第16回 早稲田杯

〜2001年 サークル旅行記 信濃平編4〜


  早稲田ハング・パラグライダークラブの一大イベント。OB・OGも参加しての学内ナンバー1決定戦、早稲田カップが今年も開催され、4度目となる信濃平へ行った。さてさて今回はいったい何が起こった?

  11月2日、金曜夜。ワセバンと石田カーと高木カーが高田馬場を時間差スタート。小布施SAでの集合に合わせて、ワセバンは21時半というかつてないほどに早い時間に出発・・・のはずだった。すいません、東伏見の駐車場に置いてくるべきものを持ってきてしまいました。ということで、また東伏見へ。ハングを止めるのも高速仕様のため少々時間がかかり、何より連休前でどこも道が混んでおり、などなど。高木カーと石田カーにも抜かれ、練馬から高速に乗ったのは11時半くらいだった。運転はエンドー。いきなり冒険だ。

  上里SAでの合流までなんとか無事にたどり着き、ここから小布施SAまではタラちゃんの運転。助手席のニッシーも頑張ってくれていたようだ。高速をおりる豊田飯山ICで再び3台が合流。夜明けよりは早く着きそうだ。やはり長野は東京より寒かった。毎年お世話になっている泉荘に着いたのは3日の4時半頃。そのまま寝るはずが、高木、石田さんと3人で飲んでしまい、6時頃に岩崎さんが到着。結局初日からいきなり徹夜になってしまった。

  7時、高めのテンションに対して、気温は低い。いよいよ早稲田カップのはじまり。チーム「ふわふわ」対「ぷかぷか」に分かれてのあついバトルが繰り広げられるはずである。下へーさん、まいちん、ぱらるさんは仕事をホントの直前に終えたようで、張り出された模造紙には見事に間違えが連発していた。始まる前から、おつかれさまです♪

  場所は変わってLD。天気は曇り。どんよりした雲がそこら中にはりだし、時折、晴れ間がさしていた。今回からパラも正式に登場。ただ、まだ飛べないのでグラハン立ち上げ大会。やる気満々だった。が、この日は一日中、風が弱く、パラは何もできなかった。ハングにとっては安定した、安全なコンディションで、ぶっ飛びまくっていた。

  競技開始。最初は伊藤さん。弥彦ターゲット大会の勝者だけあり、ターゲット付近にLD。続いて石田さん、競技初参加。足尾での練習の成果はいかに?と、ターゲットをはるかにオーバー。アウト。隣の田んぼの真ん中にきれいにおりた。現役が続く。タラちゃんはどうだ?新人戦にも出ただけあって、うまい。ターゲット付近にLD。さあエースの高木は?おおっ、さすが、いいとこに入ってくる。ターゲットのど真ん中に足が着いた。そして1、2、3・・・歩。足が止まらない。ファイナルターン後に風向きが変わってました。フォロー気味でよく踏ん張った。

  ここいらで、ドライバーには仕事も出てきた。どうやら、選手は皆さん飛べそうなので、全員がおりたら2本目に行くそうだ。競技は1本で終わりだが、その間にいろいろ雑用。そして、睡眠も。眠気がおそってきた。寝ている間に2本目が進んでしまったので、詳しくはわかりません。高木がウィング・オーバーを見せたとか。エースの飛びはOBにはなかなか好評だったらしい。「ただ、性格が、ねぇ・・・」とは、まいちんの話。昼はみんなでキノコ汁。おいしい。

  全員が飛び終わった頃に鈴村さん到着。土朝出で大渋滞だったらしい。あわててTOに上がり、何とか飛べたのでよかったです。去年に引き続き、鈴村さんの爆弾を探すつもりだったが、残念ながら後輩にその役を奪われた。

  夕方になって、雨が降り出した。1日目を無事に終え、夕食まではそれぞれ。ワセバン、石田カーはOBに付いていって、北志賀の温泉に。ちょっと遠めだったが、晴れていたら景色がきれいだそうだ。雨の中の露天風呂は気持ちよかった。ちなみに眠気はピーク。なんとか宿に戻り、夕飯を食べて、すぐに布団の中へ。近場の温泉に行った高木は、食事もせずにすでに寝ていた。

  2時間ほど高木共々爆睡していた。徹夜組にはきつかった。飲み会と幹部交代だと言われ、まいちんに無理矢理抱き起こされた。そして幹部交代。ほぼ予想どおりのメンバーにその役を継承。伝統のクロス飲み。そして伝統のパンツ交換・・・は、今回で廃止された。「減るもんじゃないし、見せろよ〜」と言っていたのは誰か。

  1年生と、4年プラス2年生の芸だしは見事だった。やる気満々のその姿勢はさすがです。ヤックルは印象に残りました。対抗して94年卒組の芸だし、「いろんな人のテイクオフ」と「言葉の起源」、勉強になりました。鈴村さんの芸だしも見たかったです。他には、チーム対抗の食べ物ロシアンルーレット。辛かった。高木は多分味覚が狂ってた。

  久々に何も気にしないで飲んだ。でも飲み過ぎた・・・。眠気には勝てず、飲み部屋でも途中、ダウンしてた。まいちんの枕はぷにぷにで気持ちよかった。前日の徹夜にもかかわらず、結局最後まで起きていたのは高木、まいちん、私の3人だった。高木が先にダウン。何かよく覚えてないが、まいちんも私も多分そのすぐあとくらいに寝たと思う。時間は4日の5時頃だった。

  最終日、夜の雨が止み、快晴に。しかし、強風。ハングTOへ上がるとフォロー。う〜ん。とりあえず、私はLDでパラに手をかける。せっかく持ってきたグライダー。早稲田パラ、信濃平に初登場。アピールせねばならん。が、風強し。弱いタイミングを見つつも、吹き飛ばされた。何とか1回だけまともにグラハンできた。他の人にはきつかった。今年は来年のための布石であり、来年こそは飛ぼう。早稲田パラ軍団、みんなにも期待している。

  閉会式は駐車場で。快晴ながらも風に泣かされ、最終日は飛べず。結局、1日目の順位そのままで。優勝は渡辺さん、2位糸賀さん、3位に現役トップ5年生、伊藤さん。現役の3位以内は瀬戸さん以来だとか。4位は幹事長最後の日の飛びで、高木。特別賞としては、タラちゃんにセーフティーフライト賞。崎谷さんに最も難しい(?)ブービー賞。鈴村さんの順位は?夕焼けに染まる頃、実行委員から今大会の終わりが告げられた。

  そうそう、賞品。今年もまた鈴村さん提供のバッグをもらった。鈴村さんには私がどこからか持ち出した清水焼きがわたった。変なやつではなかったですよね?出所不明なので不安。実行委員のみなさん、おつかれさまでした。去年、早稲田カップに参加して、飛びに惹かれてから1年。今年の早稲田カップで、飛ぼうと思ったあのころの気持ちを思い出したような気がする。いろいろあって、本当はもうやめる気満々だったが、早稲田カップのパンフに書いたとおり、しばらくは飛び続けたいと思う。幹部の仕事から解放されたいま、早稲田パラの先陣を切って、来年の早稲田カップへ、そしてその先へ向かってがんばりたい。パラ軍団のみんながついてきてくれることを願う。

  帰りは湯滝温泉へ。高木カーは早く帰る組を連れて先に出たが、渋滞がすごかったらしい。温泉に寄ったワセバン、石田カーは、仕事を終えた杉山カーにも先を行かれた。疲れと寝不足で眠気は再びピーク。かなり必死だった。運転はアイスケだったが、なんとか東部湯の丸SAで合流。夕飯にした。

  ここからもかなりの渋滞だったらしいが、寝ていたのでなんとも。河原の運転で助手席のまいちんもダウンし、上里SAでの待ち合わせに失敗。結局高坂SAで最後は集まった。新幹事長アイスケの一本締めでそれぞれの帰路へ。ワセバンはみんなをそれぞれの場所で降ろしながら最終的には高木家へ。爆睡するまいちんを家に送ってから事件は起きた。公衆電話から着信。「車の中にバッグない?」と、まいちんから。「家の鍵がそこに・・・」。これでまた家に帰れない人が増えた。まいちん宅まで逆戻り。Hさんの事件簿に追加。

  伊藤さんの家まで行き、最後、高木家に着いたのは2時くらいか。タラちゃんも帰れなくなり、いっしょに泊まり。でも自宅からよりは起きる時間が遅いと喜んでいたような気がする。他のみんなはどうしたのかな。次の日の学校は・・・当然のように休んだでしょうね。3時半くらいにはどっと出た疲れとともに深い眠りにおちた。

  5日朝、タラちゃんが出ていったのにも、自分の目覚ましにも気がつかず。かなりの疲れ具合だったらしい。ろくに寝てなかったから当たり前か。早稲田カップが終わり、何か気持ちに変化はあったのかな。「これからどうする?」の一言に「とりあえずはあと半年くらいは」と答える。駅への道を歩きつつ、早稲田カップの余韻に浸る。「FUN TO FLY」という今大会のテーマ。「飛びを楽しもうよ!」のメッセージ、確かに受け取りました。早稲田カップ、本当におつかれさま。みなさん、ありがとうございました。

おしまい

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