自転車の夏、乗鞍の夏

〜2007年 旅の軌跡 北アルプス編7〜


【旅のミチシルベ】
◆目的地・・・乗鞍高原、乗鞍山頂。
◆やりたいこと・・・乗鞍マウンテンサイクリング参加。
◆泊まるとこ・・・高ソメキャンプ場。
◆温泉・・・渋沢温泉ウッディ・もっく。

【旅の軌跡】

8月24日

  乗鞍が一年で最もにぎやかになる週末。ウチらは東京と三重から、長野県松本IC手前のみどり湖PAに集まっていた。金曜夜、仕事疲れも夏バテも関係ない。この週末は乗鞍で熱くなれ。

8月25日

  今回は、O川家3人とKずえ、Fくちゃん、私の6人、2台。今日はコース下見も兼ねて乗鞍登山。エコーラインをバスで走る。北アルプス槍・穂高を目指した学生の頃以来の道を、松本から乗鞍へ。すでに明日の大会のために集まったサイクリスト&関係者で乗鞍高原は自転車だらけだ。エコーライン、すずらん橋の駐車場でバスに乗り換え。ちょうどバスが来たタイミングで、6人とも慌てて乗車。焦った。これを逃したら1時間待ちだ。

  畳平まで1時間ほどバスに揺られる。あまりの睡眠不足に10分ほどで寝てしまう。他の人も寝不足で爆睡だ、多分。景色がよくなってきた頃に起きる。すでに標高は2000mオーバー。天空の世界の入口に来た気分だ。去年、スカイライン側から登ったけれど、こっちは東側なので太陽が斜面を照らし、夏真っ盛りって雰囲気だ。が、雪が残ってたり、夏スキーをやってたり。乗鞍、明らかに下界とは違う場所だな。10時、畳平に到着!観光客と登山者が混在する奇妙な、でもよく山では見かける風景なり。

  雲が入ってきてるところもあるけれど、せっかく来たなら登らなきゃもったいない乗鞍。山頂往復でかかっても3時間程度。お子様連れでもいけるはず。天空の景色と高山植物に見とれながらの山歩き。20分ほどで最初の山小屋に到着。お子様はここまで。あとは4人で山頂往復。登りも下りも人の列。お手軽さと人気で大混雑の登山道。エコーラインを見下ろすと模型みたいに見える。雲が湧いては消える最高峰、剣ヶ峰3026m。二度目の登頂。3000m峰からの景色は格別だ。

  下山はバス待ちの長い列。何台待ったんだか。バス内では再び爆睡。危うく乗り過ごすとこだった。観光センター前の会場で受付を済ませ、ブースを見てまわる。サイクリストもかなりの人数が集まっており、大会前日の盛り上がりを見せていた。当然テンションも上がってきた。

  気分が盛り上がってきたところで、今日の泊まり、高ソメキャンプ場へ向かう。途中で夕食の買い物でも、と思っていたのに、町らしい町もなく、携帯の電波も届かず。諦めて温泉へ。渋沢温泉ウッディ・もっくで登山の汗を流す。内湯のみのしょぼい造りだったけど、新しかったし、何より泉質がいいっ。肌も頭もすべすべになる。気持ちいい。町のよろず屋で飲み物を買い、行商のトラックから野菜をゲット。あとは持ってきた食材で何とかなるでしょうとの判断。実際に余るほどあったので、よかった。高ソメキャンプ場ではバンガロー泊まり。BBQコンロが目の前にあり便利。トイレは遠くて不便。盛大に前夜祭。肉と焼きそばで明日のエネルギーを蓄える。

8月26日

  5時起床。キャンプ場はまだ朝もやの中。静かな山道を乗鞍高原へと向かう。自転車を積んだ車ばかりが連なり、続々と参加者が集まってくる。観光センター近辺の駐車場はどこも満車。道路脇にも車がびっしり並ぶ。明らかに駐車場不足・・・。Kずえがゴールで応援してくれるとのことで駐車場問題は解決。スタート前から盛り上がってきた6時半、チーム“LOVE・WING”、いざ出陣。

→ → → 第22回 乗鞍マウンテンサイクリング

  大会の余韻もそこそこに腹減りに負けて遅いお昼。乗鞍高原内、合掌作りのそば処へ。古い民家を改造して店にした感じ。そばは普通に美味い。がっつり食う。O川家にご馳走になる。ご馳走さまでした。腹が満たされたら温泉へ。乗鞍高原の温泉はどこも自転車選手で混み過ぎているので、お隣の白骨温泉へ。林道が無料で得した気分。長い石段を下り、白骨温泉公共野天風呂へ。下ったってことは後で登るんだよな・・・。白骨温泉は何かのキャンペーン中で、温泉で炊いたおかゆを振舞われる。甘くてうまい。さっきそば食ったばかりなのにまた食べた。湯上りの一杯。からだと舌で白骨温泉を満喫。レースの疲れを癒して、乗鞍の週末が終わった。帰りはどっちも遠い。けれど自転車と山と温泉が楽しめる乗鞍。また来年も来たいな。

おしまい

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