ツール・ド・猪苗代

〜2009年 旅の軌跡 福島編2〜


【旅のミチシルベ】
◆日程・・・6月13〜14日。
◆目的・・・会津美里ふれあい健康マラソン入賞。猪苗代湖一周。
◆コース・・・猪苗代〜会津若松〜会津美里〜布引高原。
◆宿・温泉・・・ホテル大阪屋。高田温泉あやめの湯(大会参加賞)。

【旅の軌跡】

6月13日

  毎週のように土日になると天気がいまいちだ。今週もいまいちな予報。福島の山にでも登ろうと思っていたけど、曇りのち雨の予報に、夜出はあきらめて朝出。とりあえず猪苗代湖を目指した。家から260km、朝8時の出発だと高速で渋滞にハマる。宇都宮の前後で混み、猪苗代湖に着いたのは13時半。車内で朝ご飯にパンを食べていたものの、すでに腹減りなり。会津磐梯山は見えていたが、その向こう側の空は暗い。登山は見送ってよかったかも。猪苗代に沿って走る国道沿い、ICからすぐ、かやぶき屋根の手打ちそば屋“いしむしろ”でお昼。4段重ねの割り子そば、うまし。

  白鳥浜のコンビニ横、駐車スペースに車を置かせてもらい、猪苗代湖一周サイクリングへ。「サイクリングロード」の看板があったので、そちらへ行くもわずか3kmのみ。猪苗代湖畔は鯉釣りの人で賑わっていた。が、釣竿はセットしたままおしゃべり&お酒。釣ること自体は大して重要じゃないようだ。アウトドアで楽しんでる感じか。

  メインは国道、県道を走ることになった。道が少ないせいで交通量も多い。が、それも会津若松方面との分岐まで。そこから先は車どころか人もほとんどいなかった。地図で見てだいたい一周30kmちょっとくらいかな。なんて思ってたのに、実はかなりの誤差。後で聞いた話だと65kmあるとか。このときはそんなことも知らずに軽装で曇天の猪苗代湖畔をサイクリング。湖の南半分は静か過ぎ。てか寂れすぎ。

  湖畔一周が平らな道かと思いきや、軽い山岳ステージ。15%の急坂や九十九折、車のほとんど通らない林道など、体力を激しく消耗するサイクリングになってしまった。湖畔がみるみる眼下に遠ざかっていったり、湖越しに磐梯山が見えたりで、ツール・ド・猪苗代の距離の長さを実感する。雨が降り、レインコートまで着て走るハメに。つぶれたコンビニや寂れた集落を見ると、日本の田舎の未来が心配になる、が、それよりも天気の方が今は心配だ。

  予想の倍近い距離を走り、ゴールが見えてくるとペースアップ。こんなに時間がかかるとは思わなかった。何とか無事、ツール・ド・猪苗代完走。明日のための調整にしては疲れすぎた。さっさとホテルに行ってのんびりしよう。

  猪苗代湖から会津若松の街中まで40分程度。さっきの寂れっぷりとは大違いで、こちらはなかなか栄えている感じ。ホテル大阪屋は商店街のど真ん中にあった。すぐ隣に定食屋があり、コンビニも近く、部屋も掃除はいきとどいており、値段を考えれば上々でしょう。大浴場(貸切の大きめの風呂)もあったし、無料のマッサージルームがあったのでたっぷりと利用。設置されていた2台のマッサージチェアは二人で占拠。うちにあるマッサージチェアよりも高性能で高そうなやつだった。

  夕飯は隣の定食屋で済ませる。おいしい郷土料理でも、なんて思ってたけど、夜8時にもなれば商店街は真っ暗。店が閉まるの早すぎなんですが・・・。でも、この定食屋で食べたしょうが焼き定食がおいしくて当たり。たれのレシピまで聞いてきてしまった。酒100cc、しょうゆ80cc、砂糖おおさじ2杯、くらいな感じだったかな。砂糖多めくらいの方が甘くておいしくなるらしい。満腹になったところで今日は早めの就寝。明日、早起きですから。

6月14日

  朝7時起床。スタートが10時40分と遅いので、のんびりだ。朝食をゆっくりと食べて8時チャックアウト。会場までは車で20分程度。会津若松の街中を抜けると田んぼと畑が広がり、田舎の風景に早変わり。信号も無く、快適にドライブするものの、天気はいまいちすっきりしない。雨が降らないだけマシといったところか。

  会場の新鶴ふれあいの森スポーツ公園は、すでに駐車場がいっぱい。特設の駐車場から数分歩いて会場入り。新鶴温泉の日帰り入浴施設があったが、今日は混んで入れないだろうなあ。地元の人は全員参加かというくらいの人手。ミスあやめまで来ていて、がんばって盛り上げている感じだ。遠来賞で会津の胚芽米2kgをゲット。ちょっと得した気分。

  さてレースはちびっ子の部からスタートしていき、一般の部5kmは最後のスタート。が、スタート5分前になって突然降り出した大雨。土のグラウンドが泥沼に・・・。スポーツ公園内は10kmの部が荒らした泥のコースを走るハメになった。雨の中、女子からスタート。少し間があって男子。100円のポンチョを着て走るもスタートから数分で雨が止み、脱ぎ捨てる。後方からのスタートで遅い集団に飲まれ苦戦することになった。1km足らずで先行するかずえに追いつく。昨日のツールの疲れでいまいちらしい。こちらもいまいちだが、とりあえず付いていくしかない。コースを譲らないおっさんたちと接触するも、パワーで押し切り、はじき返す。真っ直ぐ走らない向こうがわるい、ということにしておく。下り貴重で2.5km、ペースのわりには息が上がってきた。10kmの部と合流し、再び混雑するコース。雨はあがって蒸し暑くなり、濡れた道路は走りづらく、いいことなしのコンディション。距離表示が無くペースも不明。でも、5kmってハイペースできつい。

  ようやく見えたのは残り1kmの表示。手元の時計は16分台。やっぱりいまいちだ。が、ここから最後までひたすら上り。しかも結構な斜度。競ってくるおっさんを上りで振り切り、前方は視界良好。どうやら前とは差が広がりすぎているようだ。それでも観客が応援してくれるので最後まで手は抜かず。追い上げようなどと考える後続に止めをさすスパートで、ミスあやめが待つゴールゲートをくぐり抜けた。

  数分と待たずにかずえが来るはずなので、デジカメをすぐ取りに行き、公園内に入ってきたかずえを激写。バテバテだ。が、女子はそんなにゴールしてない。一応抜かれないように最後までがんばる。結果、7位と8位でダブル入賞。記録はいまいちだったけど、賞状と副賞の焼き物をもらい、レースを満喫した。ミスあやめ2人とゴールゲートで写真を撮り、おしまい。1位から10位まで同時に賞状授与って形式はあっという間に済んでよかったな。しかも10位まで賞状もらえるってなんかお得。この大会おすすめです。ちなみにタイムは20分36秒と26分03秒。ツール65kmの疲れとこのコースを考えれば、まあ納得のタイムですな。

  雨と汗で濡れた体を温泉で癒しに、ちょっと離れたとこの“高田温泉あやめの湯”へ。大会参加賞でただで入浴できるんです。いいサービスだ。温泉に浸かり、レースの余韻に浸る。地元密着の大会らしくていい雰囲気だった。大会を盛り上げるミスあやめは、会津美里町内の持ち回り?!いや、きれいな方々でしたよ。

  走った後はお昼。会津若松市内、鶴ヶ城の北にある地元有名店?“最上屋”のソースカツ丼。普通にうまかった。東山温泉の手前から峠を越えて国道294号、猪苗代湖畔を経由して布引高原へ。遠くからでも何基もの風車が山の上の方に見えていた。高原までは一本道。強風で寒し。山へと続く道の果てにある天空の楽園、みたいなイメージ。天気がよかったら最高だ。サイクリングしたら楽しそうな場所だった。圧巻は風車の数。いったいいくつあったんだか。雲の中に消えていたものもあり、全部で3,40基はあったのでは。ここでは今年ウルトラマラソンが開催されるそうだ。

  走って浸かって食べて見て。やることやったので、帰路につく。福島は二人で来るにはちょっと遠いが、マラソンツアーとしてはいいとこかも。田舎の町をあげてのマラソン大会。盛り上げようという姿勢は都会よりも頑張ってる気がした。この大会、入賞を狙うにはおすすめです。初ダブル入賞の会津美里マラソンツアーでした。

おしまい

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