スカイビュー尾神合宿

〜2006年 旅の軌跡 尾神編〜


10月7日

  スタートからいきなり出遅れる。ごめんなさい。Fみこカーで岐阜県美濃をスタートしたのが、0時15分。遠く新潟の尾神まで深夜のドライブの始まり。グライダーと荷物をつめこんで、Fみこ手作りのおにぎりを口に入れたら、スカイビュー合宿の始まりだ。でも、雨だよ?朝出にしない?「着いたら朝から飲みましょうよぉ」との学生の声。行くぞ。

  通る車も少ない東海北陸自動車道を北上。荘川から白川郷まで辺境の地を走り、白川郷から再び東海北陸自動車へ。世界遺産白川郷も夜の闇にきえ、対面通行の高速道路が終わる頃には石川県、そして富山県へと突入する。が、4時を回り、睡魔に襲われダウン。大雨のうるささにも負けず、あっさり爆睡。後部座席のグライダーがかなりのスペースを占拠してる・・・。

  6時、予報どおりの雨。ていうか寝る前からわかってた。柿崎IC手前のSA、ETC専用の出口へ向かうFみこカーを止める新潟の人々。キャンペーン中だそうで、新米をプレゼントしてくれた。「8時から抽選がありますが・・・」、「結構です、先を急ぐ旅なので」。高速を出た場所は田んぼのど真ん中。早朝の田園風景の中、頼りない地図と勘で尾神を目指す。携帯が圏外になる頃、ふと現れたバンガロー。やっとたどり着いた。遠い〜よ。飛べないから朝から飲もうぜ的な話のとおり、みんなすでに飲みはじめていた。その横で転がる寝袋の数々。下の学年の子たち、半分ダウン。

  朝出のAごちゃんたちが着いたのは11時くらい?着いて早々、これまた飲み始める。初日はこんな日。ひと眠りして起きたら、さらに増えてる空き缶の山。6時から飲み始めて、1時過ぎまで飲んでました。普通に聞こえるけど、これが午前中の話。見事なだらだらっぷりです。

  山から離れると雨はそんなに降ってない?最寄の温泉「ゆったりの郷」に入って気分転換。明日は飛べますように!なんて思いつつ、まったりゆったり。運転しないでラクさせてもらった移動中は寝っぱなし。どう考えても寝不足だから。しかも極度に。で、寝て起きたら萬来って店でバカでかいカツカレーが待ってた。Nっしーが呆然とする前で、4人中2人完食。他のメニューもバカでかい。それを見たYまだ、気持ちわるくなってバンに逃げ帰る。ただの飲みすぎだな。Kょんちゃんも大サイズの丼を激闘の末、完食。スカイビューの1年生、将来有望だ。

  閉店間際のスーパーで買出し。なんかあまり食べ物を見たくないんだけど。バンガローに戻って、また飲み?!腹には何も入れたくない・・・。と言ったところで別腹。やっぱり飲むのね。Kぱが妄想すごいってのと、Aかいちゃんがクロカンすごいってのと、Tくちゃんが意外に年が近いってのと、Tもえがミクシィーにいるってことがわかった。いや〜気持ちよく飲んださ。なんてったって余計なことをいっぱいしゃべっちゃったもんなあ。恥ずかしいっ。夜中になって激しくなる雨。明日もやっぱり天気はよろしくない?ていうか今何時?時間感覚が変だ。でも変に楽しい夜でした。おやすみっ。

10月8日

  起きてすぐに窓の外を見てみる。雨は止んだ?!TOは見える?!いや無理こんな爆風の中、飛べるかよ。でもとりあえずLD見学に行く。当然寝不足だけどね。バンガローから3分のLDまでの間にカルロスはぐれる?!ありえない。どこへ消えた?!

  ツアコンのAごちゃんより、LDの説明。しかし30秒ほどで雨のカーテンが近づいてくる気配。慌てて車に逃げかえる。見事に爆風と大雨が降りだした。飛ぶのをあきらめるのに十分すぎる悪天候。さ、今日も食って飲もうか。

  ちょうどお昼に着いたのがフィッシャーマンズケープ。海の幸が集まる市場。ここでバーベキューの買出し、の前に新鮮な焼き魚に群がる。マジうめえ。あら汁のサービスもあり。ここにも群がる。ちょ〜うめえ。マグロが一匹横たわる。またまた群がる。なんか楽しいんだけど。新鮮な海の幸の数々、安いっ。夜のバーベキュー用に買いまくる。スカイビューにとってはいつものことらしく手慣れた様子で次々に買っていく。今から夜が楽しみになってきた♪雨が止んだ。が、風速計に表示された数値は19m/s?!吹っ飛ぶぞ。

  日本海の荒れ狂う海を横目に、裸のまま海まで行ける露天風呂がある温泉「ハマナス」へと向かう。噂に聞くところによると、海までクロカンは当たり前とのこと。着いたとたんに海に、砂浜に向かって走り出す!風が強い。波はもっと強い。本来は砂浜があるらしいが、波にかき消されてるし。海を見てテンションが上がったものの、あまりの激しさに呆然。でもわずかに垣間見えた太陽が照らす日本海はなかなかきれいだった。海風も気持ちいいぜ。この風が明日は穏やかにTOに吹きますように。っていきなり雨だ!砂浜に駆け出した勢いと同じくらいの勢いでバンへと逃げる。今日このパターン、二度目。

  ちょうどよく冷えた体に温泉がちょうどいい。噂のクロカン「可」の露天風呂は全然「可」じゃないっ。もろに柵があるじゃん。スカイビューの面々はあの柵を越えて海まで行くらしい。さすがにこの雨に負けて諦めたのか、みんな大人になったのか。スカイビューが行かないのに、他大が行くわけにはいかない。せまい露天風呂にぎゅうぎゅう詰め。溢れたお湯が流れきらずにたまってた。

  何もやってないような気もするけど、腹も減ったし?バーベキューだ。バンガローにバンを近づけ、ブルーシートで簡易タープを張る。でも結局、バンガロー1階の土間で点火。2階が煙だらけにならないことを祈るのみ。一方、獅子吼で飛べない大会を終えたGんきとKわちゃんが一般道をひた走り、尾神を目指しているとのこと。到着はいつ頃だ?携帯圏外のここまで、無事にたどり着くのかな・・・。

  20数名分のあら汁作りと米炊き。みんな、積極的に仕事やってくれる人ばかりでラクだ!スカイビュー、えらいっ!「明日は飛ぶんでほどほどに、かんぱ〜い♪」とともにバーベキュー、オープン♪もう新鮮な海の幸は何もかも美味い!甘エビの刺身、その殻を焼いたやつ、蛤、サザエ、サンマ、鮭、酒。幸せ☆

  ちゃんちゃん焼きを仕上げて、Uらっしーさらば。また三重で飛びましょう。いい加減に食い飽きた頃、入れ替わりで獅子吼組が到着。よくたどり着けたなあ。Gんき、パンツ一枚で暴れる。Fみこ、Tもえ、喜ぶ。そんなこんなでメインイベントのバーベキューが楽しかったとさ。スカイビューOB合宿、OBの二文字はどこかへ消えたか。学生の勢いそのままにサンマとともに燃え尽きる。いつの間にやら雨は止み、明日こそは飛べる予感。煙った2階でおやすみっ。

10月9日

  最終日、朝からいい天気だ。昨夜までの飲んで食って飲んで食ってのだらだらっぷりも、二日も続けば十分。やっぱり飛ばなきゃね。って、飛べそうなのにみんな動きが遅い!?ていうか、朝からバーベキュー?!サンマ?!あら汁?!余ったご飯でひたすらおにぎり作り。3人がかりで30個くらい作成。みんなの朝ご飯として一瞬で消え去る。朝からあついぜ。

  Aごちゃん、今日こそLD説明。思ったよりB、NPばかりでびっくり。ていうかパイロット、現役一人、OB二人。少ねー。まあ足尾っ子の鍛えられてる腕に期待しましょう。ハングは適当に降りるんだってさ。海岸ゴール、よろしく。さっきまでのんびりしてたくせに、飛べそうな雰囲気になってきたら、行動が早いっ。危うくタカコに置いてかれるところだった。Oーひ、忘れないでねっ。

  TO、景色は最高だぜ。飛べなかった分、今日はがっつり行くぞ。海も見えてるし、雲もいい感じだし、なんかテンションが上がってきた♪Aごちゃんのマントラで様子を見つつ、次々に飛ばす。まさかTOディレクターをすることになろうとは・・・。でもみんな上手いなあ。これならTOは問題無さそう。Kずきがガンガンに上がってる。Kにおも上がってる。くぅ〜みんなが飛ぶまでは出られず。見てるだけ〜。

  久々に飛びを見る人もいたけど、なんか足尾にいた頃からは想像できないくらいの上達ぶりにちょっと驚いた。KおりんとかMさととか、私が知ってるのはしょぼい頃だけだからなあ。初めて見る学生たち、OーひのTOがかっこ良かった。私好みの飛び出し方。右に左ににぎやかだたのはYまだ。うん、もっと練習しましょうね。

  尾神に久々登場のハングってことでイントラの方がテンション上がってるよ。ならハングのみんな、足尾の力を見せつけてやりな。5人中3人、海岸ゴール。Gんき、Kわちゃん、Aかいちゃん、お見事。

  全員が飛んだ後、最後に飛ぶ私。LDからみんなが戻ってくるのを待って飛ぶ。Kずき、Kにお、まだ飛んでるし。みんな、私の華麗なTOに見とれるなよ。って自分で言うなって?まあ普通にキレイなTOだったでしょ?10mくらいトップアウトするも、見えないとこで上げて、TO上空に登場、なんて考えてたら沈む沈む。ちょっと攻めた場所が悪かったな。海岸ゴールに気持ちだけが先行してドジった感じ。

  2本目を飛ぶB級生のために、Kにおが降りようとスパイラルとかやってくれてる。仕方なく無線を入れる。「もう降りそうだから、そのまま飛んでていいよ〜」、気がつけば相当低くなってて、LDへと一直線。田んぼにおりたNっしーを発見。悪あがきする余裕もなく、ワンターンでLD。せめてもの救いはターゲットど真ん中。まあ当然?みたいな。

  TOは風向きがわるくなりクローズ。講習場でだらだらしたり、スライダー滑ってみたり。ショップの周りでおしゃべりしてた。そのうちTOに居た人たちも諦めて戻ってきた。みんな1本は飛べてよかったってことで。グライダーを足尾に忘れられた人と、まだ無線誘導中の子は、次回飛べるように期待。パラっ子たちは今度は海岸ゴールを目指して、腕を磨こうか。さあバンガローに戻って片付けだ。海まで飛んでった人たちも忘れずに。あ、Yまだのグライダー、TOに忘れてきたってさ。

  昼下がりの心地良い時間、忘れ物のグライダーを取りに山上げドライブ。いい天気なのに、飛ぶには風がいまいち。TOにはまだ地元フライヤーたちが残っていた。Yまだのグライダーも放置されてた。無事回収。山の上から海まで見渡す景色に、秋のやさしい日差し。この空を飛べる喜びをまた味わいたいな。大学3年のときから、5年越しの尾神。遠く三重からわざわざ来てよかった。

  柔らかな風が吹くこの場所に二人で居られる幸せ。隣に座る君に言う。「Tもみ、ずっと君のことが・・・」。そして流れるBGM、「花びらのように散りゆく中で〜♪」とオレンジレンジの「花」。いいタイミングだ。ん?これって携帯の着信じゃん。我に返る。Kぱの妄想癖が移ってしまったようだ。電源切っとくんだったなあ。

  TOにさらば。切ない別れだ。でも、この切なさが次の楽しさにつながるんだってさ。そうかもね。下りの山道から見えた景色は秋の夕方の美しさ。忘れ物のおかげで見られた景色。これなら忘れ物するのもわるくない。ショップ前では待ちくたびれたFじとKずき。ごめん、待たせてたの忘れてた。

  公民館では片付けに大忙し。ってもうけっこう終わったくらい?公民館の管理人のところへ挨拶に行き、郷土料理を15人分くらいゲットしておしまい。どうやら毎年何かしらくれるらしい。尾神の味、美味し。海岸ゴールした人たちの回収&帰りをだらだらと待つ。こんなのんびりも贅沢な時間だ。

  最終日に何とか全員飛べてよかった。学生時代に来る機会に恵まれなかった尾神。でも、学生たちと来て、また一つ、飛びの思い出ができた。海ゴールが待っているなら、いつかまた来るかも?いや、一緒に来てくれる仲間がいるなら、いつかまた来るんだろうなあ。

  初日と同じ温泉「ゆったりの郷」で、尾神合宿の思い出に浸る。お決まりの台詞でしめるAごちゃん。「帰るまでが尾神合宿です」ね。スカイビュー&参加したみんな、楽しい合宿をありがとうございました!

おしまい

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