ゴールまで Come Together!

〜2006年 旅の軌跡 富士山編6〜


6月10日

  富士川SAで迎えた朝、明日走る富士山を右手に眺めつつ、朝霧高原を抜けて河口湖へ。東京から来るチームメイト、越前守と富士吉田駅で合流する。さて、今日はどこへ行こう?河口湖畔の道の駅に車を止め、サイクリングへお出かけ。この週末、予報は雨だけど、いい天気だ、今のところは。

  湖畔の道を走り出す。5年前フルマラソンで走った思い出の道。懐かしいねえ。あれからもう5年かあ。なんて感慨深くなってるのは私だけ。越前守はノリノリでフォー!富士山の見えるお手ごろな峠へ。御坂峠って言ったかな。富士山と河口湖を見渡せる峠。クライムの練習にはちょうどいい。ていうか練習の成果有りか、慣れてきたのか、意外にあっさり登れてる。越前守も初めての長い登り坂に、苦戦しつつもしっかり走ってる。MTBだけに山には強いか。自転車乗りを数人見かける。この週末はそこら中の自転車乗りがここ富士山麓に集まって来ている。明日のMt.富士ヒルクライムの参加者たちだ。

  御坂峠には太宰治の富嶽百景で有名な天下茶屋がある。お茶を楽しみにして来たのだが、残念ながら臨時休業中。河口湖と富士山のよく似合う景色に満足。明日はあれを登るのか。スタートが待ち遠しいぞ。登った後の下りはなんて気持ちがいいんだろう。どうよ。このダウンヒルは?!ちょっと調子の乗って、車の後を走らせてもらう。50キロくらい。抑えてこのスピード、仕上がりは上々だ。

  下りきったところでお昼。遊び心満載の食事処“宝刀屋敷みさか路”でほうとうを食す。店内、アロワナの巨大水槽に、プレデターやらエイリアンやら、人形とか車まで大量に展示。駐車場にはめっちゃ長いリムジン。これでドライブしながらのコースもあるとか。大切な人の誕生日とかにいかがかしら?何か笑える感じの異空間な店だった。まあ自転車ジャージで食事したウチらが一番浮いてたけどね。この土日は自転車マンであふれかえるのも許されるでしょ。食後は道の駅まで川口湖畔をぐるっと一周のサイクリング。かつて走ったコース、意外に覚えてたりする。あっさりと車の元へ。30kmくらい走ったのかな。大会前日のちょうどいいウォーミングアップになった。では、そろそろ受付へ、富士北麓公園に行きますか。

  富士吉田近隣はありえないくらいに自転車と自転車と積んだ車が行き交っている。4000人のサイクリストが集まってきてるんだから当然か。11ヶ月ぶりにやってきた富士北麓公園。久しぶりと言うかただいまと言うか。会場はすでに多くの人と出店でにぎわっている。受付&自転車を預け、ショップのブースを見て回る。お買い物。今中大介さん、普通にブースで働いてます。写真撮ってもらおうかと思ったけど、みんな普通に話してて言い辛かった。残念。もっと人がいないタイミングで来よう。越前守、ここで明日のチャリウェアを購入。サッカーユニホームからジャージにドレスアップですか。

  前夜祭、今回の招待選手やゲストの紹介。しゃ乱Qのまこととその奥さんの富永美樹、元F1レーサー片山右京に俳優の鶴見辰吾も参加するそうだ。お天気お姉さん、山田玲奈はどうした?「来年もまた来ますっ」とか言ってなかったっけ。あの笑顔が無いと調子が出ないんだけど・・・。そんなこんなで前夜祭終了。食べ物に群がる人々が激しかった。全員参加できる前夜祭は楽しいけれど、立食パーティーのやり方に問題ありだな。一瞬でみんなの腹に収まっちゃったもんなあ。

  明日の健闘と好天を願って、北麓公園を後にする。明日は4時起き。パスタ屋さんでカーボ・ローディング。がっつりエネルギーを貯めとく。いつも行く温泉が跡形もなく無くなっていた。仕方なく通り道にあった普通の風呂(温泉だった?)。気持ちよくなったところで、道の駅なるさわへ。明日走ると思われる人たちの車が何台も停まっている。すでに就寝しているようだ。雨が降り出してきたけど、明日はきっといい天気に、なれ。おやすみっ。

6月11日

  深夜1時起床。早寝しすぎたか、それともテンション上がりすぎて眠れないのか。後者だな。結局朝までろくに寝られないまま4時、起床。雨。やばい、テンションが下がってきた。とりあえず北麓公園へと向かう。天気の回復を祈って、駐車場で準備。って会場まで歩きかよ。預けたの、失敗した。20分くらい歩くハメになってしまった。みんな自転車だよ・・・。6時ちょっと前、会場入り。下がり気味だったテンションが徐々に上がってきた。さあ、いっちょ登っとこうか。

→ → → 第3回 Mt.富士ヒルクライム 〜ゴールまで Come Together!〜 ← ← ← 

  大会を終え、雨の降りしきる富士北麓公園にさらば。また一月後に24時間リレーマラソンで会いましょう。疲労と寒さにもうぐったり。温泉がこれほど恋しいとは思いもよらず。最寄りの紅富士の湯でふやけてみる。すでに雨に打たれすぎてふやけてたけど。睡魔と空腹に負けそうになりながらも、今夜の宿、伊豆高原のペンション、ワンマイルクルーズを目指す。が、すでにチェックイン予定の時間を過ぎ、いったい何時に着けるのかしらといったところ。遅刻してごめんなさい&電話で近道を聞く。修善寺の山間部から天城山系の県道を抜け、無理矢理伊豆高原へ。入り組んだ坂の街で夕闇が迫る頃、やっとのことで到着。大雨なり。

  18時、夕食の時間ぎりぎりの到着にもペンションの奥さんが笑顔で迎えてくれる。日曜の夜、なんと貸切。食事もウチらのためだけ?!遅れて申し訳ないっ。腹減りの目の前には刺身の船盛り。二人でこれは豪華♪海の幸、美味し。これ以外は洋風のコース。メインディッシュが肉と魚両方。ボリュームたっぷりで満足なり。食ったら眠くなってきたのは言うまでもない。遊び心満載の部屋で、漫画にハマるも睡魔には勝てず。高原のペンションで過ごす、静かな夜。ハーブの湯に浸かったら、もうおやすみだ。

6月12日

  晴れていれば海が見えるバルコニーも、曇り空の下では海まで見えず。たっぷりと寝て、疲労は抜けたか。いや、むしろ昨日より疲労感たっぷり。曇天の伊豆高原は、城が崎で断崖絶壁と潮の香りを楽しむ。蛇とリスに会う。海岸も平日のこの天気じゃあ人なんかいない。前から寄ってみたかったマンボウ亭でマンボウ料理を食べる。つもりだったけど、昨夜に続いて今日もお刺身。海の幸さいこー。るるぶを店に忘れ、運と勘で伊豆スカイラインを横断。修善寺にて修善寺参り。そういう名前のお寺があるとは知らず。足湯と日帰り入浴の筥湯で、昼間から温泉に浸る。激戦を物語る体中の筋肉痛を癒し、伊豆半島にさらば。自転車を連れての旅、それもまた一味違ったツールだ。また来年も走ろうぜ。ん?一緒に来る?OK, Come Together♪

おしまい

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