早稲田☆ハングの卒業旅行

〜2002年 春休み旅行記 沖縄編〜


この物語はフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
そのことを頭に入れつつ、南国沖縄で繰り広げられた愛と感動の物語をどうぞ。

  2月25〜28日。就活の予定を多少切りつつ、日程を空け、ワセハンの4,5年生とともに卒業旅行で沖縄へ。南国に旅立つのは110さん、石田さん、タカハシさん、下へーさん、まいちん、私の6人。朝、羽田空港に集合のときから事件は起きていた。飛行機でも30分以上の遅刻はまいちん。いったいこれから何が起きる?!まずは沖縄への第一関門、搭乗チェックに引っかかる。とぼけるが、十得ナイフは機内に持ち込めず。初の沖縄のドキドキも、あっさり睡魔に負け、気がついたら那覇空港到着。暖かい。空港内は植物や水槽からして南国の雰囲気が漂っている。人質にとられた十得ナイフを取り返して、レンタカー屋さんを捕まえ、空港脱出。最初のミッションをクリアした。車で5分、さらに待つこと20分。沖縄で足になってくれる車、ノアが現れた。性能の悪いカーナビ付き。でもバンじゃなくて良かった。

  前を下へーさんと石田さんに任せて、後部座席は向かい合わせに。運転手とお客様気分。下へーさんの数分の迷走の果てに、木の上に店がある変わった所で昼食に。でも入ったのは、その隣の沖縄そば屋。沖縄料理最初の品は沖縄そば、ソーキそばだった。太いラーメンのような感じ。豚が入ってた。あ〜おいし〜。ガタン、「・・・」。早くも事件発生。汁をたっぷりこぼし、上着とジーンズを沖縄そば漬けにしてしまいました。まいちんです。Hさんの事件簿に追加。「あ〜最悪・・・」だそうです。デザートに隣りのお店でアイスクリーム。そして車へ。「うあ〜っ!?」と、今度は何?下へーさんが2段重ねのアイスを落としてました。手にはコーンのみ。地面に付いてない部分を拾って食べようとしてました。「くっ、アイスなんか食わねえ」だそうです。

  ショックで運転できなくなった下へーさんに変わりが私が運転。旧海軍司令部壕に行った。戦争の爪跡が刻まれた沖縄にあって、その重みのある歴史は、今さらながらに平和な国に生まれたことの幸せさを意識させた。立入禁止の先には未だに行方不明者の・・・。いつもと違う気配を感じたりして・・・。ご冥福と恒久平和を祈ります。

  どんより雰囲気から逃げ出して、目指すは万座ビーチ。反応が恐竜並のカーナビを頼りに、米軍基地の横も通りつつ、高速でGO。昼間とはいえ、アーミーを全く見なかったのは意外。見えてきた万座ビーチホテルは素晴らしいの一言。南国のリゾート地っていう雰囲気にもうメロメロ。海も透き通っていて、とにかくきれい。部屋からの眺めは素晴らしい。ロビーは吹き抜けで、ピアノとかライブで演奏してたりして、かなりいい感じ。

  さっそくホテル周辺をうろついてみる。雰囲気満点の散歩道にプライベートビーチ、プールやジャグジーに、南国の植物のライトアップと、演出最高。夕方からはもう別世界。ビーチもきれいな砂浜で、まだ2月で、しかも夕方なのに海に入っている人もいた。波に靴を濡らされたところで、海はおしまい。来る途中に見つけた「元祖海ぶどう」の店で夕食に、名物の海ぶどう丼。店先で見た妖しげな海藻が海ぶどうだった。潮の味がしてなかなかの歯触り。わたし的にはかなり気に入った。変な熱帯魚の刺身とかを食べた人はいなかったが、海の幸はとてもおいしかった。

  みんな、お風呂に行ってしまい、部屋にはまいちんと二人っきり。あ、石田さんもいた。疲れた体をマッサージしてもらうはずが、させられた。先輩の命令に逆らえなくて・・・。プニプニでした。普通の人にやったらセクハラか?気をつけよっと。しかも、後でマッサージしてもらうはずがもみ消された。初日から動きすぎたか。どうやらみんなお疲れのようで、いつの間にかダウンしていた。

  沖縄2日目。遅めの朝食はバイキング。朝から食べまくる。午前中、ビーチをうろつき、午後は洞窟スキンダイブツアー。万座ビーチから車で30分、サトウキビ畑を抜けるとダイビングスポットとしても有名な真栄田岬。ウェットスーツを着ると、みんなそろって何とか戦隊とかポーズを決めてみたり。全員の身長・体重・靴のサイズ・視力を聞かれたのはこのためだったのか。ホテルで借りたキャンギャルのような水着のまいちん、サバ読んだ体重は・・キロだって。下へーさんはこのスーツがえらく気に入ったようで、踊っていた。

  ウェットスーツ着てれば冷たくないと言われたが、十分冷たかった。でも海はきれい。魚もいっぱい。もうウハウハ。やっぱいいね、きれいな海は。洞窟は真っ暗でこわかった。暗すぎ。でもいい感じ。潜りまくっていたのは110さんに、まいちん。田舎育ちの娘は海も得意らしい。イントラのお姉さんはさすがだった。長い時間普通に潜っていた。「こんなに活動的なグループは珍しいですよ」まで言われた。だって海も魚もきれいだから、ついはしゃぎたくなって。

  海から出てもまだ浮遊感が残っていた。ふにゃふにゃしながら次に行ったのはビオスの丘。ランの花や亜熱帯の森を再生した植物園みたいな所。遊覧船と竹馬とウバ(紫いも?)のアイスクリームが印象に残った。あ、サトウキビ畑から一本くらいもらってくるはずが忘れた。夕食はホテルで沖縄民族舞踊のディナーショー。沖縄の民族衣装に、獅子舞、唄と、バイキングで沖縄料理を食べまくりつつ、楽しんだ。「みなさんもご一緒に」ってことで、みんなで「アイヤッ、アイヤッ♪ハッ、ハッ♪」と素晴らしいハーモニー♪レストランで一番最後まで食べていた。なんとか豆腐が気に入ったが、まあ全部おいしかった。

  食後はバーで、バーディーズナイトなるカクテルを飲みつつ、大人の雰囲気を醸しだし・・・てなかったな。いつもの飲みと同じでした。夜中、ホテルの周りを散歩。さすがに夜は肌寒い。リゾートチックなライトの演出と、南国の星空の下、誰もいない浜辺で、寄り添って愛を語りました。誰と?!あ〜そんなだったらいいな〜っていう話。食べ過ぎたけど幸せな気分で寝ました。

  沖縄3日目。またも遅めの朝食で今度は和食。昨日食べ過ぎた分がまだお腹にたまってて・・・。この日はホテルのビーチで遊びまくることに。石田さん、まいちんはスキューバの体験ダイビング。残りは2人乗りカヌーで湾内を動き回る。プライベートビーチの裏側に上陸したり、どこぞのお姉さんのアクアバイクに突っ込んだり。タカハシさんと私のコンビは、早慶レガッタに出れるかも、くらいのスピードで漂流した。スキューバもかなり楽しめたようで、ライセンス取りたいとか言ってたっけ。今度は2人乗りのアクアバイク。思ったより進まないマシンを漕ぎまくってみんなで座礁。大潮だそうで、湾内が場所によってはかなり浅くなっている。浅瀬からの脱出に大苦戦。沖の浅瀬ではアクアバイクから落とされたり落としたりで、砂浜に戻るときは最初と違うメンバーになっていた。タカハシさんとまいちんを従えて、きつきつの3人乗りで私はのんびり。実は浅瀬に落ちたとき足の裏をスパッと切り流血。しみる・・・。さすがに海に入ると寒いが、でも入っても問題はない水温だった。ビーチでは普通に水着で泳いでいる人もいたし、2月なのに水着でみんな歩き回ってるし。2月に海に入ったっていう記録を作ろうとか思ってたのに、あっさり入れてしまった。

  110さんは疲労回復のためジャグジーへ。残りはパターゴルフ。シャイニングロードを見切る激しいバトル。なぜか下へーさん以外は接戦。みんな上手い。夕方になっても日差しは強く、水着の上にはガウンを着っぱなし。それでも水着のあとができてしまった。日焼けで肌もほてってまいった。ローラーブレードもやったが、止まれずに大変だった。何度芝生や木に突っ込んだことか。時間いっぱい遊びまくって日が沈む頃にホテルへ。どこかに遊びに行かなくてもホテル周辺で十分に楽しめた。まだやってない乗り物や体験ものもいっぱいあるし、暇と金があればいくらでも居たいね。

  なぜか今日は3人ずつで夕食ということに。で、ホテルの受付で飯のうまそうな所を聞き、車でGO。ホテルの近辺を迷走して入ったのは、居酒屋風のお店「海の家」。メニューを見ても沖縄料理は何がなんだかわからず。名前覚えてきたはずなのに、全部忘れた。チャンプルー系がおいしいのは確か。全部旨かった。夕食後はビリヤード。タカハシさんとナインボールで勝負。実力は明らかにタカハシさんの方が上。でも運も味方して連勝。3ゲーム目は狙ったミラクルショット炸裂で快勝。4ゲーム目は狙いとは違ったけど、またもミラクルショット炸裂。3番ボールで決めた。運の良すぎる4連勝でした。

  いつの間にやら22時半。お気に召さないネイルアートをされてしまったまいちんといっしょに部屋で全身マッサージ。部屋の前ではすでにマッサージ師?のおばちゃんが待っていた。浴衣に着替えてベッドに寝る。「オイルマッサージもできますが?」。いいです。なんかオイルはちょっと・・・。体中いろんなとこをパキポキ鳴らしながら、グリグリ指圧。あ〜気持ちいい〜。天国〜♪隣のベッドからは「うがっ、う゛、あ〜」と奇妙な声が聞こえていた。「この娘はいつもこんななの?」と。変な声のことか?「ええ。いつもです」と返事。おばちゃんたちの話によれば、やはりこの時期に海に入れてしまうのは珍しいらしい。沖縄とはいえまだ2月だしねえ。マッサージ40分はあっという間でした。あまりの気持ちよさにそのままベッドで眠ちゃいました。はっとして気がついたのは何時頃か。隣では、はだけた浴衣姿のまいちんが寝ていた。毛布をかけ直してあげてながらも優しく起こす。ちょっとひとりで寝ちゃうなよ〜。まだ何もしてないのにぃ。「いっしょに寝よ〜♪」「うん♪」。あは、楽しい一夜を過ごさせてもらいました。なんてね。

  沖縄最後の日。朝早くから、やさしいキスで・・・じゃなかった。たたき起こされた。この日は朝からドラゴンボートとジェットボートを予約。で、早起き。眠い・・・。でも、すぐに目が覚めた。だってまいちんが目の前で着替えようとするから・・・。浴衣を脱ぐ寸前で気づいたようだけど、人の目も気にしろよ〜。隣の部屋にも一応声をかけるが反応なし。寝ているようなのでほっといて二人で朝食へ。昨日も一昨日も朝遅くて空いていたが、早い時間はめっちゃ混んでいた。ふふ、旨いものばかりのバイキング♪でも朝早すぎてあまり食べられなかった。残念。

  時間ぎりぎりでボートの所へ。まだ9時。海は冷たくてとちょっと入りたくない。ヨーロッパではタカハシファミリーが全員振り落とされたという恐ろしいドラゴンボート。ドキドキでスタートするも丁寧な運転で普通に楽しかった。まだ寝ぼけていてテンションが低めなのが、ボートを引いてくれた人にちょっとわるい気がした。湾外は海が真っ青で、断崖絶壁も見事だった。次は、マリンバイクでちょっと休憩。のんびり揺られながら透き通った海を満喫。カヌーも乗りまくってかなり上手くなったか。で、ジェットボート。60キロくらいだったが、体感スピードは100キロ気分。波でガンガン跳びまくった。同乗した女の子は座席からずり落ちていた。陸地や遊覧船の人々に手を振ると返してくれた。ふ、さすがリゾート地だ。「ヒャッホー!ヒョー!イェー!」。青い海に南国の空。風を受けてスピードにのるとついつい叫んでしまった。しかし、ガウンを奪い取られ、風と水しぶきで寒かった。

  ビーチに戻ると下へーさんから電話。「12時から潜水遊覧船を予約したから」と。12時のチェックアウトもギリギリなのに間に合うのか、急いで部屋へ戻る。シャワーから出てさっさと着替えるが、また彼女が・・・。ブラは脱ぎっぱでベッドの上に置いとくわ、ズボンはちゃんと履かないでパンツ見せるわ。少しは女の子らしく・・・って、もう・・・。

  ホテルを出ると車に拉致られ、ボート乗り場へ急行。ふう、何とか間に合いました。潜水船、何しろ水が透き通っているからよく見えた。湾外のスキューバのポイントはエサをまくとウジャウジャ魚が集まってきた。きれいなヤツばかり、何種類くらいいたか。あんな海に潜ってみたい。す、睡眠不足で、船酔い気味に・・・ぐはっ。今日で万座ビーチともお別れ。もろに南国リゾートっていう雰囲気のとこで最高でした。この日、午前中は他の人にはわるいが、二人でデート気分♪とても楽しかったです。

  後ろで爆睡すること1時間。ゴーヤバーガーにありつけた。そして首里城公園へ。最初に見たのが世界遺産の玉陵(たまうどぅん)。第二尚氏王統の陵墓で、石を積み上げたやつ。金払って見るほどのものでもないが、一応世界遺産だって。首里城は守礼門から入って一通り見てきた。琉球王朝の栄華を復元。やはり世界遺産。沖縄の観光の代表的なものだし見て損はなかったが、とにかく眠い。朝早かったのと寝不足でもうだめ。

  国際通り。入った喫茶店は手相とコーヒーの店。昨夜ホテルで見てもらえなかった分、ここで3人は手相を見てもらった。何者かよくわからんが、なかなかドキッとする診断結果で、みんなを楽しませてくれた。タカハシさんは今年の司法試験で受かったらラッキー、来年なら確実だって。まじっすか?!110さんは公務員の方が良かったって。微妙にへこんでた。下へーさんは意志の伝え方に問題が、とか何とか。「あぽっ、うあ、けぺっ」ではその通りだと思った。追加で石田さんも見てもらう。もっと大きい会社の方が良かったって。やはり微妙にへこんでた。ふ、他人事だと面白い。

  なんといつの間にやら時間が迫っている。どうやらあの茶店はアウターゾーンだったらしい。たれ込みで市場の2階が食事処になっていると聞き、行ってみる。地元チックな店がいっぱい。のんびりいろいろ食べたかったが、フーフーチャンプルーで沖縄料理を締めくくった。レンタカーでそのまま空港に送ってもらい、何とかセーフ。十得ナイフを巡ってアーミーとのバトルを覚悟していたが、すんなり乗れてテイクオフ。帰りの機内も爆睡だった。

  あっという間に過ぎ去った4日間。沖縄、さいこー。是非また来たい。就活のことも忘れてたし、卒業旅行ってことも忘れてた。4,5年生はもうあと一ヶ月で卒業かぁ・・・。何かしんみりしちゃうなあ。まあ飛んでいれば、いくらでもこれからも会えるでしょう。卒業してもかまってくださいね♪まだ3年だけど、いっしょに来た沖縄の卒業旅行は、ワセハン先輩方との最高の思い出の一つになりました。みなさん、ありがとうございました。

最後に、くどいようですが、この物語はフィクションであり、実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・・・ということで、よろしくお願いします。ね♪

おしまい

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