乗鞍を駆ける夏

〜2008年 旅の軌跡 北アルプス編8〜


【旅のミチシルベ】
◆日程・・・8月30〜31日。
◆目的・・・乗鞍マウンテンサイクリング参加。乗鞍エコーライン走破。
◆コース・・・乗鞍高原〜奥飛騨温泉郷〜乗鞍高原〜乗鞍畳平〜白骨温泉。
◆宿・温泉・・・民宿 富久の湯。夕食付き6200円。奥飛騨温泉、白骨温泉。

【旅の軌跡】

8月30日

  乗鞍、再び。全国の自転車乗りが集まる、乗鞍が一年で一番熱い日が今年もやってきた。LOVE・WING自転車部の3人は東京から朝出。曇天が気になるが、とりあえずは松本ICから北アルプスの山間部へと入っていく。曇天にも映えるひまわり畑。コンビニの駐車場には自転車を載せた車が何台も停まっていた。みんな向かう先は乗鞍だ。

  国道沿いの手打ちそば“徳心”でお昼。そばが美味かった。雨が本格的に降り出してしまった。テンション激下がり。自転車で旅する一団がいたが、雨の北アルプス越えはきつそうだ。荷物もいっぱい積んでいったいどこまで走る気だ?

  乗鞍高原の会場ではすでにブースが並び、受付の人々で雨にもかかわらず混んでいた。中身も確認せず、ブースを軽く回っただけで撤退。前日の会場入りだというのに、テンションはそれほど上がらず。天気って重要だ。

  白骨温泉経由で奥飛騨温泉郷の宿へと向かう。上高地へ向かう道の分岐や安房峠トンネルなど山登りでもしてなきゃそうそう来ることがないだろう場所を通過。新平湯や栃尾の温泉郷はコンビニもない秘境への入口だ。町のスーパー、おそらくはこの一軒のみと思われる店で、買出し。飛騨牛の肉が半額になっていた。すごい霜降りで美味そうだった。これが帰り道なら買って帰るだろうな。

  栃尾温泉の宿はすぐに見つかった。民宿とはいっても小さな旅館くらいの感じだ。お風呂も源泉かけ流しでリフォームしたてのヒノキ風呂。露天は徒歩2分のとこの野湯をどうぞ、とのこと。脱衣所のみのシンプルな作りで川沿いの露天風呂。過去に2回くらい利用したことがある。利用料金は寸志。清掃とか維持の協力料ってとこか。開放感は抜群。晴れた夜なら満点の星空ってとこだ。

  値段を考えれば食事は期待してなかったが、山奥の民宿のわりにはとても満足できる料理だった。味も量も十分です。ここにさっきのスーパーで飛騨牛を買ってきて並べればよかったのか。そんな大会前夜。天候の回復を祈りつつ、温泉三昧で早寝。明日は早起きだ。

8月31日

  登山者相手の宿なので、朝食無しのプランとか、朝は勝手に出て行ってとかがあるらしい。北アルプスの岐阜県側の入口だからなあ。ウチらも登山者に負けないくらい早起きで、大会会場をめざす。若干遠かった(車で1時間ほど)が温泉と料理で快適かつリーズナブルな宿だったのでよしとしよう。新平湯辺りに宿を取ったらもっと楽になりそうだ。

  さて、会場に着いたのは6時過ぎ。すでに駐車場は満車かと思いきや、この日は林道の隅々まで駐車場として利用できるようだ。メイン会場裏の路駐の列に停める。ウチらの後にも次々に車が到着。みんなレースの準備に大忙しだ。

  スタート前の会場には3000人を越える人と自転車が集まり、この光景にはいやでもテンションが上がってしまう。チーム“LOVE・WING”の3人、今年もまた乗鞍へ。いざ出陣。

→ → → 第23回 乗鞍マウンテンサイクリング

  大会後の下山は景色を楽しみながら、と行きたいところだが、雲が入ってきて遠景はいまいち。上ってきた道の厳しさと自分のやったことのすごさを実感しながら、余韻に浸りましょう。途中でかずえのパンクがあり、修理してたら下山はかなり最後の方だったらしい。せっかく上ったんだから、少しでも長くエコーラインを味わってもいいでしょう。

  疲れを癒す温泉は今年も白骨温泉へ。すれ違いの難しい入り組んだ道を抜け、白骨名物の手打ちそば屋でがっつりとエネルギー補給。るるぶに掲載のお店で、評判どおりの美味さ。走った後のそばは最高だ。他にも自転車乗りが数組。自然と交わす言葉は「お疲れ様」。観光センター前で、白骨温泉のキャンペーン中。温泉炊きのおかゆをいただく。これも去年同様、甘くておいしかったです。温泉はホテルも併設の日帰り温泉へ。白濁した温泉は効能がありそうないい雰囲気。気持ちよく見上げた乗鞍の空は高かった。自転車と山と温泉が楽しめる乗鞍、そう思った昨年に続き、今年もまた最高の乗鞍でした。自転車の聖地、そこに乗鞍があるから、また来年も来たいと思います。

おしまい

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