２００８年旅の軌跡伊豆編６

【旅のミチシルベ】
◆日程・・・３月８～９日。
◆目的・・・一足早いお花。海の幸食す。
◆コース・・・熱海～城が崎～河津～白浜～石廊崎～沼津。
◆宿・温泉・・・ペンションエルブルズ。

　　早朝の熱海で待ち合わせ。ツール･ド･伊豆のときと同じスタート場所だ。時間通りの出発で海の見える道へ向かう。が、わずか５分後には渋滞にハマる。やっと暖かくなってきた週末はみんなおでかけか。しばらく渋滞で我慢し、伊東の道の駅へ。海がきれいだ。海の幸がいっぱい安く売っていた。大混雑。

　　ここから先はツール･ド･伊豆で道を知り尽くしているので、裏道へ抜ける。サイクリングで発見した見事な迂回路。坂道の向こうに見えてきた海と、そこへ続く下り坂。かなり好きな風景の先に城が崎公園。すでに昼だけど、先に遊ばねば。城が崎公園の駐車場が有料化されようとしていた。ＧＷまでに設備を作って儲けようってとこか。無料の駐車場はほぼ満車。みんなお昼を食いに行ってくれ。釣り橋と断崖絶壁と灯台をうろつく。灯台からの眺めがいい感じ。青い海だった。かずえ、猫にひっかかれる。腹減りに負けて国道に戻ってすぐ“日帰り温泉高原の湯”に併設のお店へ。新鮮な海の幸をさっそくいただく。サザエのつぼ焼きとアジの刺身、美味し。

　　１４時半頃、河津へ到着。すでに桜祭りな雰囲気。川沿いの桜並木に露店が立ち並び、桜見物の行列。猿回しもやってた。河津桜、満開。菜の花も満開。一足早いお花見を楽しんだ。河津桜のピンクと菜の花の黄色と、里山の風景がなかなかきれい。海はまだ冬。でも夕陽を浴びて、穏やかっぽく見えなくもないかも。足湯は大人気で混み過ぎ。空きがなく浸かれず。

　　宿へ行く前に寄り道。稲取に愛恋岬なる場所を発見したので名前だけで行ってみる。なかなかインパクトのある神社あり。寂れてたけど。夫婦和合と子孫繁栄を祈る感じ。宿は伊豆天城ハイランドにあるペンション、エルブルズ。別荘地としても売り出しているものの、まだまだ未開発のようだ。ヒルクライムにはちょうどいい坂道をかなり上った先の高原にペンションがあった。途中に売り出し中の別荘もあり、要チェック。

　　エルブルズでは奥さんとお子さんが迎えてくれた。寒いし、今空いてるしってことで、早速、外にある貸切の露店風呂へ。夕方の薄暗さと高原からの景色の中での露店風呂。寒いけど、気持ちいい。オーナーは２代目。ペンション経営の前は北米やヨーロッパをバイクで走り回っていたとか。エルブルズはロシアにある山の名前。ヨーロッパ最高峰のエルブルースとは違うって知ったのは後日。そうだ、ペンションに飽きたら次３代目を譲って下さい。

　　夕飯はボリュームたっぷりのコース料理。自家製ソーセージが美味かった。宿泊客は４組、ウチらよりも若そうなカップルに、ワインを飲みまくるそれなりの歳の夫婦、あとはおじさんおばさんのグループ。ペンションだとざわついた感じがなくて落ち着く。ここでワインでも、なんてのがかっこいいんだろうけど、飲めないのでフレッシュジュースで乾杯。小学生の子どももお手伝いか。春とはいえ、高原の夜は寒い。内湯で再び温まる。３畳くらいあるお風呂。湯船も広い。これで貸切ってものうれしい。お風呂が広いのはやっぱりいいな～。

　　海の向こうに日の出。高原から海が見えた。ここからなら飛べそうだ。なんて考えるのはフライヤーくらいか。食堂からは天城山系がすぐそこに見えた。低いわりには木々が茂ってなくて、歩いたら景色も良さそうだ。そのうち来よう。１０時までのんびりしてチェックアウト。一番最後か。エルブルズにさらば。ペンションのお子様と３人一緒に撮ったらなんか家族みたいなんですが・・・。

　　今日最初の寄り道は下田白浜の海岸。あまりの白さに思わず止まってしまった。真っ白な砂浜には陸練習のサーファー、海には烏軍団と化したサーファーが大量に。密集していたら不気味だけど、だだっ広いので気にならず。むしろ風に巻き上げられる砂の方が気になる・・・。全身砂まみれか？海水浴客がいない白浜はきれいだ。

　　伊豆半島最南端、石廊崎へ。植物園の廃墟っぷりには驚くが、石廊崎から見る海は青そのもの。ツール・ド・伊豆でも来たが、何度見てもきれいだ。シーカヤックや釣り客が断崖の下に見えた。ここからは西伊豆を北上するルート。寄り道の連続です。伊豆でも有数の青い海を見下ろし、陸の孤島な漁村にお邪魔し、松崎でお昼。カサゴの丸揚げが出てくるのを待つ間、店先の足湯でまったり。

　　ネパールカレーの店の前の駐車場で猫と遊び、恋人岬と旅人岬を散歩して、戸田でも猫と遊ぶ。景色を見ながらのドライブになってしまった。戸田で猫と遊んでいたらちょうど夕焼け。駿河湾の向こうに沈む夕陽に旅の終わりを感じてしまった。が、まだ伊豆半島は続く。一昨年の夏に来た大瀬崎を通過し、伊豆半島一周のゴール、沼津へ。道の整備が進んでいた。

　　沼津港で夕食。いくつもの店を物色していると人気のお店発見。ここに決めた。マグロとウニの山かけ丼。超美味い。値段も良心的。他に目立っていたのがマグロのテールシチューとかカマの塩焼き。どのメニューも美味そうだ。店頭にも焼き魚、煮魚、唐揚げが並んでいた。「丸天」ってお店、沼津港で食べるときはまたここにしよう。昨年のツール・ド・伊豆を辿るかのようなドライブ。海の幸と花見で満足。春も夏も待ち遠しくなる伊豆半島一周だった。