山散歩・温泉迷走記

〜2002年 夏休み旅行記 嬬恋村編3〜


8月21日

  諸々の都合でいきなり決まった今回の山荘行き。昨日の今日で来られそうな人間に連絡を取るもやはり無理。でも久々だし、やっぱり行きたいから決行してしまった。夕方には出発しようと言っていたが、夜出になってしまった。19時半に出発。連休最初の夜、なぜか道は混んでいる。高速に入るまでに思わぬタイムロス。いったい何時に着くんだ?と不安になったが、高速は快適に走る。高坂SAでtaに運転交代。夜になるにつれて車の数も減り、高崎ICに着く頃にはもうガラガラ。時間も遅く、夕食が待ち遠しい。釜飯を期待しているのだが、開いているのは焼肉やと牛丼屋くらい。すでに22時を回る頃、このまま山道に入ってしまうのかな。

  道は簡単。あとは碓氷峠を越えて軽井沢に向かうだけ。夕食は峠の釜飯、おぎのやになった。が、「本日の釜飯は売り切れました」の文字。ガーン・・・ショック・・・か、かまめしが・・・。仕方なくネギラーメン。からい。店内はもう閉店を思わせる人の少なさ。ちょっと時間が遅すぎか、23時頃だからなあ。碓氷峠と軽井沢から嬬恋に登る道と、相当な数のカーブをくぐり抜けた。山道での霧が心配されたが問題なく、24時着を目指して、5分過ぎくらいには山荘に着いた。近くまで来ると見覚えのある道。ついに山荘との再会。とりあえず、就寝。山荘、思ったより時間かかりました。思ったより寒いです。

8月22日

  8:00、起床。そしてすぐに朝食。グッドタイミングで朝ご飯が出来上がっていた。ラッキー、じゃなかった、サンキュー、いただきます。9:00過ぎに出発。見覚えのある道から草津へ。スーパーもくべえでおやつを買って白根山へ。と、天狗山なる場所でパラ発見!スキー場で飛んでいた。高度差は80mくらい。TOしてワンターンでLD。練習にはちょうど良さそう。ここでちょっと見学。フライヤーとも話す。コンディションがよければ白根山から飛んでいるそうで、これから登るので楽しみだと思ったが、登山道からは見えない場所らしい。どっちにしろ人がいないとわからないか。

  峠の上の白根山の駐車場に停めていざGO。人の列が目の前に!何かに魅せられたように人々が山の頂上を目指して歩いていく。宗教チック列だが、観光地の山というのはこういうものか。その列に入って早速登る。5分で着いた場所は湯釜。白根山の火口か?エメラルドグリーンのきれいな池だった。湯釜を見た後は頂上を目指すのみ。いざ出発。でのその前に弓池とやらを観察。何もいなかったが。

  最初の15分はアスファルト。鳥の雛らしきものを見かけたり、高山植物を見かけたり。登山口までは車でもよかったか。スキー場のゲレンデになるだろう場所からスタート。先日の北アルプスを思い出させる。3,40分もしたら旧火口に出て、植物も消え、景色も変わった。古代ローマの闘技場を思わせる円形火口。そこからは頂上が見えた。途中ダッシュとかもしたのに、余裕たっぷりに登頂か。でも雲が入ってきて、眺めはあまり・・・。まあ記念写真でも、パシャ・・・と通りすがりのおじさんが「頂上は向こうだよ」「・・・・・」。な、何ですと?!

  先ほど居た場所は展望台だそうで、本白根山登山道の最高地点2150mはこちらだった。ガイドによればもう10分ほど登れるはずだったが、「これより先、毒ガス発生、危険につき立ち入り禁止」だそうです。再び展望台に戻り、登りとは別ルートから下る。途中、鏡池なる池を発見。雲がおりてきて、なんとなくいい感じだった。下りは一気に。

  本白根山の登山道入口まで戻ってきたが、おまけで向かい側にある逢ノ峰にも登る。スキー場を直行して登るが、すぐに疲れる。当然だね・・・おとなしく登山道へ。ゲレンデを登りきったら、頂上の小屋が見えていた。その向こうには湯釜。いつの間にか雲が晴れてよく見える。あー駐車場もすぐそこだ。登山から戻ったのが15:00くらい。レストハウスで遅い昼飯。うどんと白根山のおいしい水。デザートには味噌田楽です。ここから次に目指すのは掘る温泉のある切明温泉。山奥の秘境、秋山郷へGO。

  山下りはtaの運転。私は助手席でダウン。だって、朝早いんだもん。気がついたら渋温泉?!通り過ぎた。道の駅で道を確認。掘る温泉に行くのに、ふと思いついたこと。温泉卵!熱めのお湯につけておけば温泉卵が出来上がるのでは?!コンビニで買って準備OK。しかし、予感どおりの前途多難。まだまだ何かが起こるのかな。山奥へ向かっていきましょー。

  秋山郷へ向かう道はかなりマイナーらしい。天気もいまいち、時間も遅くて通る車もない。だいたい集落がない・・・。途中のスキー場も営業期間外らしく廃墟と化している。木島平村は山の中を村人に一人も会うことなく通過。なんてところに向かっているのだろう・・・。カヤノ平という所から冬季は閉鎖される林道へ。せまい山道はまるで足尾の山上げ。と、何か生き物発見!サルだ!野生のサル!?のんびり走行。停まって車内から様子を見る。子ザルもいる。が、すぐに林の中に消えてゆく。この区間はどうやらいっぱいいるらしく、十数匹のサルを発見した。何かちょっといい発見かも。  地図にも載ってないキャンプ場や勝手にキャンプをしている人などいろいろ。ただ一つ言えるのは、ここは山奥の秘境であるということか。あとで地図で確認したところ、途中でみた廃墟と化していたスキー場は志賀高原の裏側の志賀高原焼額スキー場と奥志賀高原スキー場だった。

  何とか着いた切明温泉。民家はなく宿が3軒。橋下の川まで歩いて5分。河原に温泉があるというが・・・歩いていくとおばさんに出くわす。温泉はもうちょい先とのこと。お、河原に掘った跡がある!しかも湯気も出てる!もしや温泉?!手を入れると熱い。まさしく温泉だ。が、あっという間に暗くなってきた夕方。気温も下がってきて、温泉とはいえ水着で入った後のことを考えると寒いかも。掘るのは大変そうだが、すでに穴がいっぱいあるので湯船作りはしなくて済みそう。先客はもう居ないが、川の向こう側で10人ほどキャンプをやっている奴らがいた。う〜む、寒いがせっかくだしなあ。と思っていると「人が居すぎ」と文句が・・・。追いうちをかけるようにな霧雨もあって、ここまで来たの掘り温泉は中止。また別のとこでも探すか、いつかリベンジに来るかだな。

  さらに奥へ。ここまで来たらどこまで行っても同じ。と、突き進むも雨が悪化。さらに濃霧で視界最悪。山道も険しい。秘境だ・・・。20キロそこそこで走るも道は10m先までしか見えない。もっとひどいかも。この辺が秘境であるがゆえのもう一つのピンチは営業時間。遅くても18時には営業終了してしまう。お、温泉が遠のいてゆく。いくつか見つけた温泉も、終了していたり、いまいち気に入らなかったり。最後の期待をよせた和山温泉も、う〜んって感じで、もうこの際どこまでも行こう、ということになってしまった。来た道を戻り、今度は木島平へ。濃霧が続くなら山を避けて帰ろうとしたんだけどねえ。木島平がまた激しい濃霧。5m先までしか見えない。神経がすり減る・・・。助手席ー、寝てるし・・・。山を抜けるまでにすれ違った車は秋山郷から含めて2台。誰も通らねー。

  腹が減ってもう無理ってころにやっと山を抜けた。苦労して見つけた温泉は夜間瀬スキー場の入口付近にある日新の湯。向かい側にある遠見の湯はもしや去年の早稲田杯で来たところでは?!さて、ここの温泉は22時まで営業。21時過ぎにやっと着いた。もう気持ちよすぎ。他に人がいなくて貸し切り状態。女湯も誰もいなかったって。いい湯でした。

  街中ではまずガソリン。車も腹減りだ。うちらも給油せねば。ジャスコに入るもここもレストランは22時で終わり。この時間で開いていたのはラーメン屋と焼肉屋を除くとファミレスぐらい。もう限界とばかりにガストへ。かき揚げうどんと親子丼、一瞬で腹におさまりました。帰り道も予想通りの大雨と濃霧。長野から平野部を通って帰ってきたが最後は菅平高原の峠越え。温泉にも入ったし、腹もいっぱいだし。あとは寝るだけのはずなのに布団が遠い。白根山に登ったのはもういつのことやら・・・。

  霧の中で生き物を発見。ウサギサイズだったが何だったんだろう。そういえば昼間はどっかの山道でウサギ見たっけ。山荘に着いたのは1時過ぎくらい。体力の限界で雨が止んだことにも気付かなかった。さっさと寝よう・・・。おやすみ〜。今日の寝床はロフト。下よりも暖かいから。でも夜は暑すぎた。

8月23日

  10:00の目覚ましで起きる。今日も先に起きたtaが朝食を作ってくれていた。ありがとうございます♪前日の予報は雨・・・でも日差しもあり、雲が多いとはいえ外で楽しめるか。でも風はめっちゃ強い。後片付けもすまし、また来ることを誓って山荘とお別れ。時間は13:00くらいだった。

  万座方面から鹿沢高原へ。斜面にある牧場の牛たちを見つつ、スキー場を通過。湯の丸高原へと向かった。でも早々に雲が・・・。山に登ろうとすると天気がくずれる。砂利道の林道を走って高峰温泉へ。明るいけど強風と雲で寒い。標高2000m。ここの温泉に入ろうと思ったが、14時で終わり。もうちょい先に行って、アサマ2000パークを通過。浅間山の登山道入口の高峰高原ホテルに着いた。雲の隙間からわずかに見えた景色はかなりいい感じ。でも、寒いです。

  ここの温泉に入ることにした。人がいない・・・。一人でのんびり浸かっているとワラワラと入ってきた。どうやら浅間山に登った人々がいっせいに戻ってきたらしい。混んできたので慌てて出る。出ざるえなかった。女湯も同様に途中から混みだしたらしい。その間に外は雲がとれてきていい景色が見えていた。風呂上り、天気が好転したこともあり、すぐに登れる高峰山に登ることにした。頂上まで40分。いい景色でも見に行きますか。でも温泉にはすでに入ってしまったので汗をかかない程度に。

  往復でだいたい2時間くらい。頂上でのんびりしすぎたか。遠くの山々に雲がかかっていて見ごたえはあった。やっぱ天気のいい山は最高です。登り終わって17:00くらい。佐久の鯉丼と光ゴケと・・・などをめざして街へ。ろくに情報もなく、地図に載っているだけの光ゴケを探して、マイナーな道をさまよう。それでも粘って探し、光ゴケ発見!本当に光っていた。ちょっと感動。天然記念物なのに扱いはほったらかし。観光の名所にはしてないらしい。鉄格子の向こうでうっすらと光っていた。頑張って見つけたわりには30秒で見学は終わった。ひっそりとしていた光ゴケ、がんばれ。

  岩村田の光ゴケの次は鼻顔(はなづち)神社。なかなかに有名らしい。由緒正しそうな神社で、京都の清水寺っぽい建ち方をしている。情緒ある雰囲気は一見の価値あり。夕方で暗くなり始めたので、あまりのんびりはしていられなかったけど。神社の営業時間は終了していた。参拝は出来たけど。それから佐久の街中に戻って、元祖鯉丼の店へ。ちょうどお腹も減ってきたし、時間的にも18時でいい感じ。が、ほとんどの店は18時で閉店か月曜休業。今日は月曜・・・。うろつくがいい店は見つからず。ああ、鯉丼が・・・。

  軽井沢まで戻ってもよかったが、昨日のように食べ物やが閉まってしまうのが不安でさっさとファミレスに入ってしまう。朝と昼がいっしょだったから腹減りにも耐えられず。ビッグボーイで食べてしまった。食後は帰りを急ぐ。佐久ICから高速へ。ICの前に釜飯のおぎのやがあった。先にこっちに来ていれば・・・。ホント、食に恵まれない旅だ・・・。

  横川SAでお土産を買い、三芳SAに寄り、練馬手前の渋滞もなくスムーズに帰ってきた。新大久保に着いたのは22:30頃。で、巣鴨には23:00くらい。藤岡家山荘、どうもありがとう!やっぱ別荘っていいね。次は冬にスキーかな・・・だといいなあと思いつつ、今回の旅の終わりをむかえた。山荘、See you♪

おしまい

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