ツールと北海道

〜2008年 旅の軌跡 北海道編4〜


9月9日

  ツール・ド・北海道への参戦と、百名山斜里岳&後方羊蹄山登頂の旅。18:30、女満別行きの飛行機、がらがら。空席だらけ。予約とるときはけっこう埋まってた気がするけど。北海道へのフライト、外の夕焼けがきれいなので景色に見とれる。日没後は着くまで爆睡。

  19:40、定刻どおり到着。自転車もすぐに出てきた。マツダレンタカーへ。羽田で電話したらちょうど空きができたとのこと。ネットではNGだったけど、しつこくTELしてみるもんだな。空港なのにすぐ向かいの店まで送迎あり。マーチをレンタカーする。

  空港から出発。夕食にカレーの“木多郎”を目指すも今日は休み?!あきらめて斜里岳を目指す。女満別市内のセブンの食料の買い出し。あとは夕食・・・って店が無いっ。街も無いっ。いいかげん走った頃に本日2軒目のコンビニ、セイコーマート発見。腹減りにも負け、北海道初日の夕食はコンビニ弁当になりました・・・。清里までは夜道を爆走。登山口らしき場所を確認し、本日は町中のセブンで車中泊。23時前におやすみです。

9月10日

  4:00、起床。5時まで寝るつもりが、寒さもあって目が覚めた。4時半までだらだら朝ごはんして出発。

  5:50、入山記帳、登山開始。清里のセブンから約8kmでバス停の登山口。そこから砂利道約8kmで本当の斜里岳登山口。先客は2組4人。まだ暗い山道を追いかける。熊が出そうだ。

  6:30、下二股。沢渡りが多くて普通に時間がかかった。

  7:40、上二股。8つの滝をクリアしながらの沢登り。

  8:20、登頂。上二股からペースアップ。頂上が見えてからが早かった。先客は2組。地元の若者1人と千葉からの6,70歳4人組。千葉の4人組にパンとかぬれせんべいとかもらう。

  9:00、のんびりお昼。あとから2組が登頂するのを待って下山。360度のいい景色、たっぷりと味わいました。

  40分ほどで上二股から新道へ入ったあたりで先行する4人組に追いつく。熊が出たという情報もあったので、ここからはこの4人組と一緒に下山。この中の一人、T沢さん?って70歳前のおじいさんが富里すいかロードレースの実行委員長だとか。千葉の富里から車で来たそうで、どうやらホントっぽい。「来年走って」って言われた。実行委員席に行けば、すいかの1個くらいはくれるって。

  11:45、だらだらペースながらもおかげでラクに下山。いいペースでした。4人組にさらば。温泉とお昼だ。お昼は4人組にすすめられたレストハウス“きよさと”ってとこで。海鮮丼と天ぷらソバのセットで980円なり。海の幸うまし。

  女満別温泉、湯元山水美肌の湯で登山の疲れを癒す。おそってきた睡魔にたえ、レンタカーを返却、空港へ戻ってさて北見へ。北見駅では蒼のお出迎え。バス降りたと同時に声をかけられてびっくり。お久しぶり。元気そうで何より。蒼の家から車で3分くらいの丘の上にある“遊牧民”ってレストランで夕食。部活帰りのR紗ちゃんも一緒。柊君は実家に行ったまま全然帰って来ないらしい。リュウも今日は「かみさんのダンスがあるから無理になった」と。いつの間に結婚したんだ?!

9月11日

  9:12、北見発旭川行きの快速に乗って移動中。12:20、旭川着。どこへ行くかぎりぎりまで迷うも「日本一長い直線道路」に行くことに決めた。登山はまた来る機会があるだろうけど、自転車を持って北海道に来ることはまず無い。自転車で走破するべし。

  12:30、札幌行き、特急スーパーカムイに乗車、12:58、滝川着。滝川から国道12号、「日本一長い直線道路」へ。期待したほどの感動はなく、ただただまっすぐ長い国道。自転車には向かい風もきつかった。道の駅も大してにぎわってないし。直線道路のおわりは専修短大前のセイコーマートでした。  16:10、光珠内で再び電車。何も無い駅で30分待ち。

  16:34、岩見沢で電車出発待ち。札幌まで行っちゃいます。電車内では爆睡。札幌までありえないくらい寝た。

  18:00、遊山荘にチェックイン。20時の予定が早く着いてしまった。2400円、格安の宿です。近くのとんかつ屋“とくべえ”でとんかつ定食。今日はなんだか疲れたので早めに寝るつもり。この宿、安いだけあって外国人の利用者も多い。お風呂は普通の民家と同様のお風呂でいけてない。コンビニデザート食べつつ、おやすみ。

9月12日

  10:00、宿を出発。札幌市内を抜け、自転車で小樽を目指す。が、なかなか主要国道に出られずにさまよう。自転車で旅行中の中年3人組と会う。今日で最後、小樽からフェリーで大阪へ帰るそうだ。おじさん2人におばさん1人、クロスバイクで荷物少なめ。

  地図上は30km程度で小樽に着くはず。なのにアップダウンが意外に激しく、予想以上に時間がかかる。海鮮丼500円の文字に引かれてお昼。12時前だけど、小樽の海の幸じゃないけど、がまんできずに食べる。500円といえども海の幸はうまい。さすが北海道。

  食後は足も軽くなり、気がつけば小樽市内。石原裕次郎記念館を抜け、るるぶで見た運河へ。よく見る有名なあの風景。港をひと回りして、運河へ自転車で到着。明らかに浮いていたが、観光地だからいいでしょ。

  のんびり休憩していたら運河沿いの喫茶店でオルガンの生演奏をやっているというおじいさんが声をかけてきた。東京立川に住んでいたこともあるとか。ラーメン屋“初代”を紹介される。すしなら“魚政?”だったかな。しょうゆラーメン。うまかったけど、まあふつうだ。日本一うまい、くらいのノリで教えられたけど・・・。

  15:34、小樽発の快速エアポートにて千歳へ向かい中。1時間以上かかりそう。電車内に宣伝あり。秋から導入の「Kitaca」。スイカ、トイカ、イコカ、イルカ、ありすぎ。統一してくれ。札幌で多くの人がおりてやっと座れた。

  17時頃、しんぐれいすホテル千歳にチェックイン。駅から歩いて10分くらい。普通の値段の普通のビジネスホテル。夕食は歩いていろいろ探してみるも、すしは高いし、飲み屋は入りづらいし。結局“ビクトリアステーション”(チェーンのステーキ屋?)へ。がっつり食う。明日のエネルギー補充。まあ午後の出番ですが。

  夜の千歳はスナックやキャバクラが元気だった。コンビニにも明らかにお水って感じの人がうろついていた。しかもアジア系の外国人。外歩いてても「お兄さん、どう?!」「お店お決まりですか?」って次々に寄ってくる。そんな街でした。

9月13日

  8:21、千歳発の電車で予定通り出発。が、その後の特急でトラブル。線路内に入った鹿をはねた、とかで列車停止。鹿の撤収と車両の確認作業のため20分以上停車。新夕張の乗り換え、間に合わないぞ・・・。

  新夕張の乗り換えで夕張行きが待っていて電車には乗れた。25分遅れだけど。会場の平和運動公園の最寄り、鹿の口駅で降りる。無人で木戸のぼろい駅。2〜3km走って会場に到着。ちょうど10時くらいだった。受付して車検してゼッケンつけてたらK竹さん(ツール・ド・宮古島で一緒だった)と合流。久々だ。かわいくて目立つ女の子も。M田チヒロ、北海道では有名な子らしい。

> > > ツール・ド・北海道1日目 < < <

  競技終了後は他の選手のアタックを最後まで見届ける。コーナースピードの差がそのままタイム差になってる感じ。直線のスピードだけなら負けてないぞ、多分。

  平和運動公園からの帰り道をどうしようかと。結局電車で札幌を目指すことにして清水沢へ走る。が、50分待ちのためさらに隣の駅へ。でもまだ時間があったので結局新夕張まで走る。意外に近かった。新夕張で自転車の旅をする若者に会う。これから釧路に向かうそうだ。駅前、虹がかかっていた。電車で札幌、そしてレンタカー。“十勝の豚丼”で夕食、特盛り。十勝牛、十勝豚は有名らしい。

  マツダレンタカーのデミオ、自転車を後ろへ収納して何とか車中泊可能。寒くないよなあ・・・天気次第とはいえ心配だ。エマージェンシーシートも使って快適に寝よう。

  21:45、苗穂駅前温泉390円、スーパー銭湯的なとこ。でも温泉。“蔵の湯”だったかな。道の駅“マオイの丘”にて車中泊。車、キャンピングカー多し。車中泊はかなりいるっぽい。

9月14日

  7:30、起床。道の駅は車中泊だらけ。歯磨き、洗顔、などなどトイレの洗面台は混んでます。寝起きのねーちゃんとかうろついてるし。

  マウントレースイへコースの下見も一部兼ねて向かう。車が少ないと思ったら私がとめたのはレースイの湯の駐車場で、ホテルの駐車場にはそこそことまっていた。スタート地点まで自走。5km無いくらい。9時半頃には会場に到着。K竹さん&その友達がすでに来ていた。T井さん、T崎さん&女の子2人。コナミスポーツクラブの友達でチームOOZAAPAのおそろいジャージ。

  レースはAグループ91km組が通過してから。予想より早い通過とのこと。先頭は大集団。いい勢いで抜けていった。こぼれた後続はつらそう。

> > > ツール・ド・北海道2日目 < < <

  レース後、マウントレースイへ戻るバスでは爆睡。気がついたら着いてた。今日のコースをたどるように江別へ戻り、おそめの昼にラーメン“久楽”の白みそラーメン。汁まで飲み干し、札幌市内へレンタカーを返却。あとはK竹カーで。

  江別の温泉“たまゆら”で疲れを癒す。K竹さんの実家へお世話になる。実家近くの飲み屋(串焼き屋)で遅めの夕食。22時過ぎくらい?夕食から戻ってすぐにダウン。23時くらいには寝ました。それにしても今日のラスト1.5kmの逃げは気持ちよかった。逃げ切れなかったのは残念だけど、後ろから迫る大集団を率いての先頭はサイコー。これが本当のトップだったらもっと気持ちいいんだろうなあ・・・。

9月15日

  7:00、起床。ぐっすり寝た。5時に一度起きてまた二度寝も爆睡。K竹さん母が朝食を用意してくれた。うまかった。朝からありがとうございます。

  10時過ぎ、今日のステージ、モエレ沼公園へ到着。午前中は国際レース。着いて準備している間に終わってたけど。国際レースの閉会式が終わってから市民の部。国際の方は優勝は宮澤選手。日本人が勝ったのか。

> > > ツール・ド・北海道3日目 < < <

  レース後は残ったクラスのこれまた100人以上のクリテを観戦。壮絶なレースで見てる方も気が抜けない。落車もあったらしい。高校生の自転車の超いいやつと安いやつの二極化が激しいことがわかった。でも要はエンジンなんだよ、って結果になってたのがちょっと安心した。

  大会後、ツール全ての完走証を手に、チームOOZAAPAの3人とスープカレーの店へ。うまいと評判の店らしい。もちろん、美味かった。ここで解散。みんな、ありがとう。札幌市内までT井さんに送ってもらい、またいつかの再会を願ってさらば。

  おっと、ここで偶然が一つ。車を降りたとこで、2,3日前に新夕張で会った自転車で旅をしている若者に会う。向こうが気づいて止まってくれた。声をかけられなきゃわからなかったが。お互いのたびの無事を祈る。さて、この旅、何度目かのレンタカー。

  21:30、小樽“オスパ(温泉800円)”にてくつろぎ中。この温泉、スーパー銭湯の方がマシかも。800円は高い。

  この週末はUFJがシステム移行のため、とかで全くお金を引き出せず。セブンのATMでもNG。郵便局のやつもNGで財布がピンチに。明日の山登り用の食料は財布と相談しながら。残金38円なり。通過ついでに夜の小樽運河も見てきた。きれいだ。登山口の駐車場着。0時ちょい過ぎ。がんばった。

9月16日

  5:30の目覚ましで5:50に起きる。眠い。寒い。準備して出発。6:25、入山記帳。駐車場には昨夜よりも車が増えていた。

  6:25、入山。5時には出発したかったが、起きれたのがこの時間。6:55、二合目。スタートからの平地を走ったせいでかなり早い。7:25、六合目。ハイペースで登ったかいあり。時間に余裕ができた。でも、ここからはガイドどおりのペースに。写真撮るのに時間使いすぎ?!六〜九合目で1時間20分、九合目〜頂上で40分。あとは休憩の20分で、スタートから3時間20分で登頂。景色サイコー。360度の大パノラマ。蝦夷富士、すばらしい。

  お釜巡ってもとの道へ。多少岩場の通過が大変だが、気を抜かなければどうってことはない。お釜が見られたとこでゴールにして飲んでる人もいた。たっぷりと楽しんだので下りはほとんど休まず下山。来た道を戻ってこの旅最後のタスクをゴールした。

  登山後の温泉、今日はニセコグランドホテル。日帰り入浴700円。大露天風呂が混浴で有名だんだってさ。平日の14時、数人のみで空いていた。若いカップルが一組、あとは入れ替わりでもう一組。もうちょっと長く入ってればよかった。ホテル前にニセコ水の湧き水あり。いっぱい汲んでおいた。

  16:30、道の駅“望羊中山”でひと休み。眠かった。中山峠からは遠くに羊蹄山がよく見える。睡魔とのたたかい。さすがに疲れがたまってる。ユニクロでシャツ一枚ゲット。洗濯が追いつきませんでした。

  北海道最後の夜はすすきので海の幸。“北海番屋”にて海鮮丼、ほっけ、毛ガニ汁を食べる。飲み物はガラナ(コーラみたいなやつ)。一人でツールお疲れ様会。飲み屋だけどお姉さんが食事のみの対応を快諾してくれた。飲まないと安い。腹いっぱい。ほっけ一匹でも十分すぎるし。

  最終日の宿はホテルハシモト。マー君の駒大苫小牧も何かで使ったらしい。遠征とか祝勝会とかかな。写真やサインが飾ってあった。すすきのおそるべし。客引き多すぎ。夕食から出てきたらわらわら寄ってきた。歌舞伎町よりもすごいかも。

9月17日

  8:00、起床。10時のチェックアウトまでのんびりぐったり。全日程をおえて疲れが出たか、足が重い。自転車に登山・・・疲れても当然だと思いたいが。

  10:40、札幌駅発の快速エアポートにて新千歳へ。ホテルから札幌駅まで昼間の札幌市内を見ながらの散歩。ひと駅分歩いた。

  空港内をうろついていたらあっという間に時間に、って空港内のお昼に入った店“ユック”が食事出すの遅いからぎりぎりになってしまった。それでもこの旅最後の海の幸、海鮮四色丼は・・・まあまあの味でした。昨夜が美味かった。

  12:45→13:00、フライト。さらば北海道。See you next ツール。

  登り残した百名山と、ツール・ド・北海道での熱いレースを味わいに、また来たい。

おしまい

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