ふぶきな感じのバレンタイン

〜2004年 旅の軌跡 高鷲編〜


  夜も明けぬ6時過ぎに家を出て、向かうはとりあえず岐阜の山奥。前日に決めたスノボー行き。でも行く場所は決めてない。いきなりの決定に振り回された人、ごめんなさい。同じ場所から出発だと、待ち合わせもラク。寮だからね。朝焼けに赤らむ川向こうの平野。ウキウキな気分で、何となくいい景色に見える。早朝にも関わらず、車の数は多い。弾む会話に道を間違え、高速にのったのは、予定よりもかなり岐阜寄り。トンネルを抜ける度に雪の量が増えていき、ってトンネル多すぎ。20数個も通った気がする。で、スキー場へ向かう車で渋滞にハマる頃に助手席はダウン。一人寝ちゃった。ずるい。

  高鷲ICを出ると一気に雪国。道路は除雪されているが、両側には1mほどの雪のガードレール。以外に雪が多いから安心した。隣で寝る奴をほっといて、一人でスキー場探し。案内はどっちに行ってもスキー場になってるから、どっちに行ってもいいらしい。で、何となく左折。他に車も少なく、ホントにスキー場があるのか不安になり始める頃に見えてきたのはホワイトピア高鷲ってとこ。山の上の方にあってずいぶん坂を上ってきた。空いてるのかと思いきや、駐車場には車がいっぱい。みんなはもっと出発が早いのか。「ん?着いた?」って、いいタイミングでお目覚めで。

  準備なんかさっさと済ませて、リフトへ。じゃなくて、スノボー教室。久々のマイボードの感触を確かめつつ、斜面の下の方でマンツーのレッスン。でも、きちんと習ったことがない私が教えていいのか?イントラのやってるスノボー教室を横目で見ながら、一緒にマネしてみる。ボード持って斜面登るのってきつい。暑い。疲れる。と思うよりも初のボードで滑ることが楽しいようで。ホントはさっさと上に行きたかったんだけど。転ぶかっこうがかわいいね。そんなこんなであっという間にお昼。レストハウスは人だらけ。混みすぎ。ゲレンデにいる人はそんなに多くないのに、みんないったいどこから沸いてきた?

  昼飯で充電完了。午前中の2時間くらいでかなりいい感じになったので、さっそく上に連れて行く。ここのリフト、「慣れない人はボードを外して乗って下さい」だって。関西・中部地区はそうなのか?驚きだ。リフトから降りるときに転ぶ、よく見る光景を目にできないのが残念。ボード外してOKならってことで上に行けたから、よしとするか。ここからはやさしい鬼コーチの適当で親切なスノボー教室。運動神経がいいだけあって、あっという間に上達。本人は不満みたいだけど、初スノボーでこれだけ滑れればかなり上手いほうだと思う。ってことで、さらに上へ。でもちょっときつかったみたい。私は急斜面にチャレンジ。目の前で小さなお子様が滑っていくから、滑らないわけにはいかなかった。そりゃあ女の子の前でかっこ悪い滑りはできないからねえ。余裕無いのに余裕っぽく滑って見せたよ。我ながらさすがだと自分に酔いしれたね。当然いつものように、酔いしれた瞬間に転んだけど。

  一気に下まで降りてしまったが、ちゃんと滑って来られるのか不安。ほっとけるはずもなく、本当はもっと滑りたいだけだったりもしたりして。で、すぐに上まで行く。雪が降り出して、しかも風まで出てきた。リフトを降りると吹雪いてる。早く見つけねばってことで、今度はエンジン全開。狭いコースも見事なコース取りで、自分に酔う。そしてお決まりのように転ぶ。道に迷ってコースアウトもスピード出し過ぎで、どっちに行こうか考えてる間にどっちにも行きそこなった。だって、どこも急斜面ばかり。迂回できるのか?はぐれたかも、と心配したが、斜面の真ん中で転ぶ姿を発見。「姫、迎えに参りました」と言わんばかりに、すぐ横に滑り込んで雪しぶきで演出。ちゃんとここからは面倒みるからね。

  吹雪の中、何とか元のリフト乗り場まで戻ってきた。大変だったみたいだけど、これで自信がついたらしい。寒し、疲れたから、もういいかなと思う間もなく、上に行く。コーチとしてはいっしょに行くしかない。もう滑れてるから、私から教えられることはないんだけど。生徒が優秀だったからかな。付きっきりで教えることもないんで、カメラマンやってました。スキー場の50%増し効果でみんなかわいく見えるから不思議。なんて言ったら怒られるか。50%増さなくてもかわいいから(←フォロー)気にしないで。あまりの寒さに一気に人がいなくなったゲレンデで最後までたっぷりと滑った。とりあえず今シーズンも滑れたんで満足な私。やっとそれらしくなってきたんで帰りを惜しむ連れ。また来ようね。

  帰りの温泉は湯の平温泉。に行ったけれど、あまりの混み様にあきらめて、別の場所。帰って来る途中のやまと温泉やすらぎ館ってところになった。いっしょに入れないのが残念☆だけど、それぞれたっぷり温泉を楽しんだ。男湯は露天に「すべりん」?とかいう滑り台つきの円形風呂とか風流な感じの露天風呂とか。女湯は泡で体を浮かせる風呂とかジェットバスとか。疲れた体にいい湯だった。帰りの高速は入って早々渋滞。おかげでたっぷりとトーク。しゃべり疲れた頃に高速を脱出。ぼんやりと光る夜の街明かりを川向こうに見ながらのドライブで日帰りスノボーを締めくくった。

  さて、無事に帰ってきたところで今日はバレンタイン。ホイットニーの曲が流れる車内で、「本命からはもっといいのをもらってね♪」ってチョコレートを渡された。あら、うれしい。そんな照れなくてもいいのに。なんてね。おいしかったです。ありがとう☆

おしまい

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