箱根駅伝から逃げるサイクリング

〜2014年 旅の軌跡 箱根編2〜


1月2日

  2014年の走り初めは、箱根駅伝の往路を交通規制前に箱根まで逃げるというサイクリングだった。逃げ切りのゴールは国道1号の最高標高地点。元旦の思いつきで声をかけたところ、ふじが乗ってきた。

  早朝6時過ぎに家を出発、大手町で開戦前の箱根戦士たちをチラ見して、6時40分、母校の好走を期待してひと足先にスタート。スタート地点はもう交通規制が始まりそうな気配だった。

  やっと日が出て明るくなってきたコースをひたすら飛ばす。前後には自転車がちらほら。どうやら箱根を目指すサイクリストは多いようだ。微妙な向かい風に苦戦しつつ、結局1区は牽きっぱなし。区間記録に迫るタイムだった。たすきを渡した気分で、2区鶴見でふじと合流。今日は二人だ。

  いつの間にか後ろに続いていた8人くらい自転車たち。ふじと合流しても休むことなく、すぐにそのトレインに付く。聞けばみんな箱根を目指しているそうだ。行ければ山の上まで、そうじゃなくても交通規制から逃げられるかぎり逃げるとのこと。自転車乗りにとっては箱根駅伝恒例のイベントらしい。

  結局合流しても先頭を牽くことになってしまい、コースがはっきりしない場所はみんなで迷いながら。各学校ののぼりをたよりに走ったせいで応援が少ない場所はコースがわからなくなったりした。箱根駅伝のコースは知っているようでも、実際に走ってみると気が付くことが多く、各区間の勝負どころを実感しながら、花の2区をクリア。

  3区の途中で「ここが最後尾ですか?」って何の最後尾?!すぐ後ろの一人以外は知らない人たちなんですが。戸塚でちょっと道に迷い、コンビニで小休止。もう海は近い。

  続々と集まるサイクリスト。ペースが違ったり、信号で分断されたりするものの、かなりの人数が箱根を目指して(?)走っている様子。そして海沿いに出ると、ついにここまで来たかとちょっとうれしくなる。

  4区まで来ると観客の数も増え、自転車の姿も多くなる。そして風を突っ切る高速トレイン。交通規制の時間からしてけっこうぎりぎりなのは確か。このペースで行かなきゃ東洋、駒澤、早稲田からは逃げ切れないらしい。

  海沿いから離れ、小田原の街中へと向かう。お昼前という時間になり、沿道は観客が埋め尽くしていた。中には自転車乗りへ声援をくれる人たちもいて、何かちょっとうれしくなったり。小田原中継所をクリアし、交通規制10分前くらいでついに5区へ。

  ここまででだいぶ満足した感があり、ペースを落とし、箱根湯本まで。かんれい洞門前の本格的な登りが始まる前で、ウチらはゴールにした。結局、交通規制から30分くらいの余裕があったが、登っていたらどうだったか。自転車乗りの間では、逃げ切りのゴールはやはり国道1号の最高標高地点だそうだ。

  日なたに陣取り、応援の準備OK。風が冷たい。ウチらが最後尾くらいかと思いきや、ウチらの後に60人くらいは坂を登って行った。最後の方の人は途中で交通規制につかまるに違いない。そして駅伝の応援。5区を生で見るのは初めて。周りの観客と一緒になって応援。母校への声援はひときわ大きく。各大学の山のスペシャリストへ、熱い声援を送った。

  交通規制の解除後を追走する自転車も多いそうだが、山登りの5区で規制解除に付いて来ていたのは学生サイクリスト、東海大の二人だけだった。規制解除の車も「後ろから自転車が来ます、道路に出ないで下さい」って自転車の先導みたいだった。あれについて山を登りきったらそれはそれで気持ち良さそうだ。

  一緒に応援した人たちと「また来年もここで」と別れる。帰りは小田原でランチして、小田急線で輪行。電車内は暖かかった。来年は計画的に楽しみながら山の頂上まで行き、母校のユニホームがキング・オブ・マウンテンを取る瞬間を生で見ようと思う。けど、天気と相談。今回はあまり寒すぎず、この時期としてはいいコンディションだったような気がする。新年早々走るには、なかなか楽しいサイクリングだった。

おしまい

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