氷点下の口どけ

〜2005年 旅の軌跡 高鷲編2〜


  こんな時間に出発するのか?出発しました。0時過ぎ、のんびりとお風呂あがりの紅茶を味わっていたら、思い立っちゃった。そうだ、滑りに行こう!土曜夜のこの時間。泊まりじゃなければ、大抵帰って来てるでしょ。で、寮とは便利なもので、みんなその辺にいるんだよね。もちろん巻きこまれる人ってのは決まってるわけだけど。1時出発ね。静まり返る田舎町を抜け、真っ暗な川沿いを走る。名古屋方面がぼんやりと明るく、水面に映る風景がなんとなくきれいだったり。高速道路はそれでも車が多い。でもボード積んだ車がいたりするから、やっぱりみんな考えることは同じらしい。やっぱ夜出でしょ。東海北陸道に入ってからは車は激減。深夜の高速を快適にドライブしつつも、ひんやりとする窓際。でもテンションは上がってきた。なるべくスキー場の近くまで。ちっちゃいぎふ大和PAでおやすみ。これ以上走ったら通り過ぎちゃうし。

  そんなに寒くないかも。って思ったのは寝る前だけ。朝起きたら激寒だし。ていうか山は雪だらけだし。でもスキー場はすぐそこ。早く滑りに行こー。やって来たのはホワイトピアたかす。昨年も来たところだ。週末は早朝5時からの営業。だから9時前でもすでに駐車場は車だらけ。かなり離れた場所に停めさせられた。今シーズンの初ボードは、こんな混んだ日になるわけね。晴れ間もあって、雪も舞って、滑るにはいいコンディション。久々なんで、準備運動はきちんとやる。で、上に行く。「初心者はボードを外して乗って下さい」。東海地区のスキー場は全部こうなのかどうか。1年経っても、まだ他んとこ行ってないから不明。

  違和感を感じつつも、一本滑ってしまえば慣れる。さらに上へ。って上の方は雪が降り続いていた。いい雪かも、って思ったのは最初だけ。気温も低すぎて、ガリガリだ。パット付けてるのに、転んだお尻が割れた気がする。めっちゃ痛い。それでも急斜面を前に好奇心は押さえられず。行こうかどうしようか様子を見ているボーダーの前で、迷わず進入。板を抑えきれないくらいの急斜面を辛うじて、でも余裕っぽく見せて滑る。ふぅっと一息ついて、斜面を見上げると、ええ〜?!さっきまで迷ってた連中が一気に滑り出してるし。「あんな奴でも行けるんだから、俺らも行けるだろ」くらいなノリか?!びびってるふりをしてただけなのか?!なんなんだ、いったい?!次々に横を滑りぬけるボーダーの後に続く。そしたら、さらに猛スピードで、スキーが直滑降。負けた・・・。

  昼頃になって、雪が激しくなってきた。昼飯ってことで、レストハウスに逃げ込む。多分早朝から滑ってた人たちだろう。テーブルに突っ伏して、寝てるっぽい。う〜ん、私ももう寝ちゃいそう・・・。

  雪が降り出して、ゲレンデはいい感じ。昼前後で人もちょっと減って、滑りやすいかも。でも飯食ったし、もうちょっと滑ってたら、満足かも。とか思いつつも、ガンガン滑ってしまう。ジャンプ台で跳んでる人とか見て、のんびりもしたけどね。3時のおやつの時間頃に、滑り飽きてきたが、ちょうどまた晴れてきた。頂上付近からは、向かい側の白くなった山々がはっきりと見える。このスキー場、結構標高が高いとこにあるらしい。

  午後の紅茶を飲んで、ほっとする。寒い、眠い、疲れた。文句が次々に出てくる。要は滑り飽きたってこと。まだ明るいけど、早めに出るか。

  スノボ帰りの温泉は格別に気持ちいい。寄ったのは去年入りそこなった湯の平温泉。みんな考えることは一緒。リフト待ちと同じくらいに混んでる。洗い場待ちだ。ならば空くまで雪の降る露天風呂へ。微妙にぬるいのは雪のせい?噴き出るお湯は温かいんだけど、浸かってる湯船はぬるい。しかも浅い。で、やっぱり混んでる。12人くらいは入ってるか。湯船中央の人は体育座りだ。雪景色の露天風呂ってさいこー。

  帰り道、どうせ高速は混んでいる。ならばした道で。でもこっちも混んでる。大渋滞。スキー帰りのほとんどの人が名古屋方面。みんな同じ方向に向かってる。高速も流れていない様子が見えるだけに何とも言えず。夕飯食っても、まだ渋滞中。急ぐわけでもないので、のんびり渋滞にハマる。そうだ!今日は2月13日。一日早いけど、くれ♪「やだ。本命にしかあげない」。去年はくれたくせに・・・残念!バレンタイン斬り(義理)・・・。拙者、転んだ拍子に雪食べてますから。切腹☆

  来週もスノボーの予定。他の人と滑る前の闇練ってことで。パットがずれるほどに強打した膝上と、寝違えた感じの残る首が気になるが、これもまたスノボーの余韻。おつかれさまでした。

おしまい

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