夏のおわりのビーチボーイズ

〜2002年 夏休み旅行記 弥彦編2〜


  8月のおわりは毎年恒例の早稲田ハング飛びツアー。今年はパラで飛べるので、去年のリベンジを果たすべく、楽しみにしていた。直前まで、学選で九州に行っており、帰ってきた日に夜出というかなりのハードスケジュール。それは台風のおかげでさらにハードなものへとなってしまった。

  30日、宮崎から飛行機が飛ばずに6時間遅れの帰宅。家では荷物の入れ替えだけで、長旅の疲れを癒すまもなく馬場へ。機体を積んだバンはすでに待っており、慌しく出発。車内は、似内、河原に、前日にモンゴルから戻ったばかりで疲れ気味のたら、それに私がぐったり。杉山さんと木に運転は任せて、寝っころがりながらのドライブ。夕飯も食べてなかった私は上里SAで牛丼をテイクアウト。弥彦に急ぐため、バン内での夕食となった。上里SAを過ぎて、日付がかわった。眠いはずなのに、テンションが高くて眠れず。女の子は3人とも寝ている。で、すぐに私も力尽き、気がついたのは、中之島見附で高速をおりた後。夜道を迷走すると、なんとなく見覚えのある地方にたどり着いた。弥彦に着いたのは2時半ごろ。どうやら一番のりみたいだった。テントとバンでおやすみ〜。石田カーは3時過ぎ、OB・OGは4時過ぎに着いたらしい。

  31日、起床は7時。テント内は暑いそうで、みんなすでに起きていた。でもOB・OGはみんな寝てます。弥彦で飛べるとなるとかなりドキドキ。九州からずっと初めてのエリア続きで、新しいエリアで飛ぶことにも少しは慣れたか?朝のうちにLDも見ておき、9時過ぎにショップが開くと、いざTOへ。高度差420m、LDまでの距離約1.8km。ハングTOからだったので、届くかどうか、ハングの様子を見てから。でも鏡山を見た後だと余裕で届きそうに見えてしまう。

  リッジのエリアでたっぷり飛べるようなことを聞いていたが、台風の影響かTOの風はわるし。たまにパラが出られるようなタイミングもあったが、TOにずらっと並んだハングのためにとても出られるスペースはない・・・。B級生から出ていって、ひと通りハングが出た頃には、風向きはまた悪し。待ちです。次々に観光客が来て、ある程度トークをして帰ってゆく、というパターンを何組か繰り返し、TOのコンディションが良くなったのでLDに無線をいれると今度はLDの風は強いとのこと。TOに一人・・・。水も尽きた・・・。し、しぬぅ・・・。そこに石田カー。水が届いた。後から電車で来たエンドーも到着。ハングは2本目も飛べて、タンデムも飛べた。私はあきらめて、車下ろし。こうなったら海で遊ぶしかない。

  ハーフパンツのまま海へ直行。飛べた人たちは機体の片付けをしていたので、一足先に海へ。宮崎ではくらげがいっぱいだったので、警戒したが見当たらず。水もきれい。青さはないが透明な海。で、アサリとり。石田さんと合計30以上はゲット。道具を使って獲っている人たちもいた。ずるい。貸して欲しかった。あとでアサリ獲りの道具を発見したが、3000円以上。高い。ハングの人が来る頃にはすでに疲れ気味。風があるせいで波もそこそこ。揺られるにはちょうどよいくらいだが。何人かを除いて、ふつうの服のまま海へ。海になかなか入ってこない人は・・・引きずりこみます。はい、ポケットの中身出して、手と足を持って、ジャポ〜ンと杉山さん。水鉄砲の犠牲になった伊藤さん。次の獲物は・・・Tシャツにジーパンのたら。それって濡れてもいい格好だよね。引っ張ってもなかなか入らないし、逃げるので抱き上げる。姫抱っこ。お、おも・・・くはないか。ひょいと抱き上げ、いくよ〜。ドボンと海へ落としてあげた。自分が濡れたら、容赦ないたら。残る河原は全員の総攻撃にあい、あっさり海に撃沈。結局、みんな海に入ってビショビショになった。

  たっぷり海で遊んだ後は温泉。すぐ近くのホテル飛鳥へ。水着禁止のホテルにTシャツやハーフパンツでごまかして、汚れた靴をホテルマンにジロジロ見られつつ、進入成功。この温泉は海沿いの4階で眺めよし。日の入りの時刻には、きれいな夕陽が見られるらしいが、雲が地平線付近を霞ませていて、いまいちだった。温泉ではOBもいっしょだった。

  バーベキューの時間に送れること30分。ビールやら何やら買出しに彷徨った結果の遅刻だった。田舎だけあって閉店時間が早い。海岸に戻るとすぐに「お〜い、こどもたちご飯だよ〜」。一気に群がる。海の幸おいし〜。刺身に焼き蛤にサザエに焼き魚などなど食べまくり。現役組、遠慮なく食べさせていただき、大満足です。でもサザエが半生で次の日、お腹の調子が・・・。今年初めて現役に公開された裏メニューのウニ丼にイクラ丼はめっちゃうまかった。この頃、みんなの様子はというと、杉山さんとエンドーはどこかへ。河原はそんなに酔ってなかったな。似内は酔いすぎ。木や岩崎さんにからんでた。たらはあまり飲んでないはずなのに酔いすぎで、もう寝てた気がする。エンドーセレクションのゴリチューパイン、まずい。たらのお土産のモンゴル酒は飲みやすくておいしかったが、強すぎ。始まったのが19時だから、夜が長い長い。でも夜空はきれいだし、夜の海はロマンチックだし♪

  9月1日、昨夜からの爆風に夜中テントが吹っ飛びそうだった。でも朝起きたらおさまって暑かった。朝飛びをあきらめた時点で私は完全にダウン。でもみんなは早起きして、バーベキューの後片付けをしてくれていた。私はその間もありがたく寝かせていただいた。起きたらまずは朝ごはんの買出しに。駐車場から車で5分のコンビニらしきお店。でもなんとなく腹がだるい。昨日の半生サザエが原因か。食べやすいものは豆腐。レジのおばさんによればこの辺で作ったやつでとてもおいしいとのこと。確かにおいしかったです。戻ってくると「ご飯あったのに〜」とのこと。で、昨日獲ったアサリと豆腐でみそ汁。しあわせ〜。

  風がかなりいまいちだが、とりあえずTOへ。予想通り飛べず。機体も組んだりかたしたり。暇なのでパラTOを探してうろつく。弥彦山頂のほうにも行ってみるが、みつからず。この日のトップバッターは木。わずかに行けそうになったタイミングを見てGO。すると風もなんとかなってきて、B級生もどんどん続いた。が、OBは飛ぶのを断念。飛ぶのは私、最後の一人になってTOのタイミングを待つも風は良くなる気配なし。B級生が出ていたときのみ、なんとか出られる感じだったからしかたないか。パイロットはつらいね。

  OBを待たせているプレッシャーに負けTO。でも2度は立ち上がりきらずに止める。3度目、テンションはあるし、何とか行けるか?思い切ってTOする。が、すぐに傾く。やばっ、木だ・・・。ええ〜い、突き破っていけ〜!ガサガサッ、ぐはっ、げふっ・・・。木、強し。負けた。スタ沈・・・。正確にはTOの最後の一歩でアクセルを踏んでしまい、傾いた。むぅ〜、まだまだ甘かったか。回収してくださったOBに感謝。ご迷惑をおかけしました。

  バン回収をして下りてくると、早帰り組みは帰り支度をしていた。たら、杉山さんは石田カーで一足先に帰るそうだ。今日も二人とも海に沈めようと思っていたのに残念。残った5人は今日も海へアサリはほとんど獲れないのであきらめて、ビーチフラッグスやシンクロもどきで海を満喫。途中からOBも二人海へ。しかし、さすがはOB。おそるべきゲームを考える。海から砂浜に向かってグリコ。で、負けた分だけ砂浜に近づいていく。ただし、パンツを脱いで。・・・。チキンな木は逃げて、エンドーとともにOBの挑戦を受けることに。負けたのはエンドー。でもみんな半ケツくらいは見せていたような気がする。女の子が喜んでいた。

  海から上がり、駐車場のトイレでシャワー代わり。片付けが済むころには、ちょうど日の入り。夕陽の沈みゆく砂浜にたたずむワセハンの人々。きれいな景色を前にその姿はなかなかいい感じ。哀愁漂う、夏のおわりを演出していた。

  OB・OGを見送って、うちらが弥彦を出発したのは17時過ぎくらい。去年帰りに寄った温泉、てまりの湯へと向かった。のんびり浸って、疲れを癒しましょう。まだ帰りの道のりは遠いから。温泉を出たのは20時。遅い・・・。でも、せっかくの海。食べ物はやはりおいしいものを。と、探すも見つからず。結局というか驚いたことにというか、たどり着いたのは長岡駅付近の大衆割烹で、去年と同じお店。刺身定食は、思ったほどではなかったけれど、それなりにうまかった。

  22時半、まだ長岡。今までならありえない。でもなんかもうどうでもいい。長岡駅でエンドーとお別れ。ここから実家の仙台まで電車で帰るつもりらしいが、こんな時間に放り出されて、彼が生きていけるかどうか。さらばだ、エンドー。駅を去るバン。手を振りながら、別れを惜しむように走るエンドー。赤信号ですぐに停まる。追いつくエンドー。どうやらバンの中に忘れ物があったらしい。

  帰りは何を思ったか、長岡からした道。高速代の節約?国道17号をひたすら来たのかな。長岡から2時間、私が運転。木に交代して4時間ぶっ通し。でも助手席は河原が6時間連続。おつかれさま。似内は寝っぱなし。私も運転後は寝っぱなし。で、気がついたら河原家近くのコンビニ。すでに朝5時前。9月2日早朝、長かった弥彦ツアーが終了した。しかし、今年も弥彦は私に・・・うぐぁ・・・。来年もまたリベンジに来るっきゃないね。

おしまい

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