雪の東京都最高地点を制す
〜２００２年 サークル旅行記 奥多摩編〜
すっかり定着したワセハン登山チーム“ＬＯＶＥ・ＷＩＮＧ”の今回の目的地は東京都の最高峰、雲取山の頂上。紅葉の奥多摩、天気予報は外れ、ありえない寒さ。一夜を過ごしたテントから出て見たものは・・・？！
１１月１６日
７：５５発の西武線快速三峰口行きに乗った。が、一人・・・なんで？！７：３５発に乗ってみんな先に行ってしまった。おいてかれた・・・ていうか、集まる前に乗るかぁ？！しかも何も確認する前に。だいたいメールに返信しないサカワがわるい。集合時間７：３０にＯＫかどうかの返事が来ないから「だいたい７：３０頃に集合」としていたのだが・・・。メンバーは、ＬＯＶＥ・ＷＩＮＧの中核を成すサカワと私、それに初参加のペンギンとシブヤ。
７：３０くらいにうっちゃんから来たメール、「今ホーム」。これをてっきり西武線のホームと理解して集合場所の西武線の改札に入り、秩父行きに乗ってしまったんだが。う〜ん、集合時間過ぎてたし、ＪＲのホームだとは思わなかったよ。（ペンギン）
途中の停車駅でみんなと合流。そして爆睡すること３時間。三峰口に着いた。駅を出たらすぐにバス。タイミングよく乗れてよかった。大浦のバス停を降りたら、すぐに三峰神社入口の鳥居。ロープウェイはすぐかと思ったが１０分程歩いたか。ここは紅葉がとてもきれい。見事な紅葉だった。ロープウェイはタイミングわるく２０分以上待ち。ところが山ザックを見た係りの人が「山登るんじゃ早いほうがいいべ」と臨時便を出してくれた。うちらのために。ありがたいことです。さすが山。毎秒５ｍで高度を稼ぐロープウェイ。みるみる上がっていくが、どんどん雲の中に・・・あぁ雲中に入ってしまった。景色が見えない。
山に登るのなんて中学の遠足以来。期待半分、不安半分。でもみんなの足をひっぱらないようにがんばりたいなあ。（ペンギン）
山の上は観光地。三峰神社は山の反対側から車で来られるので、なかなかの賑わい。登山道へ行く人なんてうちらくらい。準備運動をしてもう定番となった「ら〜ぶ・うぃんぐ、ふぁいっ！」。そしてスタートした。山登り中は暑いし、寒いしやな感じ。汗はかくけど、風に当たると寒い。雲に覆われたままで景色は全く見えない。淡々進んでいると、なんとシカ発見！何か食ってる。あ、サカワが食べられている！？その間に逃げる。何事もなかったかのように、シブヤは次々に歌を口ずさみながら、るんるん気分で登ってます。
そろそろ大詰めという白岩山頂付近。休憩していると今度はシカが２頭。サカワの無念を晴らさねば。一歩ずつ間合いを詰める。が、あと５ｍまで近づくと逃げられる。どうやらあの距離がシカのテリトリーらしい。気がつくと今度は反対側にも２頭。やばい、シカに囲まれている？！こ、このままでは・・・？！シブヤが前に出た。そしてシカの餌になった・・・。その間に逃げる。何事もなかったかのように、ペンギンは疲れ果ててます。
シカで楽しんだ後はひたすら雲取山の山荘を目指した。目の前で何度かシブヤがこけて崖の下に落ちていったくらいで、他は特に問題なし。時間も夕方になっていたが、この辺の山はみんなこんな感じで登って来るらしい。途中で抜いた人たちも同じ山荘を目指していたくらいだから、まだ早いほうか。それにしてもめっちゃ寒い。
１７：１０、ついにテント入り。夕食作り♪私は荷物整理。夕食はジャンケンの結果、サカワ→牛丼、シブヤ→親子丼、ペンギン→中華丼、私→麻婆丼に。テント内での夕食作りにも慣れた。今日はずっと寒かったから、この暖かさが天国です。そういえば雲取山荘はトイレが水洗だった。建物自体もかなり立派で、金かかってそうな感じ。でも使う側としてはありがたい。
はう・・・自分の足の体力のなさを思い知りました。疲れたぁ〜。寒いよぉ〜。でも、目の前においしそうなごはんがあります♪（ペンギン）
牛丼ゲットだぜ〜。さむい、ねむい、レポートの三つの苦しみ。（サカワ）
この世に生を受け２０年、生まれてはじめてのキャンプに大興奮してます。早く親子丼食いたい〜。（シブヤ）
１９：３７、晴れていれば満点の星空でも見に行きたいところ。しかし、曇天で激寒。満腹感の残るうちに寝ます。おやすみ〜。山の楽しみの５０％は星空。３０％景色。ということは、今日は山の２０％しか楽しめてないことに。天気のわるい山なんてこんなもんさ・・・。
１１月１７日
５：００、朝、シブヤが外に出ようとして、「雪が降ってる〜！」とのたまった。みんな、心の中で「うそだろ〜！」と思ったけど、いざ出てみると細かい雪が降ってる。おいおい・・・。どうなるＬＯＶＥ・ＷＩＮＧ！（ペンギン）
山はサバイバル・・・。（サカワ）
朝ご飯はお茶漬けとみそ汁。山で食べれば何でもおいしい。ご飯の中に入れたしゃもじが折れたのにはびびった。今はまた寝袋の中でＺＺＺ・・・。だって外は雪♪昨夜寒かったのも納得できた。でか、寒すぎ。やばい、このままでは・・・何かが起こる。でも、とりあえずは日の出まで寝よう。もしかして、この雪は東京の初冠雪だったり？
まさか雪が降っているとは思わなかった。これでご来光は見れそうにない。今、みんなで二度寝しています。（シブヤ）
８：１０、雲取山荘出発。山荘のおじさんは早稲田の学生だと言ったら、「いつも箱根駅伝はここで応援してるよ」って年越しもここですか！？この山荘は通年営業しているらしい。話す人みんなが驚くのは、うちらがワンゲルや登山部ではないということ。まあ飛ぶのにいつも山に上がってるから似たようなもんか？今日はほとんど下りのみのはず。４時間あれば下山できるか。下界は曇りだそうで、早く雲のないところまで行きたい。
８：３０、ついに雲取山頂！この瞬間、うちらは東京都の誰よりも高いところにいた。雪化粧の山頂は全く景色が見えず。どこ見ても真っ白。樹氷チックな木々がなかなか見れないものでよかったかと。それにしても寒すぎ。晴れてたら景色最高だったんだろうねえ。山頂からちょっと下ったところの避難小屋で休憩。９２年に改築したそうで、とてもきれい。ここで泊まりもありか。
ついに山頂に着いたぁ。でも真っ白、あぅ〜。いろいり氷ってます。まさか初雪をここで見ることになろうとは・・・。（ペンギン）
下っていくと、いつの間にやら雪はなくなっていた。山小屋で聞いた情報だと下界は曇りだと言っていたが、雨でなくてよかった。シブヤは転びまくり。サカワも一回きれいに転んでた。ペンギンは顔面強打。おわったかと思った・・・。私は・・・ふっ、無キズ☆よゆうです。ザックは重いですが。下山は２度の休憩のみでけっこう頑張った。それでも予定より２時間遅れての下山。下のほうは紅葉がいい感じだった。車道に出たところで昼ご飯。パンにハムにチーズにバター。みかんの缶詰もおいしかった。ちょー腹へってたし。
派手に転んで顔面強打。はぅ〜いたい〜。やっと地上に着いたのにバスがない。１２時、１３時代のバスが１本もないってどういうこと？バス待ちでみんなお食事。（ペンギン）
１２：３５、ラーメンが待ち遠しい。やっと地上だ。早く寝たい・・・。
おやすみ。（サカワ）
生まれてはじめての山彦に感動！（シブヤ）
１４：１２、やっとバスに乗った。１２時１３時代にはバスがないっておかしくない？長い昼休みか？どうやら山下りた人はみんなこのバスらしい。山で会った人はやはり乗っていた。留浦で乗ったが、奥多摩湖でかなりの人数が乗ってきた。紅葉狩りの人々か。とにかく座っていられたのでよかった。寝て起きたらいつの間にか駅に着いていた。
１５：２５発のホリデー快速に乗った。座れると思ったのに人多すぎ。混みすぎ。ザック横にして、その上に座ってます。１６：５７、新宿着だそうで、また寝て待つことにします。ＺＺＺ・・・。
残念ながら二駅目の御岳でまたまた人がいっぱい。通勤ラッシュのようになってしまった。座っていられず、みんな立って壁にへばりついてます。せっかくの日曜なのに。都心じゃないのにぃ。（ペンギン）
山からの帰宅ラッシュに座ることができず。立ちっぱなしで新宿まで戻ってきた。景色が見れなく、雪まで降って、いったい何のために？頂上を踏んだということのみが唯一の収穫？いやいや、山を登って得たものは全て貴重な財産。ということで、こんななぜか無駄にハードな山登りでも素晴らしい経験でしょ。みなさん、おつかれさま。今度は晴れてるときに行きましょう。でも、雪山なら山小屋利用がいなあ。最後はこれでしめましょう。「ら〜ぶ・うぃんぐ！ファイッ！」