一日で二山、嵐を呼ぶ登頂記

〜2002年 なんとなく旅行記 奥秩父編3〜


10月30日

  21:00集合・・・のはずが新宿駅南口に集まったのは23:00ちょっと前くらい・・・。理由はまあいろいろと。いきなりの2時間遅れ。どうなる?で、0:00前後、府中を過ぎたくらい。東京スタジアムも通過。ドン・キホーテに寄る。お買い物。マグカップを持ってくるの忘れたので。さらに、すっかり忘れていたが、ガソリンがない。このまま山の中にはとても行けない。でもまだ値段が高いし・・・とか思っていたら、あらら山の中に?!高尾も過ぎてしまった。く・・・省エネ走行を頑張らねば。登りはともかく下りはアクセル踏まず。ガススタに入れたのは上野原まで来てから。ほっとした。このまま山抜けるまでないかも、とまで思えたから。日付が変わって1時過ぎのことです。

10月31日

  1:20、上野原のガススタ。でも高いのでここでも満タンにはせず。で、ここから10分後くらいにコンビニ?次のガススタが先か?大月IC付近のガススタで満タンにした。長いトンネルを抜けたところで国道20号を外れ、全く車の見当たらない山道へ。いちおう舗装された道。山に道が登ってゆく。ジグザグだ。あ、シカを発見!わき道に跳ねて逃げていった。初めて?見た。野生のシカ。かなり感動。上日川峠に着いたのは3時過ぎ。さっさと寝ます。おやすみ・・・ZZZ・・・。

  6:00、起床っていうかほとんど寝てない・・・。越前守は爆睡中。一晩中、車の周りに何かがいたような・・・。気のせいか?ブレアウィッチの呪いが・・・。6:30、ちゃんと起きる。寒い。コーヒー入れる。飲んだら出発。今回は越前守と二人。やはりスペシャルを狙うときはこの面子。7:00、予定どおり出発。登山道を歩くが車道のほうが歩きやすそう。帰りはそっちを歩くことにする。福ちゃん荘まで余裕。さっさと通り過ぎて登る。ここまでは舗装された車道が続いていた。車で来てもよかったのか?

  けっこうな登りが続いたが、もうこの程度ではなんとも思わん。展望がないようなことがガイドには書いてあったが、そんなことはなかった。木の間から見えた富士山は相当きれいだった。軽い休憩のみで一気に頂上へ。あっさりと制す。稜線からの眺めは素晴らしかった。平日でしかも朝早いから人にはほとんど会わず。1人降りてきた人が居たので今日2番目の登頂者か。

  大菩薩峠では朝食?昼食?千葉から来たというおばさんに、この後もう一つ登ることを話したら、食べ物をいっぱいくれた。どうもありがとうございます。峠の小屋までは車が来ることもあるらしく、道はなんとか車が通れるだけの幅あった。砂利道ながらも歩きやすく、下りは余裕。一気に下りて次に備える。休みもそこそこに30分のアドバンテージを得て、大弛峠を目指す。10:30頃、上日川峠を出発。ここからは紅葉を楽しみつつ、ひたすら車で下った。

  次なる山は金峰山(きんぷさん)。時間的には余裕がありそう。山で会った人の話によれば、大菩薩から1時間もあれば着くらしい。道は最後のほうが険しいとのこと。大弛峠への林道は新しいらしい。正しい道に至るまでは迷ったが、林道に入ってしまえば一本道。道の駅にも寄って道を確認したから問題なし。通過した塩山では帰りに寄る温泉も見つけた。

  地図どおり最初はかなり険しい道。でもそのうち開発中の地区へ。道も明らかに新しい。地図とは微妙に違うがまあそんなもんだろう。しかし大弛峠は思った以上に山奥だった。運転にもかなり気を使った。最後のほうは明らかに悪路。ていうかまだ開発途中?舗装されてない。

  大弛峠に着いたのは12:35頃。大菩薩での30分のアドバンテージを使いきったみたいだ。まあ予定通り12:40に出発したのでOKっす。12:40、朝日岳、金峰山へ。二山目に突入。いまのところ大菩薩の疲れがないように思われる。というのが、入ってすぐそんなことがないことがわかる。とりあえず朝日峠へさっさと行く。ずっと登ったと思うと下りで損した気分。峠の後、朝日岳に挑む。一山目の疲れもあり、また高度差300mと甘く見ていたところもあり、朝日岳は遠かった。途中ローカルマキシマムで満足しそうであったが目指すは金峰山。まだまだ道は遠い。

  13:30、朝日岳制覇。富士山も見え、なかなかの眺めだったが、雲が多くなってきて、見晴らし悪いし。ここでひと休み。金峰山はここから3つ目の高まりの部分にあるようだ。しかし、ここから急に下っているのが気になる。金峰山との標高差200mなのに・・・。ということで朝日岳から急な下りを経験するのであった。下りは急であったが、すぐに最初の高まりに到達することができた。ここかた金峰山まであと2つ。のはずであったが、2つ目は頂上を迂回するコースらしく、登らずに平坦な道が続いた。ここを帰りの加速ポイントとし、峠へ予定の17:00より前に着いたのは、このポイントがのちに重要となったのである。平坦な道の次はというと、本来の目標である金峰山である。ここからはだいぶ飛ばし飛ばしに書くので適当に。というわけでいきなりもうすぐ金峰山山頂なのであるが、ここは尾根で開けているところなので、ついでに言うと森林限界を越えている場所なので、下からの風をもろに受けた。もちろん、すげぇ寒かった。う〜ん、それもそのはず。なんとここには雪があった。(越前守)

  14:40頃、金峰山の山頂に着いた。ガイドで1時間半のところ1時間かからないくらいで来た。手前の朝日岳で時間いっぱいかかったので金峰山もかなりかかると思ったが・・・。岩がゴロゴロしだし、目の前をでかい岩がふさいだところで、すれ違った単独登山の青年に「金峰山までどれくらいですか?」「え?すぐそこですよ」。な、なんとそれは本当か。で、それくらいすぐなのかなあ、岩を越えると山頂。予定よりも早く着いてよかった。でも風ビュービュー、雲ゴォーゴォーです。山頂には岩山。誰が積んだか知らんが、鳥居もあったので登っちゃだめっぽい。山頂付近は雪あり。寒すぎ。一気に雲が入ってきて何も見えなくなってしまった・・・。

  さて帰ろうと立ち上がったところで雲が晴れた。すると雲海のような逆転層と夕日で景色がすばらしい!先に行かせた越前守をほっといて一人で見とれてしまった。越前守は疲れがたまって大変そう。日ごろの運動不足だよなあ。往路ですれ違った人々に次々に追いつく。ペースをおとしたいが、時間もきわどいので、けこうなスピードで復路もがんばる。寒さもかなり厳しく、のんびり休むくらいならさっさと下山したい感じ。リュックの中の派ラッパ君がうらやましい。そういえば金峰山は登り始めにリス(?)、稜線で何かの鳥の大群、頂上ではやはり何かの鳥を一羽、といろいろ動物を見ることができた。しかし、天気は悪くなりそうな雰囲気は明らか。今回は疲れたし、これで帰るとしよう。そう、本当は1日で2山じゃなくて、2日で3山の予定だったのだけどね。

  大弛峠に下山したのは16:30頃か。帰りは越前守をふりきって、先に車に戻ってきた。最後の20分くらいだけだけどね。まあ5分と差はなかったが。車内ではあったかいココアを入れてひと休み。予定より早く戻れてよかった。日が沈むのと、もしかしてきわどいかも、なんて雰囲気があったからほっとした。峠からの帰り道は林道で2度、ゲート抜けてから1度、車を停めて休憩。ていうか眠った。ZZZ・・・。

  林道への道は一般車優先が徹底されていてよかった。開発中でトラックが多かったが、後ろに近づくとすぐに先に行かせてくれた。道をちゃんと譲ってくれて気落ちよかった。温泉は予定どおり塩山の宏池荘。300円でお得。ぬるぬる感のある湯で肌がすべすべに。登山の後の温泉はやっぱり最高♪

  19:40、山を越える前に夕食。わざわざ街のほうに戻ってバーミヤン。だって全然店がないんだもん。南アルプスに来たときと同じ店です。お腹へったようなそうでもないような。眠い。

  ここからは越前守のドライブ。生きて帰れるのか・・・不安だ。が、睡魔には勝てぬ。爆睡でした。越前守のドライブはというと・・・よくもまあ無事で・・・スリルたっぷりでした。それでも寝ていて気がつけば東京へ。すでに八王子まで峠を越えていた。起きたら再び私の運転。今日はウチに泊まり。あ〜つかれた。一日に二山だもんなあ。よくやった☆その疲れをものがたるかのように、ウチでは電気・TVつけっぱなしで寝てしまった。ありえない組み合わせの二山制覇は、まさにスペシャル。次は3人そろってスペシャルかますぞ。

おしまい

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