京都紅葉サイクリング

〜2007年 旅の軌跡 京都編〜


【旅のミチシルベ】
◆目的地・・・平等院鳳凰堂、伏見稲荷、清水寺。
◆やりたいこと・・・京都サイクリング。
◆コース・・・近鉄東寺付近〜三十三間堂〜下鴨神社〜銀閣寺〜無隣庵〜清水寺〜近鉄東寺付近。
◆泊まるとこ・・・漫画喫茶、快活CLUB。

【旅の軌跡】

11月17日

  夜出で京都へ向かう。冬には峠を越える道の全てが閉鎖される鈴鹿山脈。その中の一つ、鈴鹿スカイラインを初めて滋賀県側に下ってみる。かなりの田舎っぷりに驚きつつも、豊かな自然と闇夜にライトで照らし出される紅葉が意外にもきれいでちょっとうれしかったり。そのまま国道1号で京都へ。市内の漫画喫茶で漫画にハマり、遅寝。

11月18日

  結果、寝坊。早朝から動くはずが、10時過ぎの出発。最初に向かったのは京都市内南部の平等院。他のところとちょっと離れてるから、なかなか行く機会がないかなと、最初に行ってみた。ちょっと離れたところに車を停めて、早速サイクリング。すぐに表参道に着いてしまった。川沿いも園内も葉が色づき始めてる。サイクリンググループ2組に会い、交わす挨拶が何となくうれしかったり。午前中なんでまだそんなに混んでないはず。と思ってたけど、紅葉の季節の土日はどこも観光客でいっぱいか。10円玉でおなじみの平等院鳳凰堂。その見事な造りに見入ってしまった。

  平等院から近いとこで伏見稲荷へ。千本鳥居で、前から来てみたかったとこ。駐車場があったので、車でそのまま行ってしまった。七五三で着物姿のお子様たちがうろうろしてた。さて本堂裏手、山の奥へと続く鳥居。軽く感動の赤い鳥居のトンネル。なんかいいね。歩いてるだけで、ちょっと楽しくなった。鳥居が無くなるまで歩いていったけど、意外に奥まで続いており、途中で見た案内図によれば、まだまだ半分以上残ってるとか。また今度の楽しみにとっておく。絵馬ならぬ絵狐がいっぱいぶら下がっていた。災厄を燃やしてたのかな、でっかい火の手が上がっていた。

  京都駅から数駅離れたとこの駐車場に車を停め、今度は中心部へと自転車を走らせる。大混雑の京都国立博物館、その向かい側、三十三間堂へ。駐車場へ自転車で突入。「どこに停めたらいいですか?」と迷わず聞く。「あっちへ」と駐輪場へ。3分ほど並んで入場。ここ、かなり気に入った。千体の観音立像、かなりの迫力。外国人にしてみれば、不気味なことこの上ないと感じるのか、ファーイーストの宗教に何か神秘的なものを感じるのか。三十三間堂の庭側、静まり返った風景も見事です。ここも外ではお札とか木々を燃やしていた。儀式的にはこちらの方が大々的にやってたな。煙が風に巻かれて大変なことになってたけど。

  清水寺近くがあまりの混み様だったので通過。鴨川の河川敷、サイクリングにはちょうどいい道を一気に北へ。くぐる橋と川向こうの景色が京都っぽい。鴨川が二手に分かれる場所で水辺を離れ、下鴨神社へ。世界遺産だってさ。奥まで行きかけるも、入口で引き返す。なんか歩くのが面倒になってきた。

  浄土宗総本山知恩院、と間違えた知恩寺の入口を横目に銀閣寺方面へ。サイクリングが快適だったのはここまで。夕方になって寒くなってきたぞ。ここの参道も賑やかだ。銀閣寺は入場前から行列。並んでいたら夕暮れに間に合わなくなる。諦めて一路、清水寺へ。あの舞台から京都の街の向こう側に落ちる夕陽が見たくて。

  途中の観光スポットを通過し、清水寺へヒルクライム。と、行きたいところだが、人力車の兄ちゃんに「自転車は停めていったほうがいいよ」と勧められ、駐車場へ。200円とな。これより先には置き場も無いし、人込みで動けないって。そのとおりで、大渋滞。高菜まんをおやつに、ゴールの清水寺へ。この日一番の人込みにもまれながら舞台が壊れないかと不安になる。そして京都の向こうに沈む夕陽、ってすでに沈んだ後だった・・・。人の大渋滞のせいで間に合わなかった。あと30分早く着いてればなあ。舞妓さんに見とれてたロスタイムもあったし。

  夕闇の京都を見渡して、薄っすらと見える紅葉を楽しむ。夜になればライトアップするらしいが、自転車にはすでに日没は厳しい。清水寺にさらば。まだまだ見どころの多い京都。サイクリングにもちょうどいい街。次回の楽しみをいっぱい残しつつ、遅めの紅葉を自転車から楽しんだ一日だった。帰り道、一番近道の石ぐれ峠を越えたら、雨から雪に変わって・・・頂上付近は吹雪。真っ白な景色にかなり焦った。積もり始めだったし、ちょっと下ったらすぐに止んだけど。寒かったのも納得。そして翌日、今年一番の冠雪した鈴鹿山脈が見られましたとさ。

おしまい

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