ピンクカップ2006

〜2006年 旅の軌跡 十分一編〜


11月17日

  金曜夜、21時足尾集合。に遅刻すること1時間。なぜかワセバンで登場。すでに集まっている学生たち&一部の社会人。機体と荷物を詰め込んで、寝床を整えたら山形十分一へ向かって出発!ツアーの始まりだ。アイオロバンの1番手でハンドルを握り、ランダムに振り分けられたメンバーとともに足尾を出たのが23時過ぎ。このツアーに行く感じが懐かしい。あの頃よりも、楽しむ気持ちは上回ってる?!助手席にはKにお、ランチャーにSゅう子ちゃん、後部座席との間にはパラが3機と荷物が山盛り、屋根の上にはハングが4機。そんな学生バンが5台連なって、決戦の地へと向かう。最初にドラで良かった。テンションが上がりすぎて眠れないです。

11月18日

  寝た気がしないうちに着いた松島館の駐車場。山形、寒い。天気は雨。今日は飛べないんだろうなあ、と思いつつ、受付と開会式。昨年の優勝者、Hろしの選手宣誓でピンクカップ2006が始まった。知ってる顔がいっぱい。知らない顔もいっぱい。さあ山形を楽しもうか。まずはTOへ。バンの隊列がわらわらと山道を登っていく。雨?風?何かよくわかんないけど、真っ白な景色。雲の中・・・まあそんなもんだ。でも初めてのエリアのTOって、来ただけでワクワクする。たっぷりと積んだハングをショップに下ろして、無念の下山。山形観光?早々に飲んだくれ?睡眠不足のみんなにはちょうどいい休みになるのかな。

  いや、学生たちがこれだけ集まってそんなにだらだらするなんてもったいない。フライトに変わるタスクの舞台は市民体育館。みんなでピンクカップ大運動会を行います!4チームに分けて、狂喜乱舞する激しいバトルのはじまりはじまり。第1種目はドッジボール。運動会って素敵。年齢に関係なく、みんな熱くなれる!?私の関東都会っ子チームは女の子がいっぱい。あら、うれしい。か弱いかと思いきや、飛ぶ子は強い。当てられそうになる女の子のわざとらしい悲鳴と、当てようとする奴へのブーイングで、相手チームはやりにくいったらありゃしない。終了間際にボールが2つに増えて、乱戦の中でなぜか優勝☆都会っ子、すげえ。勝利のサーマルダンスだっ♪

  第2種目、大縄跳び。何か小学校以来?!意外に飛べたり、意外に疲れたり。意外に上手かったり。都会っ子、4チーム中、最後に飛んで、最高記録をマーク。本日2度目のサーマルダンス♪縄の使い方はみんな間違った扱いの方が得意らしい。縛られて喜びすぎだから。汗。第3種目はラケットにボールを載せて運ぶリレー。いいとも選手権でやりそうな競技。2種目連取の都会っ子チーム、余裕の笑み。けれども、結果は余裕のビリ。まあそんなもんです。

  結果発表、チーム西日本とチーム都会っ子、同点!優勝のゆくえはチーム全員によるジャンケン勝ち抜き戦で決めることに!都会っ子、2番手、え〜と誰だっけ?何かジャンケンで無類の強さを見せてたぞ。7人抜きくらいして大勢を決め、最後はミスターピンクとの呼び声高いAかいちゃんが決めて勝利!本日3度目、優勝のサーマルダンス♪ピンクカップ大運動会は都会っ子チームの優勝で幕を閉じました。面白かった!

  たっぷりと体を動かした後は遅めのお昼。松島館近くのラーメン屋さん。名前忘れたけど、行列ができる店じゃない方に行った。なのに、5人分の席は空いてなくて待たされた。先客に足尾人居すぎ。アイオロバンの5人はKわちゃん、Tくちゃん、Aかいちゃん、Tいき?だっけ?いろんなとこでみんなに会うし、一緒に動くメンバーの変動も激しくて覚えてないや。眠かったし。ジャンケンで勝って餃子を食ったのと、漬け麺が美味かったのは確か。

  食った後はみんながよく行くワイナリーへ。ワイン工場の見学は止まってるラインを通過しておわり。何も見学になってないじゃん。試飲がメインで来ている足尾人にとってはドラジャン(運転手を決めるジャンケン)は超重要。負けた子に先輩の寛大さを見せてドラ交替してあげようかな。なんて思ってたら一発で普通に負けた。学生たちの飲みへの執着心が生んだ結果だな。おそるべし。ジュースの試飲だけ楽しみました。あ、そういえば買ったお土産はどこいった?Kいちゃん購入の「まほろばの貴婦人」、あとでいただきます。

  食って飲んだら、次は温泉。宿に戻ってのんびりと赤湯温泉を堪能する。雨は強くなるばかり。明日も飛べないの?!露天で雨に打たれ、内湯でワインをたしなんで。そりゃあ睡魔が一気に襲ってくるに決まってる。ちょうどその頃、世界選経験者、O田さんによる練習生向けの安全講習会も行っていたらしい。せっかくだから聞いてみてもよかったかなあ。実は二度くらいしか安全講習会に行ったことないんだよね。

  温泉でふやけきったところで、Hら&Yうたと合流。今朝東京発で、おやつの時間に十分一着。その辺を散歩していたらしい。山大の友達に会って、米沢牛を食いに行くとのこと。Hろし&Tいきも一緒に、夕食は米沢牛で決まりだ。テレビでも紹介されたっていうお店(また店の名前忘れた)で財布にやさしい米沢牛を食す。ビーフストロガノフ、美味し。ビーフシチュー、もっと美味し。

  食って飲んで寝て食って。もう飲まなくても十分なんだけど、宿ではピンクカップのレセプションが始まっていた。Kいちゃんに早速「まほろばの貴婦人」白をいただく。おいし〜。お風呂で飲んだ赤もおいしかったけど、これもいい味。ワイン得意じゃない私がおいしいって感じるんだから本当においしいんだろうなあ。総勢70人くらい?最盛期よりは人数が減ったとはいえ、部屋から溢れ出る人数。名前は知ってたけど、とか、噂には聞いてたけど、とか、そんな人たちと話すいい機会になった。東海地区のMのる君、ハングの世界選に出る実力者は、パラも飛ぶようになったそうだ。近いし、同じTよた系ってことでよろしくね。

  こんな賑やかなレセプに混じってたら、学生の頃のこととか思い出して、ちょっと切なくなった。ある意味あの頃よりも今の方がパラに関わるいろんなところで楽しんでるかもしれないなあ。ここに早稲田ハングが少ないのが寂しい。学生のみんな、がんがん押しかけな。

  久々に飲んだ〜ってくらい飲んだ。こんなに飲めないのに。コンビニに行こうとして、融雪溝に吐いてしまった。うえ〜気持ちわるい・・・。行き帰り2度も。Tくちゃん、ありがとう。ウコンの力が効いてくれることを祈る。辛うじて宿に帰ったら、さっきまでの寝床が取られてた。結局飲み部屋で布団を敷きなおす。朝、強制的に起こされるなあ、なんて思いつつ、一瞬で夢の中。おやすみっ。

11月19日

  朝の明るさに飛びを期待するも、見ればわかる風の強さ。しかも、雨まで降り出した。早々に本日のキャンセルが決定。代わりのタスクは赤湯観光オリエンテーリング!9つのパイロンとゴールを目指して、12チームの車が走り回る。なお一般の参加者も市内には多いため、迷惑を掛け過ぎないように注意して下さい。

  スタートパイロンは最寄のサンクス。おやつ、食事、観光はご自由に。ゲートクローズには戻って来てね、とのこと。地元山大2人、足尾1年生2人、と一緒にパイロンを回る。まずは昨日雲の中だったTOへ。理由、TOからの景色が見たかったから。一番乗り。ショップにてMックとだるまさんが転んだで勝負。見事勝利し、ゴールへのヒントを手に入れる。キーワードは「え」。TOで景色を楽しんでいたらあっさり抜かれた。赤いコーンで進路を塞ぎ、バンは向きを変えちゃって、せこく後続を足止め?!くだらね〜♪

  次はまあ近くのパイロンから観光ということで、何とかセンターへ。温泉のあるとこ。大会ならシークレットパイロンが置かれる場所らしい。Kにちゃん発見。風雨に耐えつつ、お絵かきタイム。寒冷前線とカラビナを見事に描写?!紅葉に見とれつつ、キーワード「ゆ」をゲット。Hら&Yうたも一緒だ。ん?参加してるのか?

  山形の菊祭りにはぜひ行ってみて下さい。そんな宣伝もあった菊祭りの会場。入り口で仕事中のIブクロさんを妨害。フライヤー割引で穏便に安くしてもらい、入場。菊には目もくれずに、逃げるOーひを追いかける。Kいちゃんとデート中だった。パイロンじゃない?!ずるい。Kいちゃんに玉こんにゃくを食べられに来ただけになってしまった。

  続けて菊祭り会場近くの大きなお寺へ。階段を駆け登り、お参りをして、おみくじを引く。中吉、小吉、吉、末吉。中途半端な・・・。誰か大吉か凶出してよ。三つ目のキーワードは「あ」だったっけ?何はともあれ、目指す先は決まった。早々にファイナルを切った先は「あかゆえき」。山形新幹線のみの駅?!ハングが何機も天井から吊るしてあった。飛びの街って感じでいいね。

  あれ?!「あかゆえき」がゴールかと思いきや外れ?!誰も居ないし。ていうかHら&Yうたが居るし。「ゆ」と「え」だけで来ちゃったとのこと。しかも、実行委員に先着してしまったらしい。ここで明かされる本当のゴール。「菊祭り会場のOーひを捕まえて!」、なにぃ?!それでさっき居たのか。チケットの半券で再入場。デート中のOーひを強襲。チームのみんなが揃うのを待って、ファーストゴール!Ya〜ha〜!祝福の雨が降ってましたとさ。

  忘れてたけど、腹減ってた。お昼!赤湯ラーメンは本日も行列。ていうかピンクカップの参加者が作った列だ。大人たちの後をつけて、喫茶店みたいなカレー屋さん。おいしいって評判のとおり、美味い。そんなこんなでオリエンテーリング、おしまい。最後のチームは全部のパイロンを回ってゲートクローズぎりぎりでのゴールだったそうだ。Tもちゃん、Tねりんなどなどの女の子チーム。十分一の観光スポットを満喫したね♪

  本日のオリエンテーリングの成績をもって、商品山分け。ファーストゴールだけど7位?!全部回った方が基本的に点数は上。観光を楽しんだ人ほどいい点だ。疲れてた大人たちは早々のゴールで下位に沈んでた。いろんなとこから協賛をもらって、頑張ってるなぁと感心。Pらいちゃん、えらいっ。おかげさまでとっても楽しめました!飛べなかったのは残念だけど、そんな中でこれだけ盛り上げてくれた実行委員およびEPOのみんなに感謝。最後は実行委員長、Tよしを胴上げ。ありがとうございました!

  雪の舞うTOでグライダーを積み、再び寝床を準備して帰り道を急ぐ。雪で峠が越えられなくなる?!心配したとおり、紅葉した木々が雪化粧で白く、道路も轍以外は真っ白だったり。チバン、がんばる。後ろでTもちゃん、Tくちゃんと3人だらだらごろごろ。まだ眠くないし。

  夕飯。このツアー何度目かのジャンケンに勝って、揚げ出し豆腐を食う。やっぱり食べてるときは幸せだ。食って寝て。かわいい寝顔にどきどきしながら、眠れずにバトンタッチ。すでに宇都宮の辺り。アンカーになってしまったか。Oさむ、Tもちゃんと3人、前で遊びながら、なぜか先頭になってたり。OBになってまでツアーの先頭を走るとは、奇妙なもんだ。ツアーの疲れも、テンションの高さで感じず。自分が学生の頃を思い出して、懐かしく思ったり。でも、やっぱりあの頃より今の方が楽しんでるかも、なんて思ったり。

  八郷盆地の西側から、上曽峠を抜けて行く。あの頃は「帰ってきた〜」と感じた足尾も、今の私にとってはただの通過点。学生時代の多くを占めた「飛び」との交差点は、今は思い出との交差点。ここで飛ぶ学生たちが数年後も変わらずに飛び続けてほしい。元気な学生たちも睡眠不足で眠そうだ。Kにおが締める。「家に帰るまでがピンクカップです!」、さあ帰ろうか。

11月20日

  ワセバンで爆睡するみんなを乗せて帰る深夜早朝の帰り道。Kいちゃん、運転ありがとう。学生たちと一緒になって楽しんだ不思議な感じの二日間。OB4年目にもなってから、ピンクカップに初参加することになるなんて考えてもみなかった。かわいい後輩の何気ない一言のおかげで、ピンクカップにエントリーしちゃったんだよね。何がどうなるかなんてわからないもんだね。これからも考えもしない偶然が重なり合って、楽しい毎日ができていってほしいなあ。みんなにも、私にも。足尾のみんな、ホントにありがとう!

おしまい

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