丸亀ハーフ・ランニングツアー

〜2007年 旅の軌跡 香川編〜


2月3日

  始発で丸亀を目指すつもりが寝坊。2時間遅れの出発で、岡山まで新幹線。名古屋から西へ新幹線で行くのは初(正確には高校の修学旅行で行ってるけど、あまり覚えてない・・・)だ。快速マリンライナー25号高松行き。岡山乗換えでやや焦る。のんびりしてたら乗り遅れるぞ。まあ大して大きい駅じゃないんで余裕だけど。四国入りするランナーらしき姿が見られるようになってきた。一方、空路で高松へ向かう東京組、ケダマ、カオリンは飛行機が飛ばず。1時間遅れるそうだ。簡単には辿りつけないらしい。

  児島で乗換え、四国上陸。途中の駅で停車中、乗客「この電車と次の快速、どちらが先に○○に着きますか?」、車掌「こっちの方が前なんだから先に着くに決まってるだろ」、え〜?!聞いた乗客は目が点になっていた。今日は丸亀は通過。四国初下車は多度津。静かな町で、駅前に店は何もない。多度津港まで歩くついでに散歩。食べ物屋など見当たらず、見つかったのはなぜか少林寺。丘の上にある公園から多度津の町並みを見渡す。きれいな円錐形、あの山は讃岐富士か。

  こんな感じでツアーノートと書き足した分で香川編をどうぞ。多度津港までは歩いて15分程度。島行きの船らしきものを発見するも観光客らしき姿は見られず。古い町並みの残る港でお昼にする。古くさい食堂にも引かれたが、メニューに海の幸が無かったので却下。一番目立っていた「笑門家(ええもんや)」で、海鮮丼を食す。ジャージ姿の一人旅が浮いていたが、新鮮な海の幸に満足なり。

  高見島への船は観光客でいっぱい。かと思っていたら、寂れたものだった。地元の人しかいない雰囲気。売り場が見当たらずに桟橋で「乗船券はどちらで買えば?」と学校の机の上に店を広げる人に聞くと「ここで買わないでどこで買うんだ?!」と。はあ〜?!お前で切符売ってるようには見えないから聞いてんだよ?!ビビった。が、まあとりあえずは小さいながらもフェリーで30分程の船旅を楽しむ。怪しげな雲行きはこの島での時間より不気味なものへと変えていく。

15:40 高見島の船の待合所にいます。手が冷たい。15:55まで船待ち。って書いてたら来たよ、船が。しかも時間待たずに出発。時刻表なんて関係ないのね。まあそれも納得の島事情。高見島には過疎化する町の成れの果てを見た気がする。今まで見た田舎町の中でぶっちぎりで寂れてた。ていうか人がいないし、生活の気配が感じられず。廃屋もかなりの数あった。見事な石垣とは対照的に朽ち果てた家々。1時間ほどうろついて見かけた人は6人。猫の方が多かった。人口100人程の島とるるぶには書かれていたが、もう今は100人もいないだろうなあ。島の奥の方にはもう少し人が住んでるのかなあ。不気味すぎて行けなかった・・・。走ってる車はナンバープレート無し。壊れた車がごろごろ。使われてない自転車も多数。自販機が無い。あ、1つだけあったか。悲惨な姿を実際に見る、という意味では来てよかったかも。ガイドにはだまされた感があるが、貴重な経験をしたということで。

16:40 多度津駅で、電車待ち。17:08まで無い。うろつくほどの時間もなく、ノート書き。島から無事帰ってこられてよかった。ちょっとの寄り道のつもりが、ミステリーハンターになってたよ。何はともあれホッとしてます。

  琴平駅着は17:24。宿までは徒歩15分程度。高い建物が少ない中で10階建てならすぐに見つかるだろう。ってすぐに見つかった。17:50にはチェックイン&部屋でくつろぐ。421号室セミダブルだ。まずは風呂へ行こう。ケダマ、カオリンと無事合流。冬の陣以来なんでそんなに久々じゃないな。

  琴平の街はあやしい。人の気配が少ない・・・ていうか人がいない。「千と千尋の神隠し」に出てきそう(昨日テレビでやってた)な街並とホテル。しかも日帰り入浴で入ったホテル、琴参閣は内装もまさに千と千尋の湯屋。モデルになったのはここか?!と思ってしまう。なんか楽しー。温泉は快適でした。18:10入場(18:30までだった)でたっぷりと浸る。お風呂から出て飲んだ百草茶うまし。

夕食もホテル内のお店で、さぬきうどん、桶に入ってる4〜5人前のあったかいやつ。3人であっさり完食。ケダマ、ビール2杯。カオリン、ビール1杯。ケダマ「ネギのおかわり?!」カオリン「ねーよ、そんなの」。要りません。ジュースで乾杯♪帰り道の人の居なさ加減にビビりました。

  ホテル前のスーパーで買い物。うどんだけじゃあちょっと足りず。ビールも足りず。613号室で3人で食う。この分が明日のエネルギーになるはず。おやすみは22時前。明日は朝早いぞ。さぬきうどん、うめー。結局寝たのは23時過ぎ。

2月4日

  5時50分起床。6時の目覚ましよりも早く起きた。6時からやってる展望風呂へ行く。ケダマ、カオリン、すでに入浴中。朝早い奴らだ。7時過ぎ、電車の都合で10分くらいしか時間無いけど、無料なんで食べておく。7:37琴平発の電車で出陣。丸亀行きの電車、ランナーらしき人で溢れてるかと思いきや普通に空いている。みんな座れてるし・・・。大会、人数的にはそんなに多くないのかなあ。丸亀駅でもシャトルバスに乗るのに待ち時間無し。まだ早いか?いや10:35スタートだし、普通の時間だと思うけどなあ。

  競技場がすげえでかい。スタンドも立派だ。サブトラックに加えて、使われてないトラックもあって、合計3つものトラックがある。メインスタンドは国立競技場よりもすごいぞ。ここにゴールで帰って来られるってのはうれしいね。すでに競技場は大勢の人で賑わっている。キーワードは「高校生でもOK」、「パイタッチ」、あほだ。サブトラにはアップ中の招待選手もちらほら。トラックいっぱいにランナーが走っていた。スタート時間を勘違いしていたカオリン、一人焦る。10:25頃、それぞれのスタート位置に散る。登録のケダマ、前の方。ゼッケン1300番台のカオリン、3500番台の私。ゼッケンNO.順にスタートは並ぶのか。しかも受付順っぽいな。ぎりぎりで申し込んだ私はかなり後ろだ。

  10:35スタート。陸同異色の3人衆、さあ、行こうか。 → → → 第61回 香川丸亀ハーフマラソン

  完走の余韻よりも食欲とビールに引かれる奴ら。大会後は讃岐うどんツアー。ケダマ、カオリンに加えアリヨシ(陸同2コ下、多分初対面)の4人。レースを終えた満足感に浸りつつ、丸亀駅へ。シャトルバスで待ち時間が多少あったけど、バスの運行もうまくやってたんだろうなあ。かなりの人数がうまくはけてた気がする。

  丸亀駅前の「わだち」でぶっかけ+半熟卵のてんぷら。こじんまりした8,9人くらいしか入れない店だったけど、うどんの味はさいこー。ビールの味はもっとさいこーだったらしい。続けて店駅から歩いて5分、「太助」で釜あげうどん。これまた美味なり。讃岐うどんの食べ歩き。2軒目に行くとかってありえねー。3人ともどっちの店でも飲んでるし。駅まで裏道を歩くと、崩れかけた家が点在していた。リアル丸亀ってとこか。14:38発の電車に駆け込む。いやホームに駆け込む。券売機の列で間に合わないかと思ったけど、精算は降りた駅でってことで改札を通過。アリヨシとの別れを惜しむ間もなかった。すまん、またな。

  疲れのせいで琴平駅からホテルが遠く感じる。琴平パークホテルにさらば。荷物を回収して観光。金毘羅山1368段へと向かう。昨夜とは違い、観光客とか雑貨屋・土産物屋で賑わう街並。金毘羅山本宮まで785段、奥社までは1368段。ちょーなげえ。ダウンにしてはきつい。ハーフマラソンと同じくらいの疲れ具合だ。普通に山登り的な・・・。本宮785段登ったとこで、かわいい巫女さんに「奥社まであと何段ですか?」と聞こうとして「今日は何色ですか?」。「金色です」と巫女さん。マジっすか。あ、幸運のお守りの色がね。怪しげな雰囲気に満ちた参道を1368段目まで行く。スタートしたらゴールまで行かないと気がすまないランナーの性だ。日が暮れてきた頃に着いた奥社からの眺めはなかなかのもの。ここにこそ金色の幸運のお守りを置いといて欲しいぞ。お土産に購入しとく。

  20時過ぎ、岡山にて無事新幹線に乗車、これで帰れる。名古屋で寝過ごさなければ。全ての原因は琴平18:14発の電車が運休だったのと、18:49発の電車が遅れて、多度津での乗換えができなかったのがいけないんだ。遅れの原因は反対方向の電車の遅れのせい。単線だからダメなんだよ。18:14発に至っては土日運休?!はあ?!もっと早く言えよ。諦めた夕食だが、30分ほど時間ができたので近くの店へ。この旅、4軒目の讃岐うどんを食べに行く。店から駅までは再びジョグでつなぐ。間に合わなさそうになったら本気でダッシュだな。見送りのケダマ、カオリン、さんきゅー。またランニングツアーに行こうぜ。それにしても琴平駅、ぎりぎりになってのアナウンスに、ちっこい掲示、かなりイケてないな。ていうか香川人、全体的に不親切だ。感じわるいし・・・。讃岐うどんばっかり食ってるからだよ!そんなことはない?!何にしてもネタ的にはとても楽しめた初四国。こんなランニングツアー、楽しすぎるぞ♪

おしまい

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