ナオキプレゼンツ、スノボーと温泉の旅

〜2001年 春休み旅行記 草津編〜


  草津にリゾートマンション?!温泉?!スノボー?!風のうわさとナオキに誘われたのは、後期最後の授業中。今シーズンはマイスノボーを買い、やる気満々。あとは行くのみ。首謀者ではなかったので、計画はすべてお任せ。ソアラに出動命令が下され、ボード2枚と4人が乗れるのか、不安を残しつつ馬場へと向かうのであった。平日の都内はどこも混み気味。予定より時間がかかり、馬場に10分遅れで到着。すでに3人とも集まっていた。荷物はトランクに入ったが、やはりボードが大変だった。なんとか車内に斜めに突っ込んで、良しとした。タンベから「ジョーは熊谷に1時半」とのたれ込み。時間に余裕が出来たので、のんびり行くことにした。出発は2月19日の12時20分だった。馬場組はタンベ、リョウ、私の富士山制覇メンバー3人とコック長オノの4人。あとで合流するナオキも富士山制覇メンバーで、雪の上では無敵のジョーとともに熊谷から来るはずである。今回の登場人物は6人。いったいどんなお話になるのだろうか。

  ガススタに寄って、練馬へ。いつも夜ばかりだから、関越自動車道への道に違和感を感じた。まあ違和感の最大の原因は、車内に幅を利かせていたボードだったが。高速は空いていた。平日昼間の下り線はこんなものか。もう1台が熊谷に1時半って言っていたのに、ウチらは待ち合わせの上里SAに1時半。早く着きすぎたが、お昼を食べてのんびり待っていると2時過ぎにはナオキのインプレッサが到着。ボードをキャリアに積んでもらい、人数も3人ずつになったので、車内はすっきり。作戦「ガンガン行こうぜ」に従い、草津へ向かった。しかしガンガン行くまでもなく、すぐに渋川伊香保ICで高速をおりてしまった。ここからは山道へ。さてチェーンの出番はいつになることやら。

  遠い山々の峰を雪が覆っていた。そこに向かって山に囲まれた国道を凡走。渋滞にはならなかったが、通行車両は多し。崖が崩れて道がなくなっている場所もあった。吾妻川に沿って吾妻線の長野原草津口駅まで。電車ならこの駅からバスで草津まで行くらしい。車はここから山道に入った。登り気味の道になり、なんか雪がぱらついているような感じが・・・って雪だ。ぱらついただけだけど。見覚えのあるコンビニと交差点。ここはまさしく去年の夏に来た場所。ここから草津までは記憶にあった。なんとなく人知れずテンションが上がった。草津への山道は雪が心配されたが、まわりには積もっていたが、道路は問題なし。草津に着いてすぐの「スーパーもくべえ」も西の河原露天風呂もなんだか懐かしい。そして街中を抜け、ついに現れた建物はリプレックス草津。「えっ、マジで!?」と言いたくなるようなホテルチックなリゾートマンション。いやいやびびった。想像以上のすばらしさ。

  さっそく建物内を探険に、と行きたいが、夕食の準備をしなくてはならない。三日とも夕食は鍋にしようと企てていた。初日は水炊き。買い出しのあと、料理ができるまでの間、プールに泳ぎに行った奴らが3人。オノコック長の技が冴えて鍋が出来ても戻ってこないので、3人の帰りを待たずに鍋を囲み一気に群がる。おいしかった。食事前にスノボーの手入れの仕方をジョーに教わる。ジョー先生のボード手入れ講座にナオキと2人、お勉強させてもらった。夜は温泉に入って、プレステにはまる。温泉については後ほど詳しく。スキーに来た夜にとてもよく似合うゲームは「かまいたちの夜」。知っている内容でもなぜが楽しかった。みんなはまった。犯人は幸子か?そして初日の夜が更けていった。4時過ぎダウン。6人が十分に寝られる広さの部屋で、床暖房あり。快適に寝られた。というか疲れていたのですぐにダウン。寝て起きたらスノボーが待っている。

  朝、目覚ましがわりに鳴り響いた音楽は『LET IT BE』。ほとんど寝た気がしない。それもそのはず、まだ7時半。誰だ?こんな時間にセットした奴は?誰も止めに行かないせいでフルコーラス聴いてしまった。あとで発覚したが、犯人はリョウ。しかもリョウ以外全員が起こされたというのに、本人は気付かずに寝たままだった。みんなが朝なかなか起きられなかったのはこれも原因か。結局、起きたのは11時、マンションを出発したのは12時過ぎだった。

  最初に向かったのは嬬恋方面のスキー場。草津を離れて万座方面へ。見覚えがあるどころか、ここは去年、一昨年と来た万座鹿沢口駅のすぐそばではないか。なんとなく感傷に浸る。駅前の郵便局でリョウはワールドカップのチケット申込書をゲット。都内では手に入らなかったらしいが、さすがは万座。夏にドライブした道を再び走った。畑が一面雪で真っ白。でも道は問題なかった。途中のレンタルショップでボードとブーツを借りて、いざスキー場へ。途中にある青看板のバラギ高原の名前が懐かしい。バラギ湖といえば夏に下見に来た場所。そこを見下ろすようにあるバラギ高原嬬恋スキー場に来られたのはわたし的にはなんかとてもうれしかった。

  かなり久々のスノボー。果たして実力の程は?ぐはっ、こけまくる。こ、こんなはずでは・・・。いや〜まいった。いくら久しぶりとはいえ、いくら経験が少ないとはいえ、こんなにもレベルが落ちているなんて。と、思ったが、そのうち慣れてきた。まあかなりこけたが。上手かったのはナオキ。数日前にも来ていたというだけあって、さすがである。スキーでは無敵のジョーもスノボーではそうもいかないようだった。勝手なペースで滑っていたせいで、なかなかみんなと一緒にはならなかった。でも他にあまり人がいないのと、メンバーが6人もいたせいで、大抵誰かしらには一緒になったが。ゲレンデに2,3人なんていう状態は普通だったから、空いていてとても滑りやすかった。まあそんなわけであまりみんなの滑りをのんびりは見てなかった。リョウはグーフィーの方がやりやすいとか、オノが疲れきっていたとか、ゲレンデさえも初めてのタンベが苦戦していたとか、そんな感じだった。

  スキー場からの帰り道が実はかなり眠かった。疲れたからねぇ。2日目の鍋はチゲ鍋。「スーパーもくべえ」でお買い物。部屋に戻ったらすぐに米炊き。ちょー腹減った。みんなからだはボロボロ。筋肉痛に打ち身など。そんななかまたもやプールに行った奴らがいたような気もするが、眠くて覚えてない。オノコック長の技が今日も冴えていたのは確か。チゲ鍋もおいしかった。そうそう温泉について触れねば。露天風呂にサウナに泡風呂に打たれ湯に・・・と広い。隣のホテルにあり、宿泊客も使うらしいが、入った時間が12時過ぎとかだから人は少なく、ウチらの独占。夜空を見上げながら雪に囲まれて浸かる露天風呂は最高だった。都会の雑踏での生活から解放されてリフレッシュされた。

  朝なかなか起きられない。みんなもそうだったらしい。からだが・・・いたたっ。ふう〜やっと起きられた。という雰囲気が漂う3日目の朝。まあのんびり行きましょうと、昨日のスキー場のとなり、パルコール嬬恋スキー場に着いたのは11時半。昨日レンタルした店が今日は閉まっていた。まけてくれるはずだったのに、逃げやがった。マイボードの滑り心地はなかなかに最高だった。やっぱマイボードはいいね〜。

  昨日のスキー場よりは混んでいた。人が多く、昨日みたいにほとんど人を気にしないでっていうわけにはいかなかった。が、2日目だし、かなり自然に滑れるようになってきた。2,3本滑った後は、だんだん調子に乗ってきたので待望のゴンドラに搭乗。「アテンションプリーズ、アテンションプリーズ、当機はまもなく山頂に到着します」。10分ほどでスキー場の頂上へ。バラギ高原がすでに高い標高なのに、そこの山のほぼ頂上だからかなりの高さだ。雪をかぶった山々と煙を噴く浅間山の眺めは最高。でも頂上だけあって斜面の傾斜も最高?みんな無事に滑れるのか不安だったが、まわりの景色がすごいせいで急斜面に感じただけで、実際にはそれほどきつい斜面ではなかったかも。腹も減ったし、お昼前のひとがんばりって感じで思い思いに滑った。
  昨日は抜いた昼だったが、今日はなんとなく食べることにした。スキー場の中腹にあるロッジで待ち合わせ。最後のタンベを待ちつつ雪とたわむれていた。遠くからちょっときつめの斜面を眺めてみる。人がほとんどいない斜面をボードだけが滑っている。それをやる気なく追いかける人影。コースを外れて林のほうに突っ込んでいったっぽい。ジョーと2人で、「まぬけな奴もいるなぁ。何のための滑り止めだよ」とか言いつつも、さすがにタンベではないだろうと話していた。あまりにタンベが来ないので、ナオキが板なしで雪山登山、迎えに行った。それからしばらくしてタンベが到着。「いや〜板が流されて」って、お前か・・・。はるか下まで流されたりしなくてホントに良かった。みなさんも気をつけましょう。

  終了時間ぎりぎりでリフトに乗ろうと、最後の1本を頑張ったせいでめっちゃ疲れた。ただでさえ疲れていたのに、最後は自分に酔いしれて滑降。終了間際で人もほとんどいないから最高に気持ちよかった。おかげで帰りの運転は疲れててやばかった。鍋3連発の3日目はクリームスープ風。結果的にはリゾットっぽくなった。オノコック長も3連続で頑張ってくれた。ぐはっ、体力の限界。夜は温泉に浸り、スノボーで疲れた体を癒す。そして部屋に戻るとそのまま深い眠りに落ちてゆくのでした。ゲームとか多少はやったけれど、かなり早めにみんなダウンしていった。最後の夜はみんな眠ったように死んでいた・・・じゃなくて、死んだように眠っていた。

  最終日は、朝からって言っても昼だけど、温泉でのんびり。いつも夜だったが、せっかくの露天風呂。昼に入ってみるのもいいかと。きわどい写真を何枚も激写。現像できないものもあったのでは?温泉にたっぷり浸かった後は、部屋の片付けとビリヤードの後に、3時頃にマンションを出発。温泉地の草津観光に向かった。車で走ること2分、西の河原露天風呂への道に到着。駐車できないみたいだったが、そのへんの土産物屋の人が停めていいって言うから遠慮なく停めさせてもらった。

  夏に来たときにはこの露天風呂に入った。同じ場所でも雪に覆われてしまうと全然雰囲気が違う。湯気が漂う岩場を散歩して片岡鶴太郎美術館へ。芸術はよくわからんが、はっきり言ってしょぼかったが、2度は来ないであろう所だし、まあいいか。美術館から出てくると日が沈み、暗くなっていた。せっかくだから湯畑にも行こうと閉店した土産物屋街を歩く。すると饅頭屋からあやしげな人影が?!みんなに饅頭を買わせようとあの手この手で攻めてくる。コマンドは逃げるを選択。饅頭とお茶をいただき、逃げ切った先にあった湯畑。ライトアップされた夜の湯畑はなかなかに綺麗でよかった。硫黄のにおいがする観光客の少ない湯畑を1周。平日の夜では草津に人は来ないか。

  草津ともお別れのとき。いつかまたここを訪れることを願って、硫黄の街をあとにする。結局チェーンの出番はなかった。ナオキによれば毎年この時期なら雪がすごいとのこと。2月でこのくらいの雪なら車で問題なく来られると思ったが、今年は運が良かっただけらしい。帰り道は車こそ多かったが、渋滞にはならず。渋川の街のあやしげな中華屋で夕食にして、渋川伊香保ICから高速へ。最初のサービスエリアでボードと人の乗り換え。再び4人とボード2枚の無理がある状況になってしまったソアラと2人で快適そうなインプレッサ。温泉で癒されたこころとスノボーでボロボロになったからだ。しばらく高速を併走してお別れになってしまったが、6人の思いは一つ。「あ〜成績は大丈夫かな〜」。少しでも単位が多く取れていることを願いつつも、とりあえずはまだあとひと月はある春休みを満喫しよう。

おしまい

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