卒業旅行記 卒業という名の下に

〜2003年 旅の軌跡 グアム編〜


  卒業式を前にして、成田から飛び立つコンチネンタル航空。ドキドキの海外行きも、持ち物検査で電池が引っかかる。11:05発の飛行機に乗ってホッとするもパスポート紛失騒ぎ。慌ててみるがバッグの奥から普通に発見。成田は雨。雲を突っ切って飛んだ。雲海を見下ろして、やっと一息。さてさてどうなることやら。

3月17日

  早起きのせいで眠い。機内食で腹を満たし、そのまま眠る。とすぐにグアムが見えてきた。早い。グアム島は平ら。一番高い場所でも海抜400mくらいか。日本人ばかりの入国審査の列、見た目は怖そうなおじさん。「Is she your fiance?」迷わず「Yes」、続けて「We come here for the first time」、そしたら「The next time, wedding?」に「Maybe」と私。おじさん、にっこりと「Have a nice trip〜」、クリア。英語続きかと思ったが、ここ以外は日本語。アナウンスもカウンターも日本語でむしろびっくり。空港からは14人乗りのバンのような車でホテルへ。やはり日本人ばかりだった。「ウスイさん」が「フクイさん」にしか聞こえず。でも英語で話されるよりは助かる。右側通行が変な感じ。ドライバーは冗談かマジかかなり運転が下手?ホテルのフロントも日本語で説明あり。さんきゅーです。

  17:35、ニッコーグアム509号室に突入。全室オーシャンビューの部屋。豪華だ。さて本日はどこへ行こうかと、とりあえずホテルを出る。ショッピングバスやら何やらいろいろ走っているが、どこへ行くとも決めてないので、まず歩く。そして最初のコンビニへ。南国ムードの道を歩いていながら、頭の中は金・かね・カネ。価値がわからんので、ドルの感覚がない。でもジュースくらいなら問題なし。南国チックなドリンクゲット。初のドルでのお買物。店員さんも日本語話せた。グアムはみんな日本語話せるっぽい。

  とにかく片っ端から店に入りまくる。ホテル通りは店だらけ。しかも日本人ばかり。それでも最初に困ったのは信号。緑と赤?歩くマーク?点滅が早くない?よくわからん。しかも順番に変わってるか?結局、てきとーに渡ってしまった。店はブランド品とお土産物ばかり。買いたいものは服とサンダルと日焼け止め。とりあえず全部ゲット。にしても、言葉が通じないとは・・・。英語が通じなくて、日本語の方が通じる。ちょっとこれはショック。でも、ラクだからいいのか?異国の地では、実はご飯食べるのにもドキドキ。歩いてて見つけた焼肉屋さんにGO。にぎやかな場所から離れてはいたが、入ってみるとガラガラ。外したか?いや、そんなことはない。プルコギとカルビ、おいしかったです。その他いろいろ出てきた。正体は不明だが、おいしいのでよし。支払いはカードで。署名に困って、とりあえずローマ字で書いといた。

  食後、アウトレットへ。行くはずが、すでに閉まっていると言われた。ショッピングバスもなぜか見つからず。そんなに遅い時間ではなかったはずだが。ABCストアで明日の朝食をゲットして、歩いてホテルへ戻る。今日着いたばかりで、けっこう歩いた気がする。明日を楽しみに爆睡。発見した誤字、「下ちぃ→下さい」、「コツケ→ユッケ」、「問い合ねせ→問い合わせ」。

3月18日

  6:40、の目覚ましはPMで鳴らず。7:40くらいに起きた。今日はツアー&ビーチパックの説明があるって、ことでデスクに。4つくらいの旅行会社のデスクが並んでいた。説明は日本語。うまい。英語には英語で返してくれるみたい。ビーチはアガニヤ湾に連れて行ってくれるんだって。ホテルからバスで連行され、いくつかのホテル経由でビーチへ。そのまま砂浜へダッシュ。のつもりが、事務所へ。入場案内?プライベートビーチなのか。後で知ったが、どうやらグアムはプライベートビーチが主流らしい。マナーが悪い客のせいか?

  アガニヤ湾でついにグアムの海へ。砂浜は砂の密度が高い?感じ。なんかぎゅうぎゅうな感触。水は透明できれい。歩くとサンゴやら岩やらで素足だとつらい。さて潜るか。・・・あさい。浅すぎ。がんばらないと全身潜らないんですけど。しか〜し、潜るとそこにはお魚天国が!岩のまわりには赤や黄色の熱帯魚がいっぱい。30センチサイズのやつまでいた。全く動く気配のないナマコもうようよしていた。ナマコは見かけに負けず、めっちゃ柔らかい。持ち上げるとぴゅーって水を吐いた。ビーチのお昼はお弁当。異国の弁当も何となく日本人仕様?おっとアナウンスが、日本語?!ていうかパッと見、スタッフ以外は日本人しかいないんですけど・・・。見事だね。お昼を食べてだいたい満足。浅いのとナマコの多さがいまいちだが、きれいな海だった。おやつの時間を前に、ビーチを後にした。

  再び街中へ。ずっと乗りたかったオープンの2階建てバスにやっと乗れた。南国の太陽と風、気持ちいい〜。行き先はプレミアムアウトレット。ホテルから一番遠いとこ。でももっと遠くまで行く予定。アウトレットから歩きで酋長像と自由の女神をめざす。が、早々に慣れないサンダルのせいで足が痛い。地図で見ると4キロほど。酋長像への道遠し。まずは島の人が普通に住んでいる寂れたゾーン。普通の民家を見ていたら、犬が1匹。2匹3匹4匹・・・どんどん増えて、ワンワン吠え出して、襲ってきた?!ズボンのすそを噛まれる。やつらマジだ?!応戦、じゃなくて、逃げる。やられた。次は海岸で地元の人々に会う。ジェットスキーとバーベキュー。「乗る?」とか言ってくれたのに、ろくに話せず、先を急いでしまった。英語力の無さを痛感。なさけない・・・。やっと着いた酋長像。これもかなり寂れている。ていうか誰だこの酋長は?日の沈む海を見ながら、自由の女神像に辿りつき、ゴール。遠かった。

  帰りのバスを求めて近くのショッピングセンターへ。地元の人たちが買い物をする普通のショッピングセンター。日本人など見かけない。で、バスもない・・・。警備員に「帰りたい」とわめく。すると知り合いのタクシーを呼んでくれた。「Please take us to プレミアムアウトレット」なんて言ってみると、「I see 私に日本語すこしワカリマス」。ふっこんなもんか。ニッコーに泊まってると言ったら、運転手驚き。そりゃ国内だったらニッコーなんか泊まらないよ。歩いたら長かった道のりもあっという間。アウトレットのフードコートで夕食、タコスとペプシコーラ(顔くらいの高さ、LLサイズか)。閉店間際の店で買い物。店内にいるうちにシャッターが閉まり始めて焦る。容赦なく閉店するらしい。帰りはちゃんとバスが走っていた。

3月19日

  8時ちょい過ぎですでに暑い。まずは朝飯。テクテク歩いてマックへ。日本とは違うメニュー。店内は日本人多し。海外でも日本人はマックか?今日はホテルのビーチ&プールで遊ぶ。まずはビーチから。浅い。さんご礁のせいで、どこも浅めらしい。潜ると魚がいっぱい。結構近寄ってくる。しかもなかなかでかい。痛っ、かまれた。歯型がついた。こいつらもマジか?!噛まれた後はビビってプールへ。サイドのベッドで本を読み傍らでウォータースライダーを楽しむ。海岸では釣りをしている現地人とちょっと話した。観光に関わらない人は日本語もさっぱり。でも今日は英語でがんばってみた。海草を餌に釣るらしい。フライにして食べるんだって。主に釣るのはラビットフィッシュ?いっぱい釣れてた。

  午後はショッピングモール巡り。バスの来た順に行けるところに行ってみる。まずはマイクロネシアモール。とにかくでかい。昼飯をTシャツをゲット。続いてKマート。真っ赤なロゴは台風のせいで壊れていた。ここは地元の人が集まるスーパー。明日の朝食やらおやつやらをゲット。Kマートから歩いて5分。チャイナパークへ。人なんか居ない。台風のつめ跡と寂れた感じの公園だった。再びプレミアムアウトレット。昨日見られなかった分、今日はのんびり見る。にしてもブランド物の店多し、そこに集まる日本人多し。

  夕方ホテルに戻ったらつかれた寝てしまった。起きたら20時半。夕飯は?腹減ったぞ?!食べに出る。ついにハードロックカフェへ。街は夜になって過ごしやすい気温に。で、怪しげな客引きもわらわら。ストリップショーでは「1ドル札を置くと至福の時が」って1ドルでどんな至福が?!経験者、教えてくれ。ハードロックカフェまでは歩いて10分。「ハード」は「ロック」に係るのか「カフェ」に係るのか、ドキドキの店内に。旅行会社のパンフに割引券が付いていたこともあり、日本人多し。ウェイトレスはみんな看護婦みたいな格好。担当のダーリンさんはなかなかいい体格。ああいうものを食べていたら、ああもなるだろうなあといった具合か。肉は330gでお手軽な量。料理は多い。エビを巻いて食べるやつも大量。アボガドディップがおいしかったそうだ。腹が苦しいほどに食べてホテルへ。時計も持たずにうろついたので時間は不明。すでに日付けは変わっていたか。夜になっても街は賑やかなままだった。

3月20日

  グアム最終日。天気はいまいち。曇りです。プールに入るにはちょっと寒そう。海にも人はほとんどいないみたいだ。諦めて帰り支度をしていたら晴れてきた。海へGO。いつの間にやら人がいっぱいに。でも海は冷たかった。昼過ぎにはお迎えが来るそうで、しばらく遊んだ後はお帰りモード。思い残すことなく海を味わい、チェックアウト。旅行会社を通していると現地での支払いはほとんどなくてラク。でも受身的でちょっと物足りない?空港へは直行せずにショッピングモールへ寄っていく。ここでお土産を買わせるわけだ。上手くできてる。空港行きのバスの時間まで1時間。いろいろ物色、買う。最後は丘の上からグアムのメインストリートを見下ろしながら、バスでさらば。

  空港での待ち時間は2時間あまり。長い。すでにドルを使い切っており、ピザを食べるのにもカード。3人シート2列で通路が一つ、こんなちっちゃい飛行機で太平洋を飛んでいくのか。コンチネンタル航空おそるべし。夕方のフライトで海に沈む太陽がきれいだった。サイパン経由、成田までは約3時間、ついに南の島ともお別れ。グアム、バイバイ、またいつか来るからね。

  土産にヌードpenゲット。さかさにするとにーさんやねーさんの水着が脱げる。18才以下には売らないらしい。いかした土産はこんなもん。8本買占め。街中日本語が多かったが、期待したほどの誤植は見当たらない。配っているビラに変なのがあったのと、怪しい意味の通らない文字の書かれたTシャツがあった。でもサイズがでかく買わず。どうもあっちも不況らしかった。パック旅行、それは様々な人の思惑と打算のからんだ商売なのね。旅行代理店ってスキマ商売だよなぁって感じた。きっととりあえず行ってみるだけで満足な人は良いのだろう。あとショッピング目的の人はね。行くのがラクで安いけど難しいです。下手なのえらぶと負け組になりそーだ。語学力と知恵ってもんが人生には必要なのね・・・。(by ta)

  卒業という名の下に行ってきた学生の最後の旅行は、飛行機から見たグアムの海と成田上空から見た日本の夜景で終わり。混み込みの入国審査と税関もすんなり。さんご礁の海で過ごした数日間は、感慨深い大切な時間だった。ただいまー。

おしまい

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