夏休みのマシントラブル発生

〜2000年 夏休み日帰り旅行記 葉山編〜


  夏休みに入ってすぐの7月20日、海の日に海に行こうと、三浦半島は葉山にある一色海岸に行った。葉山御用邸の裏側に広がる海岸は、神奈川では水質のきれいさでベスト3に入るということだった。みんなテストで忙しいとか、学校がまだ終わってないとかで、結局今回は二人でドライブ。愛車ソアラとともに新大久保に登場し、朝7時20分頃、ちょっと遅いかなと思いつつも出発したのだった。

横浜横須賀道路の入口、狩場ICまでは一般道を走った。なぜか道はすいていた。途中ガソリンを入れたのだが、給油口を開けるレバーがすぐに見つからずに焦った。初ガソリンスタンドだったので・・・。横浜駅と保土ヶ谷駅の辺りで、一方通行にはまった他は問題もなく順調だった。狩場ICから高速道路に乗ったとたんに渋滞、他の高速からの合流で混雑していた。料金所を過ぎてしまえば流れるだろうと思ったが、車が止まらない程度の速度で徐行状態が続いた。そのうち自然に流れ始め、逗子ICまでは思ったより早く着いた。葉山町内はそれほど混んでおらず、一色海岸まではすぐだった。

  しかし、問題はここからだった。時間が遅めだったせいもあって、駐車場が空いてな〜い。うろつくがどこも満車でしかたなく隣の海岸にまで足を延ばした。結局着いたのは大浜海岸。穴場的な海岸で空いているというよりは寂れているといった感じ。海の家もシャワーもなかった。でも海水は神奈川にしてはきれいだったと思う。沖にはカヌーが団体で漂っていた。砂浜と岩場が隣接しており、岩場の方には魚や貝もけっこういた。浮き輪に乗ってのんびりと揺られているうちに時間は過ぎていった。

  4時頃に戻ってきて、駐車場管理のおばあさんにシャワーについて尋ねると、「階段の上の角から二軒目の雑貨屋さんで貸してくれる」とのこと。どこだ?と思いつつも言われた場所に行くと雑貨屋を発見。普通の民家のお風呂を貸してくれたのだった。シャワーや海の家がないのを除けば、近いわりにきれいで、まあまあの場所だった。

  帰り道、渋滞を避けるために逗子市から八景島の方に抜けて、海の公園でも寄って行こうと話していた矢先に事件は起こった。信号で止まってから走り出したのに、スピードメーターの表示は0キロ・・・。いったい何事?!エンジンをふかしても、ギアを変えても変化なし。すると今度は11キロ、25キロ、40キロ、19キロ・・・。デジタル表示の数値がとびとびに変化し、止まっても、変な数値が表示される。今回の旅は何事もなく、旅行記にするには書くことがないと思っていたら、うちのソアラがネタを作ってくれた。道端に止めていろいろ試すが改善されず。オートドライブの表示もついたり消えたり。父に電話するが通じず。問題ありのまま、仕方なく走り出した。

  とりあえず腹が減ったので夕食にして、これからの対策を練ろうと金沢文庫の辺りでサイゼリヤに入った。再び父に電話。今度はつながった。すると「今カラオケ」と切られそうになり、あわてて用件を話す。「走れるんなら別にいいんじゃない?」の一言。原因は電気系統の何かだろう。バッテリーを一度はずして付け直せば、コンピュータがリセットされて直るかもしれない。指示に従い、食事中ははずしておいて、復活することを期待した。ドリンクバーの紅茶がやたらうすくて、ミルクを入れたら真っ白になった。まるでカルピス。当然まずい。懲りずにおかわりも紅茶。今度は普通の色だった。さっきのは出涸らしだったのか?満腹になって車に戻り、バッテリーを接続。走り出すとメーターは復活していた。これで一安心。ちょうど横浜の花火大会がやっている時間だったので、ベイブリッジ経由で東京に向かうことにした。

  首都高湾岸線に乗る手前、遠くに花火が上がるのが見え隠れした。予想と反対側の入口に、強引に車線変更して高速に入った。ベイブリッジに近づくと、今度は花火がはっきりと見えだした。路肩には花火を見るために車が大量に列んで停まっていた。橋の上から花火を見つつ走り、スピードメーターに目を移すとまたも0キロ。トラブル再発。ベイブリッジを渡ってすぐの大黒PAに逃げ込んだ。ここからなら花火もよく見えるはずだったが、車を停める頃にはもう終わりだった。ちょっと休憩した後、スピードメーターはあきらめて、今度はレインボーブリッジを通って帰ろうとした。が、道を間違えて残念ながら通れず。橋の手前で新宿方面の標識があったので、思わずそっちに行ってしまった。

  やはり二人で遠出は大変だったかと思ったが、四人いても後ろの二人が寝ていたら関係ないだろうという結論に至った。スピードメーターなしでアクセル全開にした直後に、後方からサイレンが聞こえたときにはドキッとしたし、首都高都心環状線の走行車線でパッシングされたときには、「いったい今何キロで走っているんだ?」などと不安になったりもした。でも、なんとか無事に帰って来られたのでよかった。ソアラもどうなることやら心配だったが、家に着く頃にはスピードメーターも直っており、問題なし。次なる出番を待って車庫に入ったのだった。次回、車で海に行くときはもうちょっと早く出発せねば。渋滞はともかく、駐車場がいっぱいになってしまう。夏休みはまだ始まったばかり。これからにもっと期待するとしよう。

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