合掌造りライトアップ

〜2006年 旅の軌跡 白川郷編〜


【旅のミチシルベ】
◆目的地・・・世界文化遺産白川郷。
◆やりたいこと・・・ライトアップを見る。
◆泊まるとこ・・・さあ?
◆温泉・・・白川郷の湯。

【旅の軌跡】

1月20日

  大雪の予報が外れた。晴れ。関東は雪だそうだ。雪景色こそきれいな気がするが、あまりに激しい雪だと大変なので、まあよしとするか。岐阜県の山間部。世界文化遺産、合掌造りの集落で有名な白川郷に行ってきた。昔の山里の風景が見られる場所。心癒される別世界。ってとこか。もっとも合掌造りの家々以外は観光地と化していて、何とも言いがたい状態だったが。

  冬のこの時期だけ夕方からライトアップするとのこと。ぜひ見てみたいもんだ。が、夕方までは時間がありすぎる。途中のスキー場で軽く滑ってから行こうかなって。平瀬温泉白弓スキー場。リフト一本の直線1kmのスキー場。上まで行きたくない人は途中でリフトから降りる。降りそこなった人はそのまま上まで。そんな仕組み。地元のスキー学校が練習で使ってるくらいで、他はがら空き。ボーダーは数人しかいないし。なんて快適なスキー場。好き勝手に3時間ほど滑りまくった。疲れたとこでおしまい。寄り道で体力を使いすぎた。

  白川村を通過してさらに奥の合掌集落へ。行こうと思ったら通行止め。雪の季節は危険だから走らせてくれないらしい。残念。諦めて白川村へ戻る。お昼、るるぶに載っていた御番所食堂へ。店内に入ると・・・誰もいない?!ていうか食堂?!って雰囲気。やっと現れた店の人に思わず聞く。「ここって食堂ですか?」、「ええ。こちらへどうぞ」って靴脱いでコタツ部屋に通される。おもわず昼寝したくなるような部屋。朴葉焼肉定食をいただく。まったりと食事できるいい店だ。このまま夜まで寝てたい。

  そんな気分のまま温泉へ。白川郷の湯。3時のおやつの時間に温泉に入っている人なんてそんなにいない。独り占め。いい湯だ。ライトアップは17時から。それまではのんびりと明るい合掌集落をお散歩。離れた場所にある駐車場に車を停めて、集落まではシャトルバスで移動。ライトアップ協力費500円だって。駐車場代だと思えば安いかと。

  観光客多し。飛騨牛串、飛騨牛コロッケを食べながら村をひと通り歩く。店先にあるのは焚き火ではなく灯油ストーブ。火に弱い合掌造りは火気厳禁。タバコも禁止。あまりの寒さにストーブの前から動けなくなりそうだ。ライトアップが始まるまでまだまだ時間があるけど、すでに展望台には人がいっぱいいるっぽい。下から見ても明らかに人だらけだし。展望台行きのバスに乗っていく人もいっぱい居るし。山の上は寒いだろうから、ぎりぎりまで展望台に行くのはやめとこう。

  お土産物屋さんをたっぷりと見て回る。合掌造りも飽きるほど見て回る。いいポイントにはアマチュアカメラマンが殺到。ライトアップ前から場所取りが始まっている。激しいな。ここに来れば誰でも撮れる写真なのに。

  17時、ライトアップが始まった。明るい時に見た集落とは別の景色が広がる。集落が見渡せる山の上へのバスは1時間待ち。寒いのに・・・。シャトルバスが4台も往復していた。が、展望台の収容人数の都合であまり大人数は上げられず。結局展望台にいる人がある程度下りてこないと次の人は上がれない状況。待たされた分だけ、景色を見たときの感動は倍増。確かに見とれるね、このライトアップには。

  下りるのにも1時間待ち。人多すぎだから。歩きは大雪につきに禁止。ていうか歩けないよ。多分。今回は真っ暗になってから来たけど、夕方、まだ真っ暗になりきる前の方が、雪の白とライトアップの明かりでもっときれいに見えるかもしれない。写真はちょっと暗くなりすぎ。実際にはもっと明るく見えてたからね。

  大変な思いをして行く場所ほど、いい景色が見れる。今日は晴れてたけど、雪が降りしきる白川郷の方が、もっときれいなんだろうなあ。とは言っても、十分きれいだった。なんて思ってたら、帰る頃になって雪が降ってきた!やっぱり雪が似合うなあ。でも、早く帰らなきゃ。道が通行止めにされれかねないから。そんな山奥で過ごした週末なり。世界文化遺産、日本の山里の原風景、一度は見に行くべし。

おしまい

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