清里&野辺山ウルトラ応援ライド

〜2013年 旅の軌跡 野辺山編2〜


【旅のミチシルベ】
◆日程・・・5月18〜19日。
◆目的・・・八ヶ岳山麓サイクリング。野辺山ウルトラマラソン応援。
◆コース・・・清里周遊〜東洋大植松荘〜野辺山ウルトラマラソンコース周遊。
◆宿・・・東洋大植松荘。

【旅の軌跡】

5月18日

  早朝の出発で渋滞にぎりぎり引っかかったくらいで、須玉ICから清里へ。10時過ぎには清里手前、道の駅南きよさとに到着。晴天にどこで遊ぼうか、道の駅で情報集め。

  マイナーどころを狙ったウチらは、いくつも牧場が広がる中で、雰囲気のいい小さな牧場、ポニー牧場へ。ポニーが数頭にヤギ、そしてウチらの心を捕えたのはウサギ。そんなに広くない小屋に、自由に入れることができて、ウサギと戯れ放題。ニンジンを買って(エサ用1袋100円)あげたら、小屋の奥で寝てた子たちもわらわら出てきて、膝の上に乗って欲しがる状態。朝一だったから食いつきが良かったに違いない。可愛すぎる。

  清里ののどかな景色を楽しみつつ、11時ちょっと前に、アフガンカレーへ。正式名、ヴィラ・アフガン。アフガンとは全く関係ないそうだ。植松カー、こぱカーとここで合流。うらっしーカーは遅刻。先にランチにしてしまおう。

  開店前から待つ人が多いお店。人気らしい。なかなか素敵な内装で、雰囲気はいい。今回の旅のメンバー10人分をオーダー。ちょうどいいタイミングでうらっしーも到着し、でっかいベーコンに温泉卵のトッピングでカレーの大盛りを頂く。普通盛りだとベーコンにご飯が隠れる大きさ。美味し。これでもう満足だ。

  ランナー組は受付と説明会に行くとのこと。ここで一度わかれ、ウチらは清里サイクリングへ。の前に、アフガンカレーのすぐ近く、天女山の山頂へ。車で行けるのでお手軽だが、景色は期待したほどではなかった。ここをスタート&ゴールのサイクリングもいいかなと思ったものの、最後が登り坂になるので却下。お腹いっぱいなので、お手軽コースを選ぶ。

  車も人も少ない清里だが、まきば公園や清泉寮には観光客が集中していた。そのまきば公園へ。牛ははるか遠くに見え、近くにはヤギくらい。広い牧草地が広がっていて、北杜市を見渡せるいいとこだった。

  駐車場に車を置いたまま、清里サイクリングへ。八ヶ岳高原ラインから国道141号へ、山麓の景色を楽しみながら走る。JR鉄道最高地点へ寄って、141号を戻るとここは下り基調。牧場通りから再び上り、清泉寮へと八ヶ岳を遠くに見ながらの快適な道。と、ここでかずえが急にダウン。一人先に車を取りに行き、キープ牧場で待つかずえのとこへ。ソフトクリームを食べて生き返っていた。

  今回の東洋大植松荘は富士見高原。清里から30分くらいか。ナビを頼りに探し出し、駐車場で待つこと数分で植松カー到着。待ち合わせしたようにぴったりだった。ここの植松荘もきれいで見事なもの。10人で4部屋も取ってくれていた。教職員用のベッド部屋よりも、学生用の広い畳部屋を植松さん&その友達と3人で使用。快適すぎる。

  言い忘れたが今回のエントリーメンバーは100kmに植松さん、ふくちゃん、うらっしー、とみー。71kmにこぱ。42kmにざんぼん、ゆみちゃん、植松さんの友達、ゆうたの代わりにしゃーんの9人。ウチらとふじが応援ライドで観戦&サポート。ふじは日帰りで、しゃーんはBBQのみの参加だ。そう、ここの夕食はなんとBBQ。しかも準備はしてくれて、焼いて食べるだけ。植松荘、どこまでも素晴らしい。

  夕食は十分すぎる量があり、たっぷり食べて満足。となりの大学生グループのテンションの高さがうざいと思うあたり、ウチらは大人になってしまったか。しゃーんはBBQだけで帰っていった。明日は早い。朝3時起きとか。朝早かったこともあり、食べたらもう眠い。21時には就寝のつもりだったが、本当に21時過ぎには寝てしまった。明日走るメンバーは道具と心の準備に余念が無かった。

5月19日

  3時起床。まだ寝てない学生がうろついてる超早朝に宿を出発。今回から駐車場が離れているとのことで、みんなの送迎役となったものの、実際にはすぐ近くの駐車場に停められちゃいました。しゃーん、ふじも問題なく同じとこへ。早めに来た人は多分遠くの駐車場になってしまうのかと。

  さて、どMたちの祭典、ウルトラマラソンのスタートは朝5時。距離に関係なく一斉スタート。号砲が鳴ってもトイレの列はまだ残っていた。最後尾からしゃーんがスタート。それを見送って再び車へ。あまりの眠さに少し仮眠。

  寒かった朝から、日が出て暖かくなってきたところで、ふじに起こされる。8時、ウルトラマラソンを走るランナーを追って、サイクリングへ。八ヶ岳の左に見ながら、国道141号を北上、ほぼ下りっぱなしで、ウルトラのコース45km地点くらいで合流。今この辺を走っている人たちはかなり速いはず。松原湖への激坂を登り、ランナーの応援をしながら、42kmのゴール地点へ。

  ランナーを応援しながら待つウチらのもとへ最初に現れたのは、まてぃ。ウルトラのエース、本領発揮か。続いて野辺山に賭ける男、ふくちゃん。マイペースで刻んでいる。今年は急遽参加のしゃーん、42kmで余裕のゴールだ。71kmと未知の距離に挑むこぱもまだまだ元気。リベンジに燃える100kmのうらっしー、今年は行けそうだ。きついのはとみー、すでに脚に違和感。顔色がやばい。しばらくして、ゆみちゃん、笑顔でゴールへと向かっていった。植松さんの友達はいつの間にやらゴールしたようで、見逃した。

  全員を見送り、最後はざんぼん。3度目の正直で完走なるか、不安なところ。小海リエックスCCを過ぎたとこまでコースを戻ると軽快に走るざんぼんの姿。このまま最後の2kmを見守り、ゴールを迎えた。42km組、全員無事完走。今年はみんな順調か!?

  100kmの部の制限時間で閉ざされる関門に無念の姿を見つつ、来た道を下り、次の62km地点(?)へと向かう。今年はまだ走っている人がいっぱいいて、コースに迷わずに済んだ。途中で歩くとみーの姿を発見。脚が痛いらしい。まだ50km手前、これは厳しい。

  62km地点、往復のランナーがすれ違う場所で応援。ふじと私はコースの折り返しまで走って、みんなに声援を送る。57kmのエイド、ここまではまてぃ、ふくちゃん、うらっしー、こぱは順調。こぱとうらっしーの位置が逆転していた。「何か欲しい物は?」と、うらっしーは痛み止め。まだ現れないとみーとともに厳しい状況か。

  橋で応援するかずえの所へ戻り、ふじが痛み止めの調達に走る。なんとランナーで持っている人がいて、分けていただく。すでにまてぃ、ふくちゃんは通過し、給水ともにうらっしーに痛み止めを投入。これが後に効いたらしい。厳しい状況ならだも最後尾車を従えてとみーが登場。もはや打つ手なしか。根性でどこまで逃げる?一気に疲労が来たのはこぱ。残り9kmになって、ついに走れなくなってきた。

  71kmのゴール地点へと向かいながら、再びランナーたちに声をかける。登りが多く、自転車でもラクではない。が、走ってるランナーに比べれば大したことない。「自転車もがんばって」と言われるとこちらは心の底からランナーたちを応援したくなる。

  かなりいいペースで走るまてぃとふくちゃん、71km地点では追いつけず。これはいい記録になりそうだ。ウチらは他の3人を待ち、休憩しつつも71kmのゴールを待つ。顔色できつさがわかりやすいうらっしーだが、まだまだ行けそうだ。最大の難所、馬越峠へと向かっていった。そう遅れずに来ると思いきや、めいいっぱいバテて来たのはこぱ。終盤で地獄を見たようだが、笑顔で71kmのゴールへ。よくぞ、粘った。これで来年はついに100kmに挑戦ですか。とみーは、こうなるともう制限時間とのたたかいか。後で聞いた話だと71km地点までは回収されることなく歩いたそうだ。リベンジならず。来年の100kmは燃えそうだな。

  馬越峠は自転車で登るのはかなりきつい。前を行く3人を追うべく、ショートカット。ここで一人のランナーが下ってくる。道を間違えたようだが、ゼッケンはデカフォレスト。10回も完走してるのに、今さら道を間違えるとは・・・。それくらい追い詰められるってことですかね。

  登りでは自転車もいい練習になる。ふじもここで追い詰められたようだが、渋峠での練習の成果か、よく走れていた。だいぶ登りにも慣れてきたようだ。馬越峠まで、ランナーのほとんどは歩いているか、走っていてもすごくゆっくり。「自転車でも大変でしょ」とここでは言われるものの、下りに入ると「自転車、いいな〜」に変わってしまうのが、何とも言えず。峠にたどり着いたランナーはまるでそこがゴールかのような喜びっぷりの人もいた。

  上りから雨模様だったが、下りに入ると完全に雨が降り出した。まだ小降りとはいえ、80kmを走ってきたランナーにはきついに違いない。下りでうらっしーに最後の声援を送り、野辺山ゴールを期待する。最後のエイドに寄るが、ここでもまてぃ、ふくちゃんには追いつかず。2人とも13時間は余裕で切れそうだ。

  残り10km、終盤になっての雨にウチら自転車もきつくなる。まだ走れているふくちゃんに13時間切りのゴールを期待する、最後の声援。ここまで来たらイってくれ。さらにその先、軽快な足取りで雨の中を走るのはまてぃ。12時間半も切れそうなペースで、元気そうだ。この走力、恐るべし。みんなの状況を伝え、ここが最後の声援、ウチらは強まる雨に先を急いだ。

  走り終えた人々の植松カーとすれ違い、さらなる声援を託す。実は買出しに行こうとしただけだったらしい。観戦&応援ライドも終盤。もう道に迷うことはないだろうと、雨の中、さっさと野辺山を目指す。ちぎれたふじはそのままに、かずえは最後まで付いてきた。ウチらは80kmちょっと。高低差と走った時間を考えれば十分すぎる練習になった。ふじも無事完走。よく頑張った。まだ余裕ありそうだったし。

  スタートから12時間が過ぎ、他のチームメイトとウイニングロードに並んで待つ。そこに現れた黄色のシャイニング、うえまてぃ。12時間23分という大幅な自己ベストで、笑顔で100kmを走破した。これにはさすがとしか言いようがない。そう簡単に出せる記録ではないが、私がいつか走るなら、まず狙うべきはこのタイム、ということになるわけか。

  次に現れたのはその20分後、こちらも驚異的なベスト更新でふくちゃん。最後まで集中力を切らさずによく走った。12時間44分、お見事。まてぃ超えに期待したが、それをさせないあたり、まてぃもさすがだ。ウルトラに取り付かれた2人は恐るべし。

  とみーの71kmDNFを聞き、残るはうらっしーのみ。昨年のリベンジを果たせるか。ペース的にもぎりぎりになりそうなので、かずえは温泉へ。と、そこへ再び、植松カーからの情報で、残り3km地点を通過したとのこと。これまた買出しに行きかけて、うらっしーを見つけて慌てて戻ってきたそうだ。かずえも温泉から慌てて戻ってくる。13時間半を過ぎたところ。強まる雨の中、制限時間までは十分にある。悲願の完走が見えてきた。

  うらっしーを残り1km地点まで戻って迎える。雨の中、疲れきった顔で登場。もう完走は間違いない。ウイニングロード手前でレインコートを受け取り、感動のゴールへ。13時間38分くらいか。昨年のリベンジを果たす、感無量のゴール。うらっしー、100km完走。メダルとともに涙のゴールとなった。

  雨がゴールのシャンパンシャワー代わり。参加したチームメイトそれぞれがドラマを繰り広げた野辺山のウルトラマラソン。自転車組もサイクリングついでに観戦&応援はいい練習になった。100kmでも71kmでも42kmでも、時間と距離の限界に挑んだランナーたちには今年も心震わされた。去年も感じたが、完走ってことがこんなにすごいことなんだって、改めて思わされた。

  19時、野辺山の終わりともに解散。ランナーのみんなは再び植松荘へ。ウチらは帰路へ。全てのランナーにおめでとうと、また来年も頑張ってと伝えたい。そんな野辺山のゴール。今年も楽しませてもらいました。来年は・・・走るのか!?うかつなことは言いませんが、まあいつかは。

おしまい

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