サロマ湖100kmの果て

〜2007年 旅の軌跡 北海道編2〜


【旅のミチシルベ】
◆日程・・・6月22〜25日。
◆目的・・・サロマ湖100kmウルトラマラソン完走。
◆コース・・・女満別〜北見〜湧別町〜北見〜女満別。
◆宿・温泉・・・北見セントラルホテル。リュウ宅。

【旅の軌跡】

6月22日

17:10 羽田空港22番搭乗口、飛行機待ち。二度目の北海道はまさかのサロマ湖100kmウルトラ。いつかは走りたいと思っていたウルトラマラソン。「いつか」ってやつが迫ってきた。なんかドキドキする。

19:00 女満別行きの飛行機は満席だ。前回は空席が目立ってたのに、今回はサロマのせい?ランナーらしき人たちも明らかに多い。西側の席に座ってるんだけど、夕陽と雲海がすごくきれいだ。ついデジカメのシャッターを押しまくってしまう。北海道、天気がいいとうれしいなあ。

19;25 北海道上陸。

19:42 北見行きのバスが出発する。けど、関係なく見送る。LDしてすぐにケータイを確認。蒼からメールが来ていた。空港まで迎えにきてくれた。仕事帰りにかと思ったら、一度家に帰ってからだってさ。荷物受け取ってゲートを出たらすぐに近寄ってきてくれて。迷わず「初めまして」。蒼だと思ったのは寄ってきてくれてからなんだけど、間違ってなくてよかった。mixiで知ってるとおり、きれいなお姉さん。

  女満別空港から北見までは蒼の裏道で快適に走る。真っ暗だし、まっすぐだし、信号無いし、北海道って感じだ。北見市街を一望する丘から夜景を楽しむ。この旅最初の観光に、蒼が通称ナンパ山ってとこに連れてってくれた。まだ21時前だったこともあり、ナンパ待ちの車は0。いつも車の列ができるらしい。ナンパ待ちの車ね。この見晴らしのいい場所にあるラブホ(3つくらいある)、高い建物の部屋は大人気だそうだ。確かに眺めはいいだろうなあ。

  ホテルの場所、蒼が大体チェックしてくれてたおかげであっさりとたどり着く。さすが地元だ。何となく場所がわかるらしい。北見セントラルホテル、楽天の口コミはわるくなかったので安心していたが、まあふつうだ。旅館をビジネスホテルに改装した感じか。受付のおじさんがすごく感じのいい人で、雨が降り出したので傘を貸してくれた。夜は正面は閉まるので裏から出入りしてってさ。鍵はデスクに置いておくって。おいおい他の人のも全部かい・・・。

  3分ほど待たせてた蒼と夕食へ。北見駅やレンタカーの場所を確認しつつ、国道39号沿いのお店(名前忘れた)へ。1Fの半分は雑貨屋さんで中2Fの個室で食べる。なかなか素敵な店で、とても素敵なひとときを過ごす。23時過ぎまで夕食&おしゃべり。帰りもホテルまで送ってもらった。初日からいろいろお世話になってしまった。また明日は半日だけ観光を楽しむ予定。とりあえず今日は疲れたので寝るぞ・・・。24時就寝、おやすみ。

6月23日

  6時起床。朝から軽く走るつもりが二度寝。普通に8時前にシャワー浴びてレンタカー借りにいく。今日は蒼の案内で北海道観光。あいにくの曇り空だけど、津別峠と美幌峠へ行くことにした。レンタカーで蒼んちへ・・・行けず、近くの南中まで行くけど、正門がわからずTELでヘルプ。後ろから車で来てくれた。どうやら前を通り過ぎたらしい・・・。あ、私のレンタカー、ベルタ。なかなかいい走りです。でもレンタカー置いて蒼カー、プレオで行く。私が運転。峠のドライブなり。津別も美幌も真っ白だったけど。

  津別峠は真っ白。霧で髪が濡れる。景色も何も見えず。晴れてらきれいだそうだ。自転車で走ったら気持ちよさそうな登り。車線がなくなるところもあり、ドライブには、いやまあ、わるくない。津別から屈斜路湖への下りは霧が晴れて多少は景色が見れた。ワインディングロードとその先の湖、いい絵だった。

  美幌峠を抜ける道はドライブしてるだけでもいい道だった。景色がよかったらもっといいんだろうなあ。パラのLDらしき野原もあり。ピンクの吹き流しが立っていた。いつか飛びに来たい。峠は真っ白、霧雨。寒い。爆風だ。これは飛べない。TOへの道もあったけど、見ただけ。峠の寒さ、やばい。

  ぐるっとドライブして北見へ戻った。お昼の時間。ラーメン。うまいと評判の店へ連れて行ってもらう。並んでないけど混んでいた。「水がなくなるからもうあと数杯ね」と。そんなにいい水を使っているのか?!味噌ラーメンを食す。うまし。

  北見、実はいつの間にか断水になっていた。小中学校にはタンク車が来て水の配給。水源が雨で濁って浄化しきれないために断水にしてるとか。水の配給を知らせる放送車が走っていた。蒼家へ戻り、ドライブおしまい。さて、サロマだ。

14:35 湧別へ行く前に食材の買出し。向こうに何もなかったら最悪だし、コンビにも売り切れ続出だったらヤダから北見のスーパー“ぴあざフクハラ桜町店”で買物。水ばかりいっぱい買っていくおばさんたち多数。断水の影響か。

14:56 GEO北見町店でCDを買う。GLAYとあゆ。レンタカーのBGMがなくてつまんないので、80円/枚×3つ。グローバルコミュニケーション、とまどい、Vogueの3枚。

  北見から湧別町へ受付をしに移動。そのまま向こうで車中泊の予定。途中のドライブで北海道らしい景色を見たり、サロマ湖を見たり。明日走る道を下見だ。

  湧別の体育館で受付。駐車場が満車で苦戦する。すでにテントを張っている人も多数。これからテントを張る人たちも多数。明日の朝は早いから前夜からスタート地点でスタンバイってとこか。受付の体育館は意外と空いていた。応援のFAXや張り紙がそこら中にあって、この大会にかける意気込みみたいなのが伝わる。受付のお姉さんに「がんばって下さい」と言われつつも、がんばって何とかなる距離なのか?!と思わずにはいられない。

  前夜祭のパーティー会場へ。開始から10分ほど経ったくらい。用意された食事はほとんど消え、各グループが固まっている感じ。一人で乗り込める雰囲気じゃなかった。撤退。

  会場付近を様子見にうろつく。車中泊できそうな場所はない。近くのコンビニも大盛況で、多分ろくなものが残ってなさそう。テント村はみんな完ぺきな準備だ。自主前夜祭が始まっていた。普通のキャンプに行くのと同じだけの準備でみんな来てるらしい。それもありだな。スタート地点の公園はもうテントスペースもほとんど埋まっていた。

  明日は「暇なら子どもと一緒に、少しくらい応援に行くよ」なんて言ってた蒼だけど、子どもたちは勝手に遊びに行くことになったそうな。で、サポートに来てくれるって。ありがたい話なのでOKして再び北見へ。再びコースの下見。進行方向が同じなので、把握しやすい。が、けっこう起伏があることが発覚。大変そうだ。

  北見で蒼をピック。湧別には何もなさそうなのでコンビニで夕飯も買っていく。正解だった。湧別の夜は真っ暗。食べ物屋さんなんて全く見当たらず。結局コンビニ弁当になりました・・・。会場から車で5分くらいのとこに温泉あり。入る。サロマ組も多そうだ。近くに道の駅も発見。今夜の宿はここに決まり。

6月24日

3:30 起床。めざましMAXで起こされる。まあ2:30くらいから外はざわついてましたが。朝早いのにすでに明るい。北海道は日の出が早いらしい。のんびり用意して4:30くらいに道の駅を出発。大会会場へ向かう。霧雨だ・・・寒いぞ・・・。

  会場裏に車を停めてスタート地点へ。すでに多くの人々が準備万端。慌てて着替え、エイドステーション&ゴール地点の荷物預け。蒼にも協力してもらい、何とか間に合った。

  会場に陸同の一団を発見。5〜6人くらいで陸同ユニ&本女。1人応援で残りは出走するそうだ。ケーイチやナカチョが同期であることを伝えると「濃い代っすね」とのこと。そんな印象なのか。

  スタートの列に脇から進入。けっこう前の方に並ばせてもらった。100kmもあるんだからどこから出てもいいんだけど。陸同たちはどこへ消えた?ウルトラの聖地に挑む3000人のランナーをファンファーレが盛り上げる。まだ薄暗い朝5時、とても長いマラソンがスタートした。

→ → → 100kmを走るスプリンター

  ゴール地点からは蒼の運転で送ってもらう。そのまま蒼家へ。あまりの疲れに寝てしまい、起きたら北見だった。体力の限界、そのままダウン。気が付いたら蒼の子どもたち、里&柊が帰宅してた。柊に背中を軽く踏んでもらいマッサージ。動く気力がなく、夕食をごちそうになる。ありがとう。

  今夜はリュウ宅に泊まる予定。で、リュウが迎えに来た。久しぶりなような、そうでもないような。いや、久しぶりなんだけどね。前に北海道に来たとき以来。リュウ、子どもたちに人気だった。

  リュウの家、広し。北海道はどこもこんな感じか。ゆっくり語る体力も今日は切れて・・・おやすみです・・・。

6月25日

  ぐったり寝てたいところだけど、リュウが仕事なので早朝に起こされる。一緒に出発。わずかな時間だったけど、会えてよかった。レンタカー屋が開くのを待って返却。わずか2日ながらも大活躍のベルタでした。2日間で15566円なり。一人だと高いな。車中泊で役に立ってくれたけどね。で、向かいのコンビニで朝ご飯。と、ここでうれしいお知らせ。蒼が最後、空港まで送ってくれるって。ありがたい。仕事はAM休にしたそうだ。おかげさまでぐったりの体での移動は最小限で済んだ。

  それにしても今回は蒼がサポートしてくれてすごく助かった。一人で参加するにはちょっと厳しいな。移動や体力や金銭面。次来るときはみんなで来たい。そのときはまたLOVE・WING北海道を結成して100kmに挑もうか。この数時間後、レンタカー屋からTELあり。車内に忘れ物ありとのこと。蒼のシャツだったっぽい。後日、蒼に取りに行かせましたとさ。

  飛行機は行きも帰りも同じ席。予約のときに気にして取ったんだろうなあ。覚えてないけど。女満別空港でお土産を物色。まりも、ロイズのチョコクッキー、旭川白熊塩ラーメン。これに加えて、蒼からいろいろもらった。ホントに最後の最後までありがとう。他人から見たら、遠恋のカップルの別れ際っぽく見えるらしい。なんかやたらと気を遣われてる気がするんですが・・・。白い恋人ドリンク、すげーうまい。

  100kmの道、志半ばにして北海道にさらば。「いつか」またサロマ湖へ来なくては。とりあえずはお疲れ様。またいつか走りましょう。サロマ湖の100kmを。

おしまい

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