夕焼けの甲武信岳登頂記

〜2002年 サークル旅行記 奥秩父編〜


10月12日

  前日からウチに泊まり。メンバーはサカワ、ユン、たら、私の4人。もっと夜は遊んでたかったが、山に登るのでそういうわけにもいかず。でも結局寝不足。早朝の電車なのに混んでいる。みんな山梨方面へ。電車内では寝っぱなし。目的地の塩山では結構降りた。ここを起点にいろいろと山があるからねえ。駅からはバスで山奥へ。終点まで4,50分。登山者のみでいっぱいのバスに揺られて、また眠る。登山口についたのは9時20分くらい。公共の交通手段を使うので、今回は時間もかなり調べてある。だってバスが少なすぎるから。

  さて、準備運動しつつ、景色を楽しみつつ、歩き出す。登山道入口となる西沢渓谷は登山よりも紅葉狩りのほうがメジャーっぽい。登山道に入っていく人などいない。まあ前日に麓に来ていたら、すでに出発している時間だから会わないだけか。マイナーな登山道かなんか知らんが、整備の具合はいまいち。それともこれで十分整備されているのか。かつての開発跡を思わせるトロッコの線路まで残っている。この山は石英が多いらしく、地面にはいっぱい白く透き通り気味の石が転がっていた。これが水晶ならめっちゃキレイなのに、とか思ったり。石英でも十分にキレイだったが。まあ地面に気を取られていたわけではないのだが、ただでは済まなかった。以下、ツアーノートからご想像ください。

  甲武信岳に来てしまいました。17:45、テントの中に入って夕食の準備をしてます。今日は晴れ。おかげで楽しく登れました。でもいろいろあったような無いようなアドベンチャー。甲武信岳おそるべしってことで他の人の感想をお待ちください。と思ったけど、みんな手が空かないので続けて書きます。予定通りに塩山に着き、西沢渓谷から登り始めた。4人中3人は前回と同じメンバー。ってことは、すなわちワセハン登山チーム“LOVE・WING”。登り始める前は全員手を重ねて「ら〜ぶ、ういんぐ!」「ふぁいっ」(うすい)

  また来ました!第2弾の登山。今回は甲武信岳です。南アルプスにも行きたかったんだけど・・・でも日程的にムリで・・・って一番今回迷惑かけたの私ですね・・・すいません。今日一日登ってきて、ああ、なんか登山っぽいと思いました。なんか・・・変だけど。普通の山道だし、晴れてるし◎晴れていると、いいなあ・・・と思ってたけど、かえって暑さでバテそう。でも、やっぱりもう10月。休憩すると一気に寒くなるし・・・。あ、遠くの山々の紅葉がきれいでした。景色を楽しめるのっていいですね。写真、明日もいっぱい撮ろーっと!(たら)

  富士と月と太陽がグッドでした。(ユン)

  順調に進み、天候にも何の問題もなく、初日から余裕だぜ。と思っていたら、突如として現れた険しい道。登山道が急に無くなったのか?!サカワが先行し、道を探すが「あるような無いような」。で完全に道が途切れた。後から来たおじさんも「この道であってますか?」「知りません」。時間もあるのでおとなしく引き返した。戻ってみると分岐を発見。やはり道を外れていた。廃材や廃屋があった時点であやしいと思うべきだったか。リーダーサカワの仕組んだアドベンチャーだった。(うすい)

  道に迷ったけど・・おかげできれいな紅葉が見れました。山ではすっかり秋ですね。今回、こんなに登山者がいることにびっくりしました。この前は、ほとんどすれ違ったりしなかったしなあ。このおじさんが持っていた水筒が、とっても味があってよかった。あんなの持てたらいいね。しかし、サカワに仕組まれていたとは・・・。やられたな。夕食の牛丼は美味しかったな。なんか、ごはんが上手くたけた。たらふく食べられて、満足満足♪(たら)

  どこが甲武信岳か、登ってきてもよくわからなかった。途中は降りてくる人や抜く人、抜かれる人でなかなかに人も多し。うちらは登り始めたタイミングが他の人とちょっとずれていたようだ。きれいな沢でお昼を食べているときと道に迷って戻ってきたときの時間分だけ追いつかれたりしたのかな。ひたすら登るだけだったが、徐々に景色がよくなっていったのは見ていて楽しかった。出発ごとに「ら〜ぶ、うぃんぐ、ふぁいっ!」と気合を入れるのも当たり前の儀式になった。

  泊まる予定の甲武信小屋には予定よりは遅れたとはいえ十分に余裕をもって到着。驚いたのは人の多さ。テントも10以上張ってあり、100人くらいはいたのでは。連休で紅葉でも見に来たか。ここの小屋は水の豊富なのか、テントの受付にいったら、お茶を出してくれた。結構寒かったので、ありがたかった。テントの設営後は甲武信岳を制しに、夕焼けの中を頂上へ。雲の海を、遠く南アルプスや八ヶ岳の向こうへと沈んでゆく太陽。言葉にはできない美しさに感動した。山の中で日没が見られようとは・・・。しかし、太陽が沈み、一気に冷え込み、しかも帰り道が暗くて大変だったのは言うまでもない。今回のテントはワンゲルから借りてきた山用テント。ランタンもあるおかげでテント内は天国。外に比べればだけどね。夕食に満足して20時前にはおやすみ〜。

10月13日

  3:53、朝食作り。起床予定時刻を大幅に寝過ごした。3時過ぎに起きてちょっと星空を見に。さすがの星空だった。北アルプスとまではいかないが、足尾のそれと比べても天と地の差。流れ星も2つ見えた。願い事、「カネ、カネ、カネ」じゃなかった「LOVE、LOVE、LOVE?」いや「無事、無事、無事」だな。朝飯は親子丼♪たらは夢の中でおなかいっぱい食べたからもういらない?今日は甲武信小屋から西破風山、東破風山、雁坂嶺を通って雁坂峠から下りる道。地図の上では7時間25分の道のり。出発は5:30くらい。今日もがんばって「LOVE・WING!」「ふぁいっ」(うすい)

  たくさん着て寝たので、それほど寒くもなくてよかった。セーター持って来てよかった〜!朝、2:00に起きるはずだったのに、気付いたら既に3:00に・・・!あー寝過ごしてしまったぁ・・・。さっそくみんなに声掛けたら、すんなり起きた。どうやら寒すぎて寝れなかったらしい・・・。特にユンとか。大丈夫かぁー?!私は、うっちゃんも上に書いたけど、おいし〜い夢も見て、ホント幸せでした♪なんか、ちゃんと味がある夢ってはじめてだったかも。もなかの中にあんこ入り。自分で作りたい放題。もう夢だけでお腹いっぱいでした。起きてから見に行った星☆キレイだったなあ。コンタクトつけて見ればよかったよ。もっとはっきり見たかったー。でも、山で見る星空は特別だね。すごかった。寒い中、行ってよかった。(たら)

  13:45、道の駅みとみで落ち着いたところ。あっという間の下山だった。ような気がしなくもない。最後のほうはコンクリの道で荷物持ちジャンケン。負けが続いてもえつきた。サカワが負けないのが気に入らない。たらとともに負けまくり。バスの時間までまだまだあるのでこのまま道の駅で山の余韻に浸るつもり。(うすい)

  今日はほぼ下りだった。下りはそんなに好きじゃないけど・・だいぶ慣れた気がする。2回ほど足ひねったけど・・・。富士山がいつまでも見えていて、素敵でした。やっぱり日本一だなあ。そー林道で荷物持ちじゃんけん大会やったけど、私4回?!5回?!連続して負けちゃったよ・・・。悲しい。ザック2つは・・・きたえられました。(たら)

  バスの待ち時間が長く、道の駅で銀マットまで敷いて休憩。疲れてないわけがなく、ピクニックしている隣で暖かい日差しの中、ダウン。サカワはアリに歩かれてもピクリともせず。ユンはひたすらアイスクリームをどうしようか迷っていた。たらはお尻に乗っても反応がなかった。バス停に戻り、バスが到着、と何で行っちゃうの?信じられん・・・。

  バスがこんでてのれなかった。(サカワ)

  ゴージャス!タクシー帰り。(ユン)

  仕方なくそうなってしまった。定期バスなのに「乗れない」とか言って断りやがった。まだまだ詰めれば乗れたのに。交渉にあたったおじさんの力不足か。どっちでもいいがゆるせん。バスもタクシーも値段的には500円くらいの差。でも待ったからなぁ・・・。うう・・・。(うすい)

  レモンスカッシュおいしかったー。炭酸は格別の味がしたような。ユンはソフトクリーム食べてたっけ。かなり迷ってたけど(笑)。ただいま電車の中。みんな爆睡中。ZZZ・・・。やっぱり1泊2日とはいえ、疲れましたね。私もねむたい。でも、山に来てよかった。今回、本当に来れないんじゃないかと思ってたけど・・・。でも、よかったー。この前とはまた違った山を味わえました。みんな、ありがとう!!(たら)

  16:45、帰りの電車、薄井さんと酒匂さんがバク睡。工藤さんが途中で一瞬目を覚ましてまたイってしまった。腹減った。(ユン)

  15:49発の電車で塩山から帰ってきた。立川乗りかえで、それまでほとんど寝っぱなし。温泉に今回は入ってない!ちょっと不満。でも早く帰れたからよしとするか。ワセハン登山チーム“LOVE・WING”と、いっしょに登ってくれたみんな、ありがとう。また登ろうね。(うすい)

  さて街に帰ってきたのは思ったよりも早い時間。電車だと寝っぱなしでいいのはドライバーにとってはラク。サカワはそのまま帰ってしまったが、たらとユンはウチに荷物をとりに戻ってきた。せっかくだからと夕食も巣鴨の大戸屋で。山では食べられない海鮮丼を食べた。たらは豆腐ハンバーグにおろし納豆をかけたやつを食べていた。おいしいらしく、幸せそう。まあ何食っても同じだろうけど。

  一泊くらいだと適度に楽しめて最高。これからは冬山になってしまうかもしれないが、でももう数回くらいは山登りに行きたいなぁ。みなさん、おつかれさまでした。また次の山で。

おしまい

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