旅に恋する北の果て

〜2007年 旅の軌跡 北海道編3〜


【旅のミチシルベ】
◆目的地・・・北海道の百名山頂上。秘湯。北の果て。
◆やりたいこと・・・羅臼岳、斜里岳、阿寒岳登山。
◆泊まるとこ・・・キャンプ場とか道の駅とか車中泊。
◆温泉・・・岩尾別温泉、川湯温泉、屈斜路湖砂湯、オンネトー野中温泉、然別峡かんの温泉など。

【旅の軌跡】(ツアーノートより)

8月13日

17:23 羽田空港でフライト待ち中。夏休みが土曜から始まってテンション↑。羽田までの電車も旅行へ行く人たちの姿がちらほら。世間ではもうUターンラッシュとか言ってるけど、ウチらの休みは始まったばかりなり☆

17:47 フライト前のいいこと。17のF,Gの2席に座っていたらH(窓側)の席の人が「お二人連れなら・・・」と席を変えてくれた。ありがとう。かっこいいお兄さん、イケメンだぜ。お土産は羽田空港でマンゴーチーズケーキをゲット。

19:28 女満別上陸。飛行機は予定どおりの到着。で、荷物待ちのガラス壁の向こうに蒼の姿発見。1ヶ月半ぶりくらいの再会。思ったよりも早い再会です。

  女満別→網走へ行く途中のスープカレー屋“木多郎”で夕食。数量限定ほたてカレー、美味し。明日は羅臼岳登山、今夜のうちに登山口のある岩尾別温泉“ホテル地の涯て”へ向かう。途中のコンビニで食料ゲット。ドライバーもふくちゃんに?!ちょー久々の運転にびびりながらのドライブでした。キツネがトラウマになりそうなふくちゃん、次回もよろしく。

21:36 斜里町のセブンで買物。斜里青葉町店です。リュウの前の職場近くも通過。登山口到着は夜中。路駐多し。駐車場が満車だ。ガードレールの外側にシカ!でかい!角あり!強そうだ。3頭も居た。オスを見られるのは珍しいらしい。

  “ホテル地の涯て”の奥の無料野天風呂へ。北海道一発目の温泉を味わう。真っ暗な中、懐中電灯の明かりが頼り。3段湯船は上から熱い順に。一番下流しか浸れず。混浴、ウチらの貸切状態で、蒼もサービスショット。いつの間にか日付が変わってて、温泉でのんびりしすぎたことに気づく。今回の車は蒼の実家のウィッシュ。車出してくれてありがとう。車内でマンゴーチーズケーキを夜食にしてプチパーティー気分。おやすみー。

8月14日

  4時頃、外がザワザワしてうるさくて目が覚めた。いや、それ以上に暑い。しかも車内に虫が侵入してた・・・。

6:20 羅臼登山スタート。木下小屋で入山記帳。蒼、先頭でやる気満々。

  スタートからいきなり急坂。早々に汗をかく。これは暑くなりそうだ。30分ほど登って、最初に景色が広がったのはオホーツク展望台。この辺だけ木が無くて海までよく見渡せた。地図には560m峰となっていた場所が、実際には650m峰の表示。高ささえ合ってれば別にどっちでもいいけど。

弥三吉水って水場で最初の休憩。3〜5張のテントも可。こんな中途半端なとこには誰もテントを張らないと思うが。水の減り早し。この後しばらく緩斜面。その名も極楽平。ここの通過後、きつくなる。

  銀冷水で休憩。銀冷水は補給できる感じじゃないな。ここから先、背後に展望が広がり、岩場が続く。加えて太陽もいい角度で照り始める。疲れてきたが、景色もよくなりテンション↑のはず。羅臼平まで着いてしまえば、頂上はもうすぐ。でもないか。あと1時間。ごねる蒼を引っ張り、最後のアタック。

  今までの斜面がウソのように最後は岩登り。その先にある頂上で最果ての絶景。登ってよかった。来てよかった。サイコーの山だ。お昼を食べつつ、しばし景色に酔いしれる。小さいリスが顔を見せて、ちょっと和んだり。知床半島を上から見下ろすのってすげーよ。LOVE・WINGの3人、ラブTで最果て登頂の記念写真。

15:10 無事下山。蒼が走ったおかげで最後は早かった。“ホテル地の涯て”の日帰り入浴は、15時で終わってた・・・。帰り道、林道脇にシカ発見。ていうか今日はそこらじゅうシカだらけ。バンビもいた。

  ウトロでオロンコ岩に登ってくる。まだ登るのか?!本日おまけのオロンコ岩の階段登り。羅臼で疲れた足にとどめをさす。急な角度は山より激しい。蒼おすすめの岩からの景色、オホーツクの海が素敵でした。ウトロに新しい道の駅ができてて、道路も整備されてた。通り道、オシンコシンの滝も見ていく。ふくちゃん「ふーん」程度。遠くに斜里岳が見事にそびえてた。今日は屈斜路湖畔、砂湯キャンプ場を目指す。明日の天気次第で阿寒でも斜里でも行けるようにね。斜里からキャンプ場まで運転交替、蒼に任せてダウンする。

  砂湯キャンプ場は大混雑。テント間に歩くほどの隙間は無く、びっしりと張られていた。蒼家の5,6人用テントとマットで快適な居住空間を確保。で、温泉へ。行った先は川湯温泉の源泉かけ流しの宿、“御園ホテル”の日帰り入浴。しょっぱい酸性泉。登山の疲れを癒すには十分。気持ちよかった。蛾が飛び交う中、川湯の街中を歩く。盆踊りをやってて、馬車が通ってたり。にぎやか。夕食はもろに地元の人が集まる居酒屋、“あげ富”へ。うまい海の幸をたらふくいただく。

22:09 川湯のセイコーマートで夕食後のデザート。早くキャンプ場で寝よー。眠い・・・。

8月15日

  砂湯キャンプ場で6時起床。二度寝して7時半起床。待ち合わせは10時雌阿寒岳、オンネトー登山口。テント片付け8時過ぎには砂湯にさらば。阿寒岳へ向かう。屈斜路湖は8時前から人がいっぱい泳いでた。

砂湯キャンプ場→弟子屈→阿寒湖→オンネトー、で阿寒湖近くのセイコーマートで朝ご飯。割子そば。

  雌阿寒麓のオンネトーはすげーキレイ☆湖?池?の色がバスクリンの色だった。ウエマティ一行とここで待ち合わせたのに、どこにいるか不明。駐車場で待ってると信じつつも、湖畔のパーキングを探しながら行く。結局待ち合わせの10時を過ぎること5分。登山口の駐車場で発見!合流した。メンバーはウエマティ、古屋さん、ともえちゃん、かおるさん(帯広在住のマティの友達)。それとウチら、ふくちゃん、蒼、私で計7人。10時20分頃、雌阿寒岳のオンネトー側の登山口からスタート。今日も暑いぜ。

  オンネトーコースはガイドには載っているけど所要時間は記載無し。まあ地図があるだけマシということで。スタートから古屋さんが先頭を行く。ペーズ落ちず。むしろ早い。木々の中を行くが暑い。とにかく暑い。○合目ごとの表示がある場所で休憩。遅れた人はここで合流の繰りかえし。お子様たちがすごい軽装で来て、抜いて行ったが、途中で引き返したっぽい。気が付いたらいなくなっていた。

  六合目で森の中から出て、オンネトーも姿を現した。バスクリンの色。景色が広がった。森の中の道から砂利道に変わり、ゴツゴツの岩も転がる荒涼とした山肌になってきた。と同時に日差しがもろに当たる。暑さがピークに・・・。蒼が脱ぎだした。下に水着を着ていたそうで。バテてるし。

  雌阿寒の向かい側に見事な円錐形、阿寒富士がそびえていた。砂利の山肌に登山道がはっきりと見え、そこを登るマニアックな人も数人。遮るものが全く無いとは、阿寒岳、想像以上にハードかも。滑るし。

  八合目くらいから噴煙が見えてきた。なんかけっこう煙吹いてますが・・・。縦長の列で頂上を目指す。みんなラクに登ってるけど、これ滑ったらやばいと思うのは私だけ?!古屋さん、結局最後までバテず。そのまま頂上へ行ってしまった。火口の淵に着いてからは、火口を覗き込み、赤池、青池を眺めながら。雄阿寒岳方面の荒涼として風景も広大だ。めでたく全員そろって無事登頂。大自然を味わうには文句なしの山だ。火山ガスもたまっているので、あまり長居はできず。下りは野中温泉方面へ。

  下山のコースは岩がゴツゴツしていて登りにくいかも。でも、オンネトーがよく見えて景色はかなりいいっぽい。下りも早いペースで歩きましたとさ。オンネトーの見える絶景ポイントで休憩しただけかも。ここでオンネトーを十分に満喫。でかい岩でクライミングとかしてみたり。森の中に入ったら、あとは黙々と下るのみ。

  野中温泉〜オンネトー間は平坦で、でも森の中を抜ける微妙に整備された道。完全に整備されてないので道に迷いかける。蒼がとばして後続が追う感じ。古屋さん、ここもいいペースでゴールをめざす。バテてた人はゴールが見えてきて元気になったらしい。オンネトー湖畔でしばし鮮やかな水面に見とれる。エメラルドグリーン、いや、バスクリンか?!

  登山後は野中温泉へ。国民宿舎併設の温泉で、雌阿寒岳の麓にあってすごいヌルヌルの泉質。露店は女湯とつながってて、ていうか風呂に浸かるまでに歩く場所が丸見え。女の子にはつらいな。バスタオル巻きで露天に入った女の子もいたらしいが。男風呂は女湯から見えるし、虫が多いし。でも気持ちいい。350円にしては十分満足です。登山後の温泉はサイコー。

  足寄(あしょろ)へと向かう道、古屋カーが快走していると噴火を知らせるサイレンが警報を鳴らす。どうやらスピード違反を警告するためらしい。噴火の警告並みのけたたましさだった。ビビッた。足寄の街ではちょうど花火大会が開催されていた。偶然にもいいタイミングで通りかかり、渋滞と花火を味わうことができた。夕食は足寄のラーメン屋。スーパーで買出しして糠平(ぬがびら)へ。コンビニから見た花火がきれいで、偶然とはいえ、夏の風物詩をこんなとこで見れてラッキー、みたいな。

  キャンプ場へ着く頃には真っ暗。管理人もすでに帰宅。数張りのテントがあるだけで、砂湯と違ってかなり空いてる。広々とテントを張り、空いていた木のテーブルで宴会。静かな森の中で、北海道で出会った奇跡に乾杯した。

  女満別空港→岩尾別温泉(車中泊、混浴)→登山(岩注意、土のうルートきつい。)→斜里通過→川湯で温泉→砂湯テント泊(うるさいぞ。二度と行かない!)→弟子屈(てしかが)通過→オンネトー→登山(足もと滑る)→足寄通過(花火キレイ、晩ラーメン)→ぬか平キャンプ場テント泊→しかりべつ湖通過(お店寄れず)→かんの温泉。

  初めての本格登山、すごかった。自分で今まで見ていた緑のジュータンの下を自分が歩いていったんだね、最初は暑くてバテたけど、お水&休憩でかなり回復。いっぱい休憩時間くれてありがとう。らうす平で頂上まで行かなくていいと本気で行ったけど、頑張って一番上まで行けて良かった。感動。地図帳でしか見ることのできない風景、あの狭い山頂にリスが顔出してくれて和んだこと。帰りもつらかったけど、気力はOK。

  めあかんは一人では絶対行けないと思った。たぶんこれからも一人で行くことはないと思う。危険すぎ。みんなで登れて楽しかった。ペースおそくて足手まといになっちゃったけど・・・。

  ふくちゃんも初対面の私とよく話してくれたね。ありがたきことです。登ってるときはホントにフォローしてくれて、気使ってもらえた、その安心感から足ひっかけてコケたりもしたけど。2人のおかげで山登るのはつらいけど、本当に涙が出てきたけど・・・最高の時間でした。

  ありがとう。(by 蒼)

8月16日

  糠平キャンプ場、雨・・・。8時めざまし、9時過ぎまでダラダラゴロゴロ。天気は雨。何しよう・・・?隣のウエマティテントと携帯で相談。10時にここを出て、温泉でまったり案に決定。炊事場の屋根の下でテントの片付け。雨を避けながらは面倒だ。糠平から山田温泉、然別湖を抜けて、めざすは然別峡かんの温泉。源泉だらけの秘湯だってさ。鹿の湯は女の子が入れない感じの露店風呂らしい。

  かんの温泉、日帰り入浴1000円。全部の温泉が異なる効能をもつそうで、基本的に全部混浴。女性専用タイムが多く、男は入る風呂が無い。時間も微妙で、入れる時間待ち、みたいなのもあったりした。休憩室でお昼は何も食ってなかったウエマティたち。途中ホントに何も無かった。店らしきものは見当たらず。ていうか建物がほとんどなく、山奥のこの温泉に着いちゃった。


北海道の旅のメンバー。雌阿寒岳頂上にて。

入れたお風呂は3つ。女性専用タイムが終わるのを待って何とか浸かりました。待ち時間があるのってどうなのよ?!ちなみに混浴とはいえ、とても女の子は入れる感じではないとのこと。だろうなあ・・・。どの湯船も熱くて入るのに一苦労。熱けりゃいいてもんでもないだろうに。源泉かけ流し。これでも加水しているそうだ。熱すぎるっ。

  帯広へ戻るウエマティたちとここでお別れ。まさか北海道で合流できるとは・・・。一泊二日、楽しかったです。また東京で。ウチらは北見へ戻らねば。地平線でも見えそうな勢いでどこまでも続く道。丘を越えながら左右は畑が広がる。所々で木が一列に並んで、土地を区切っている。とても同じ日本とは思えないね、この広大さ。

16:58 士幌のホクレンでガソリンを入れる。147円/L、高い。

17:22 セイコーマートでおやつ。腹減った。まだ士幌町、北見へ帰るのは何時だ?コロッケうまし。

  山の中を抜ける道を走っていたらしい。あまりの疲れで眠ってしまった。蒼の運転なので安心だけど、私がこれだけ疲れてるのに、蒼はタフだな。気が付いたら北見に帰ってきてた。ふくちゃんは助手席の仕事を果たしたのだろうか。まあ無事に帰ってきたし、いいか。蒼の実家で借りてた車を返す。お父さんにもお礼を言わなきゃだな。ありがとうございました。蒼の車に変わって、夕食へ。新鮮な海の幸が食べたいとのリクエストに、行った店は・・・名前忘れた。刺身がとにかく美味かった。さすが北海道。食事の後に、リュウの家へ。本人不在なのは知ってたけど、来た証拠に写真を一枚。次に来るときには会いたいもんだ。

22:25 蒼家に行く前に北海道の旅、何度目かのセイコーマート。こっちではセイコーマートのカードを持ってないと困るな。デザートを買って蒼家へ向かう。朝起きられる?

  山旅と移動と温泉疲れでぐったりな感じ。やっと帰って来たとこで蒼家にお世話になる。テントマットからじゅうたんの上に変わり、でもやっぱ寝袋、みたいな。子どもたちは夏休みで泊まりでどこかへ遊びに行きっぱなしだそうだ。ふくちゃんは子どもの布団を占領していた。

8月17日

7:40 北見駅バスターミナルで空港行きのバス待ち中。朝から人多し。出勤ついでにわざわざ駅まで送ってくれた。感謝です。

9:35 北見から空港までのバスの中では寝っぱなし。気がついたら空港に着いてた。お土産買って飛行機待ち。北海道とももうそろそろお別れです。白い恋人が店頭から姿を消していたのでロイズのチョコドリンクを買う。白い恋人ドリンクも好きだけど、ロイズも美味い。マリモもゲット。生きてるやつね。あーあと数分でバイバイだ。

  北の果てで旅に恋するこの気持ち。そんなこんなの北海道の夏休み。いっぱいお世話になった蒼、本当にありがとう。阿寒での合流を果たしたウエマティ、古屋さん、ともえちゃん、かおるさん、旅の途中同士で会えて楽しかったです。ふくちゃん、ウチらの旅はまだまだこれからも続くぞ。さあ次は来年のサロマ湖だ?!SEE YOU AGAIN 北海道。

おしまい

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