若葉マーク、できれば日帰り

〜2000年 春休み旅行記 銚子編〜


  このメンバーでの旅行は、なぜいつも突発的なのか?春休みになって、Ryuが弘前から実家に帰って来た。帰って来るその日に電話があり、夏休み以来だし、これは会わねばならんということになった。そして決まったのが車で遠出。どこに行くかは前日になるまで未定。こうして突発的に、日帰りで銚子に行くことになった。日帰りが無理なら、その時はその時という適当な計画だった。車の免許を取って約1ヶ月の私と、約10日のRyu、それに1年以上ペーパードライバーの越前守の3人である。

  朝7時50分、松戸駅東口集合。Ryuの車で行くので、妥当な集合場所である。しかし、うちら2人には朝早くてきつかった。6時起床で6時半出発。日暮里7時5分発の電車で、ハンググライダーをしに行くteaと松戸までいっしょだった。ちょっと早く着き過ぎたが、駅前の吉野屋で朝食。それから予定通りの時間に来た越前守とともに、Ryuと合流。7時55分、3人がそろった。

  Ryuの車はビスタ、なんとマニュアル。オートマだと思っていたのでびびった。越前守はこの時点で運転しないことを決めたようだ。私も卒検以来のマニュアルで不安だった。が、Ryuはこの車でけっこう走ったらしく、余裕っぽかった。地図を片手に、松戸を出発。まあしばらくはRyuの運転を見てみることにした。5分後、若葉マークがその威力を発揮。本線にきわどい合流の仕方をしたが、道を譲ってくれるいい人だったので助かった。それからは特に問題もなく、Ryuの運転も大丈夫そうだったが、眠れるほど安心はできなかった。

  一応は銚子までの経路を考えてきたのだが、Ryuは知っている道を通りたかったらしく、どこを通ったのかよくわからん。なんか千葉ニュータウンや印西市の辺りを、北総開発鉄道沿いに走ったらしい。銚子まで続く国道356号に入ってからは、いたって順調。2時間ぐらい走ってからセブンイレブンで休憩し、私の持っていった若葉マークも付けて、前後に2枚ずつ、初心者をアピール。途中、渋滞もなく、3時間くらいで銚子に着いた。

  最初に向かったのは犬吠埼灯台。お土産店のおっさんがやたらと声を出しており、それに誘導されて車を止めた。まずは崖下の岩場づたいに遊歩道を歩き、太平洋から岩に打ちつける波を間近で楽しんだ。たまに予想を上回る大きな波がくることもあり、わずかとはいえ水しぶきを浴びた。Ryuはぎりぎりまで行こうとしてこけかけた。灯台は螺旋階段を登ること99段、かなり狭かったが、眺めはなかなか。ちょっと曇り気味だったのであまり遠くが見えず残念だった。

  次に地球の丸く見える丘展望館を目差したのだが、ただの灯台をそれと間違えて目差してしまい、海沿いの寂れた道をぐるぐる回ってしまった。なんとか着いた地球の丸く見える丘展望館は、いまいち寂れており、曇り空で眺めも×。が、たしかに地球が丸いことを確認した。それから、隣にあった喫茶店「風のアトリエ」で遅い昼食にし、次は屏風ヶ浦に向かうことにした。ここからは私の運転。一番乗ったことにないタイプのマニュアルガソリン車。駐車場を出るといきなり坂道発進を要求された。半クラッチの感覚つかめず、いきなりのエンスト。まあ気にしない。すぐ近くに極相林とやらに囲まれた神社があり、帰りの無事を祈った。

  地球の丸く見える丘展望館から屏風ヶ浦は見えたのだが、すぐそばに行く道は地図にも載っておらず苦戦。車ともシンクロ出来ずに、Ryuと運転を交代した。結局車を置いて歩いて海岸沿いに出た。屏風ヶ浦は護岸工事のため、それほどいい景色ではなかったが、それでもかなり荘厳なものだった。崖を側面から登って、変な穴を発見。おそらく屏風ヶ浦の地質研究用のものと思われたが、小さくて入る気にはなれず。怪しい雰囲気が漂う中、うちらは撤退。Ryuのはらいたで、急きょ灯台に戻った。慌ただしく車を去ったRyuに代わって再び運転。とりあえず駐車場に移動した。変な場所に止めたから移動したのであって、Ryuを置き去りにしたわけではない。駐車場から出るとき、またもやお土産店のおっさんに遭遇。歓迎を受けた気がする。そして今度は灯台付近の海岸でのんびり。気に入った石を拾い集めていた。なかなかいい石もあり、今はうちの水槽に入っている。最後は水産ポートセンターに寄って、銚子のおもな観光は終わり。

  ちょっと早いが、帰りに途中で夕食にすればいいだろうとのことで、5時過ぎに銚子を出発した。銚子市内から国道126号と296号を道なりに走ったのだが、296号は道がわかりにくくて、何度もコースアウトしかけた気がする。時間が早いからとなかなか夕食にしないでいたら、店がなくなってしまった。ご飯はどうでもよくなったので千葉ニュータウンの辺り、未開発の地域を走りまくった。街灯が全くなくて、路肩に無数の反射板が光っていて、しかもほかに車が見当たらない。かなり幻想的で、なんか良かった。その後、8時頃にデニーズで夕食にしたのだが、食べ終わって店から出ると、外は雨。傘などは持っておらず濡れた。弘前の時といい、うちらはいつも水難の相あり?松戸に戻ったのは10時ちょっと前くらい。もう雨も止んでいた気がする。家まで送ってくれると言ってくれたが、Ryuの運転はもうやばそう。おとなしく電車で帰ることにした。

  無傷で生還できてよかった。これで夏にはとうとう富士山に挑戦できる。そのためにも時間とお金をつくり、就職や院等の進路決めなくてはならない。日曜日の夜、あまり人のいない松戸駅前で、3人は円陣を組んだ。夏にスペシャルをかますことを心に誓って。

戻る

inserted by FC2 system