へ。ツール・ド・あいちでおなじみの豊浜漁港を通過。また今年の開幕戦でも来るのか?

  師崎港で船のダイヤをチェック。すぐに行けるとこへ向かう。行き先は篠島。10分ちょっとの船旅。ここで降りる人は・・・少なっ。観光協会らしき場所へ入ると寂れてる。レンタサイクルもやってないとのこと。露天のおばちゃんから乾燥エビをいただく。美味い。とかやってたら一緒に降りた人は居なくなり、島民が全く見られない不気味さ。とりあえず歩く。

  篠島八十八箇所巡り、らしきものがあり。数十メートル間隔で続いていたり。一周6km程度の島で八十八は無理があるんじゃ・・・?!ものすごいペースで次々にお地蔵さん的なものが現れるんですが。しかも新1新7新8ってなぜこの3つは「新」もあるんだ?なぞだ。知多四国巡り38,39番霊場もあり。知多四国巡りの難所の一つだな。

  冬の海は誰もいなくて、でも青い空と砂浜がいい景色だった。シチリア島のビーチな気分。あいのり5人組とすれ違う。誰もいないこの島に人がいるとは・・・くらいの驚き。誰かの実家に遊びに来たか。島を見渡せる高台へとせまい路地へ入る。この島、外周の道路以外は車は走れない、バイクも走れないような路地が入り組んでいる。“眼かけ弘法”にお参りして知多半島を見渡す。島の風景っていい感じ。誰もいない小学校&中学校は不気味でした。その先の道を進む気にはなれず。

  路地裏をすり抜け、港へ戻る。“フードショップアイランド”でアイスをゲット。他にも多少店があったようだが、冬はどこも閉店か。夏場には海水浴客で賑わうのか?向こうに見える日間賀島で昼を食べることにして、篠島にさらば。離島ってのはこういうもんなのかなあと。港にはさっきのあいのり5人組が居た。お昼は船も無いらしい。

  篠島から5分、日間賀島、西港へ到着。上陸してびっくり。こっちの島は観光客がいっぱいだ。海の幸と潮の香りに釣られて、目の前のお店へ。腹減りなり。日間賀島名物のタコを食う。ぶつ切りのゆでダコがこんなに美味しいとは思わず。かき揚げとともに評価が急上昇。岩ノリも美味くて、お土産に買ってしまった。新鮮とはいえ、これはマジで美味い。

  腹が満たされたら、今度はレンタサイクルでツール・ド・日間賀島。1時間500円、やる気無い感じの喫茶店でレンタル。おばちゃん「ゆっくり回ってきな、1時間で十分だから」とのこと。東港を過ぎると2分で寂しい景色に・・・。こんなもんか。高台へと登り景色を確かめる。起伏のある島の風景の方が自転車に似合ってる。上ったよりもはるかに急坂を下り、気がつけば東港に着いていた。港の防波堤の先で行き止まり。タコモニュメントと記念写真。日間賀神社に参拝して、こちらも人のいないビーチ前を通過。いいんだ、この天気とこの潮風に自転車ってのが。

  島の反対側まで寄り道しながらも30分かからず。岩場へ下りて潮溜まりを散策。カキらしきものがいっぱいいた。おばちゃんたちがせっせと獲っていたが、やはりカキだった。簡単に獲れるが、貝を開けるのは難しい。でも他には何も見つけられず。猫も相手にしてくれないので、再び自転車へ戻る。歩き1組、レンタサイクル1組。この辺で会う人はそれくらいだ。

  再び坂を登り丘を超え、島の反対側へ。まだ走ってないルート、島の南側を通過して島一周だ。さっきすれ違ったレンタサイクルのカップルを前方に発見。ツール・ド・日間賀島の最後はゴールスプリントか。レーサースタイルでママチャリを乗りこなし、そのままゴール(勝手に決めた)へ。LOVE・WING自転車部、勝利。ちょうど1時間でレンタサイクル返却。さっきは誰も借りてなかったのに、1時間経った今はなぜか店頭にレンタサイクルを並べてやる気満々。自転車もずいぶん出払っているようだった。師崎へ戻る船待ち中にお土産ゲット。西港タコモニュメントとも記念写真。きまぐれな猫にKずえが引っかかれて日間賀島にさらば。半分くらい観光客を篠島に分けてあげたい。離島の生き残りのし烈だな。

  イタリア(村)とシチリア島(日間賀島)でたっぷり楽しみ、常滑から電車でセントレアへ。デッキから見る滑走路はまさに帰国してきた気分。爆風が寒かった。空港内でお土産物を物色。通関(自動改札)で引っかかることもなく、再び常滑へ。スーツケースを引く姿が「海外旅行に行ってきました」的な雰囲気でうらやましい。

  締めくくりはタワーズで夕食。いい景色のお店に行きたかったけど、連休中のせいかどこの店も行列。13階の“サンルーム”で普通に夕食。夜行バスまでの時間をデニーズでお茶して、旅立つKずえを見送る。夜行バスが名古屋を出る頃、私は三重へ深夜のドライブ。冬の海と島の思い出に、バレンタインのチョコを合わせて、甘い気分の週末でした。

おしまい

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