巻機山トレッキング

〜2013年 旅の軌跡 魚沼編〜


【旅のミチシルベ】
◆日程・・・9月20〜21日。
◆目的・・・巻機山登頂。早い紅葉を楽しむ。
◆コース・・・六日町IC〜桜坂駐車場〜巻機山〜牛ヶ岳往復〜塩沢IC
◆温泉・・・湯沢温泉、山の湯400円

【旅の軌跡】

9月20日

  夜出。ゆーき、かずえと3人でのお出かけは4年前の北海道旅行を思い出させる。夜は渋滞もなく、関越自動車道でとりあえず塩沢石打SAへ。今夜はここで車中泊。3人でも大丈夫。おやすみ。

9月21日

  ガイドブックに書いてあったので六日町ICから来たが、塩沢石打ICからの方が近いことがわかり、ちょっと残念。六日町から巻機山の登山口を目指す。新潟南魚、この辺りはまだ稲刈り前。いい色に田んぼが染まっていた。町を過ぎ、山の中に小さな集落。いつも山奥に来ると、こういう場所に住む人たちは買い物はどうしてるんだろう、と生活の大変さを思う。

  登山口の道案内があり、林道を登っていくと広い駐車場があった。ここが桜坂駐車場。7時ちょっと過ぎで、すでに八割は埋まっており、さすがは百名山、人気の山だ。ここを起点に、ヌクビ沢から登り、井戸尾根を下る周遊ルート。コースタイムは8時間半くらいか。

  スタートしてすぐに道を見失う。ピンクのリボンはあるがとても人が歩いたようには見えなく、一度引き返す。井戸尾根からの登りに変更。同じルートの往復は好きじゃないが、あやしい道を行くよりはマシか。車の数のわりに人が見当たらず。みんなすでに早く出発してしまっているらしい。後から来た女子2人組は、先を行くゆーきを食ってしまいそうな肉食系だった。早々に抜き去っていく早さ。

  三合目、四合目と標識があり、五合目まで1時間ちょっと。少し開けた場所で、やっと景色が広がった。が、まだまだ山の半分。登ってきたことが確認できただけ。先は見えず。再び木々の中へ。六合目で天狗岩が見え、登るはずだった沢を見下ろす。最初は見当たらなかった人も、抜いたり抜かれたり。そこそこ登山者が多いことを知り安心する。

  木々の中から抜けると七合目、景色が広がった。暖かい日差しを受けながら休憩。まだ9時半、やっと朝食な気分。山の上の方がよく見える。景色が見え始めると登りも楽しくなってくる。この辺りは同じような高さの山々が広がっているので、標高のわりに、かなり遠くまで見渡せる。急な登りも景色を楽しみながらあっという間。

  目指す頂上が見えてくると、山肌の雰囲気がスイスアルプスっぽく見えた。色合いか、木々の生え方か、とにかく日本っぽくなくてなんかいいかも。と、ニセ巻機、九合目。稜線上に人が歩いているのが見え、頂上付近にも人の姿がかなり見える。ちょっと先の避難小屋で休憩。山頂はもうすぐそこに見えている。が、それでも4,50分かかる道。

  避難小屋は新しく、泊まっても快適そうだ。中のトイレもきれいで、浄化のための自転車みたいなペダルがあった。用を足した後は20回くらい漕いでくれとの注意書き。体力に余分のある私はその倍くらい回して貢献。小屋裏にもトイレがあったが、こちらは匂いがきつそうだった。

  苗場山でもそうだったが、この辺りの山々は上の方に池というか水溜りが多い。雪の多さでこうなるのか。晴天にこの水がまたいい感じに映えたりする。視界を遮るものはなく、見えている稜線に向かって登るだけ。

  稜線にたどり着いた。ら、あれ?頂上?!標識があってびっくり。手元の地図と違う。と思っていると、本当の頂上は向こうだよ、とどこかのおじさん。やっぱり。いつからここに頂上の標識を動かしたんだか。多分、半数くらいの人がここが頂上だと思ってるぞ。ウチらはスルーして、ここまで来たら、この先にある本当の頂上まで行こうかと。でも本当の頂上にはケルンのみで何も無い。それなら、向こうに見えている牛ヶ岳の頂上まで行こうかと。時間に余裕があったら行くつもりだったので、予定通り。ていうか何だかんだゆっくり休憩してもコースタイムよりは早い。

  牛ヶ岳までは巻機山の本当の山頂から10分程度。魚沼のまだ稲刈り前の田んぼが広がる風景を見下ろせていいところだった。この牛ヶ岳からは藤原湖や武尊山の裏側、そんなに高くは無いけど関東と上越を隔てる山深い景色を見渡せる。ここまで登ってこないと見られない、この山深さ。登ってきたかいがあった。と、同時にさすがは百名山に数えられるだけの山だと納得。ランチを食べながら、しばらく山の景色に見入った。

  帰りは来た道を戻る。巻機山の標識の前で記念写真。明らかに向こう(本当の頂上)の方が高いのに、なんでだろう?今から登ってくる人もいるがまだ13時前、稜線に出るだけなら時間は余裕か。

  だんだんと見えなくなる景色を惜しみつつ、七合目から下は淡々と下る。やはり同じ道は飽きる。やたらと下るのが速い人も居たが、ウチらもなかなかのペースで五合目に到着。中高年のおじさん・おばさんのパーティを見ると、ウチらも2,30年後にはあんなふうになっているのかなと。

  景色が見えなくなってからは特にもう楽しめることもなく、休みも少なめに下ってきての2時間40分。16時前に余裕の下山、無事ゴールした。ゆーきもかずえも余裕。体力があると楽しめる範囲も変わってくる。とはいえ、体力が無くても楽しめるのが登山。自分に見合ったコースや時間を考えれば、いつまでも楽しめるはず。

  下山届けを提出して気が付いた注意書き。ヌクビ沢コースは死亡事故発生により今夏は通行止めで、ひと月ほど前にやっと通行可能にしたばかりとのこと。それで歩く人も少なく、登山道らしき道が簡単には見つからなかったのか。よくよく見ればちゃんと注意書きがあったわけで、これを見落としたのはミスだった。まあ私任せの他2人もどうかと思うが、コースを変えたのは結果、好判断が出来ました、ということで。

  湯沢温泉まで戻っての温泉で登山疲れを癒す。この辺りの温泉は冬にスノボーの帰りくらいしか寄らず。その際に雪でたどり着けなかった急坂の上にある共同浴場、山の湯へ。いつも行く駒子の湯よりも小さめだが、泉質はとてもよかった。気持ちよくなって寝たいとこだけど、まだ帰り道がある。急ぐ道でもないし、高速道路を安全運転で帰りましょう。

おしまい

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