ラン・バイク・パラグライダーのトライアスリート夫婦、うっちゃん&かずえの、
世界一周二人合宿〜Running Planet〜
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旅の遊び方

 

◆ キリマンジャロ登山

場所 タンザニア、モシ
おすすめ度 ★★★★★
お手軽度
費用 US$900/1人
所要時間・日数 5泊6日
実施日 2010.9.18〜23

キリマンジャロの麓にある町、モシ。ここには旅行会社が多数あり、キリマンジャロ登山の手配ができる。キリマンジャロ登山は、通常4泊5日、もしくは5泊6日の行程。ルートは4つあるが、山小屋があるルートは1つ。一番人気で比較的簡単と言われるマラングルートであり、ウチらもそのルートを選択した。

登山客2人に対して、ガイド、サブガイド、コック兼ポーター、ポーター2人の合計5人が普通。パーティーの人数が増えるほどポーターの数も増えていく。団体ならその3倍くらいの人数に膨れあがるのが普通。

登頂の可能性は上げたいものの、何もかも任せてのラクラク登山(実際には登るだけでも大変)ではちょっと面白くない。自分の荷物は自分で持つことにしてポーターを1人減らし、合計6人のパーティーとなった。費用を減らしたかったのも理由だけど。

トレッキングの手配はまさかの前日夕方申込み。旅行会社がいちおう問題ないとは言ったが、実際には集まったスタッフの質がいまいちだったり、当日の朝にも食料調達なとの準備が必要だったりとちょっとドタバタ。せめて前々日までには申込みを済ませておきたいところ。

トレッキングはというと一日にほぼ標高1000mずつ登っていく。ルート自体は歩きやすく、緩やかだが、山小屋間の距離が長い。マンダラハット(2729m)→ホロンボハット(3780m)2泊→キボハット(4703m)でアタックとなる。6日間の行程だと、ホロンボハットで高度順応日を一日設けられる。

ハットはどこも相部屋。4人用のハット(小屋)だったり大部屋だったり。そのときの空き状況とガイドの交渉次第。ただ許容量が登山客に対してぎりぎりしかないので、余裕のある部屋割りになることはまず無い。

食事はすべてコックが作ってくれる。朝夕はハットで、昼は弁当。アフリカの、しかも山の中とは思えない質。食事の心配は要らない。朝には温かい飲み物、ハット到着時にはおやつと飲み物と、食料に関しては十分すぎるほどに用意してくれる。それと別に自分たちのおやつや非常食・水はもちろん必要。夜はお湯を沸かしてもらい、湯たんぽ代わりに使うといい。

天気が良ければ、二日目には目指すピークが見えてくる。標高3000mを超えると低木の草原帯になり、4000mを超えると荒涼とした大地にわずかな草木のみ、4500mでは植物はほとんど見られなくなる。富士山前後の標高ではエバーラスティングフラワーが咲いていた。

最終宿泊地となるキボハット(4703m)は、さながらベースキャンプ。早い人は夜22時半起きで23時には出発する。ドーピングしようが、吐こうが、ここまで来たらピークを目指すのみ。それでも見極めは大切に。登頂を狙う日の夜中の寒さは普通じゃない。道の険しさも普通じゃない。

夜明けはギルマンズポイント(5685m)手前。雲海からのご来光で、日差しがなかなか当たらず。燃え尽きる寸前の7時過ぎ、二人揃って、標高5685m、キリマンジャロのピークの一つ、ギルマンズポイントに登頂!

ギルマンズポイントから先、ウフルピーク5895mの登頂率は50%。確かにここまでの厳しさを考えたら納得の数字。ウチらもさらに先を目指すも、あと標高100m足らずのところでかずえ、無念のリタイア。ステラポイント(5756m)登頂という微妙な足跡を残した。

高山病と高度順応のせめぎ合いも、最後は高度順応が上回った。とにかく最後は完全復活。頭痛も消え、無敵の体力の発揮しどころ。後退する氷河を横目に、メルー山を遠くに見ながら、登山者の列をごぼう抜きで一気にアフリカの頂点へ。標高5895m、ウフルピーク、登頂!七大陸最高峰とかトップ・オブ・アフリカとか関係ない。この高さ、この標高だけで十分満足。まさにエクスペディション、といったとこか。

登頂の喜びは無事下山してからかみしめる。待たせているはずのかずえを追ってスピード全開。どうやら先に下山を開始したようで、ギルマンズポイントからはるか下に見える。サブガイドのポールに抱えられてボロボロっぽい。必死に登った道を、富士の砂走りのごとく駆け下りる。「さらにスピードを上げるか?」と聞かれたが、さすがに無理。これ以上は転げ落ちる。かずえに追いつく頃には他の下山者を何人も抜いた後。そのままキボハットまで抱えながらの下山。限界まで攻めた。

キボハットまで戻って休憩&ティータイム。これでまだ午前中。今日のベースキャンプは大混雑だった。ここからホロンボハットまで今日中に下山しなければならない。時間はあるが、かずえは高山病で完全ダウン。何度も吐きながら、酸素を求めてホロンボハットまでの道を歩くことに。キリマンジャロ、おそるべし。

ホロンボハット(3780m)で一泊し、翌日、マンダラハット(2729m)で最後のランチ。ここまで下りれば、高山病の症状はほとんど消える。あとは登山口まで来た道を戻るのみ。下山手続きと登頂証明書を発行してもらってゴール。モシの町に戻ったのは17時半。予定よりだいぶ遅れたが、見事生還ということで。

さすがはセブンサミットの一つ。 甘く見ていたわけではないが、 ウチらの体力を持ってしても半端じゃなく、 かつてない厳しい登山。キリマンジャロ、アフリカ大陸の最高峰を踏んで、満足しないわけがない。

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