迷走、三保の松原

〜2002年 なんとなく旅行記 静岡編〜


  授業を多少サボりつつ、就職の悩みについて深く考えるべく、平日に車でぶらりと一人ドライブ。目的地は刈谷。東京との遠距離を実感すべく、高速を使わずに爆走した。6月5日、昼過ぎに早稲田を出発。何か得られるものがあればなあ、なんて気分です。

  時間帯が悪かったのか、東京脱出に時間がかかった。多摩川を越えたのが16:05頃。とにかくひたすら走り、箱根の山道も爆走。箱根駅伝の道を薄暗くなった時間に通っていた。ファミマ箱根小涌園店で19:45。もう刈谷に行く元気は失せていた。目的地変更で三保の松原へ。天女の羽衣を探しに行くことにした。静岡まで来て、まだ半分弱とは遠すぎ。まあ迷走したい気分だったからいいけど・・・。夜になって着いてしまった三保の松原。どこが海岸かもわからずに真っ暗な道を迷走。道路も狭くなり、不気味な松林の中をさまよっていた。車の中だからよかったが、これが外を歩いていたら、びびってやばかったかも。こんなとこまで来て「松原」にやられた感じ。逃げるように静岡市内へ戻り、ファミレスでこれからの作戦会議。海岸沿いのコンビニで寝ることにした。いつもながら車で寝ます。

  6日、6時半頃起床。朝日で車内暑すぎ。停める場所を考えればよかった。さっそく三保の松原へ。まだ土産物屋も開いてない。晴れてはいるもののうっすらと雲がかかっていて、視界悪し。駿河湾&富士山の絶景は見られず。でも海岸の松林は見事だし、羽衣伝説の樹齢何百年とかの松もなかなかの雰囲気が漂っていた。松の木には羽衣が掛かっていて、海では天女が水浴びをしている。といいなあ、くらいの気分で羽衣を探したが見つからず。天女もいなかった。てか誰一人いなかった。朝早すぎたらしい。

上・・・羽衣の松 下・・・三保の松原

  さて富士五湖でも行ってみるか。普通なら絶対通らないような山道を走ってみた。一人じゃないとまず通らないだろうから。で、着いたのは行き止まり・・・。ここはどこだ??稲子川源泉、天子ノ七滝、携帯圏外。道を間違えて地図にも載ってないようなとこに来てしまった。飛図温泉とやらを最後に道はなくなっている。途中から舗装はいまいちだし、狭くなるし、国道にしては微妙だと思ったが。大自然のど田舎。でもいい雰囲気。自給自足してそうな感じ。歩く元気があれば天子ノ七滝とやらを見て、林道を散歩してもよかったが、まだまだ行くとこがあるので、さらば。

  間違えた地点まで爆走すると新稲子川温泉ユー・トリオがあったが、まだ営業時間前。入りたかったが9時過ぎではどこも開いてないか。峠を越えて富士山麓へ。10時頃、本栖湖に着いた。湖には魚がいっぱい。捕まえにかかる。結構はまる。ハゼを10匹ほどゲット。でもカモの方が捕まえやすそうだった。エサ欲しさに近寄ってくるし。キャンプ場ではどこかの外国人と接触。犬が寄ってきたので相手していたら、飼主のお子様が現れた。犬の名前を聞いたが、言葉が通じなかった。湖で昼まで遊んで、富士山麓を北から回った。精進湖、河口湖と通過して山中湖へ。途中、富士北麓公園を発見。夏の24時間リレーマラソンの舞台となる場所である。高速から近いのでよかった。山中湖ではマリモを探すが見つからず。ちょっと大きめの魚が普通に泳いでるのが見えた。あれらは釣れるのか?富士山には雲がかかっていて見えず。天気だけは良く、めっちゃ暑かった。

  東京に向かうのに、なんとなく通ろうと思った山の中を抜ける道。着いたのは「道の駅どうし」。星降る清流の里をうたう道志村。大自然の山々に囲まれ、横浜市の水源になっている道志川が流れている。清流という言葉がぴったりのきれいな川だった。川遊び場となっていたので、さっそく川岸へ。水の中にはよくわからないエビのような虫の幼虫のような生き物や、小さな魚がいっぱい。つい捕まえてしまった。道の駅には涌き水もあったが、飲めるかどうか書いてないので、安全を考えて飲まなかった。携帯は当然圏外です。いい景色を見させてもらった。こういう自然の中にいると就活とかの悩みなんてくだらなく思えてきた。今回のドライブの目的地はここだったのか。と思わせるような展開だった。

稲子川源泉付近

山中湖から見た富士山

本栖湖

山中湖

本栖湖のカモ

「道の駅どうし」付近の道志川

  3時前にここを出発。山道を抜けて相模原や八王子方面へ。東京に入る頃には車も多く、都会に戻ってきてしまった気分。特にネタがあるようなドライブではなかったが、自然と触れ合って、ちょっと心を動かされた、そんな感じの小旅行だった。ふと携帯を見ると「明日の足尾」を聞いてくるメールが何通もたまっていた。とりあえずは飛びにいきますか。

おしまい

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