Cリーグ’06 第1戦 春の岐阜大会in木曽三川公園

〜雨を切り裂く赤ジャージ〜

LOVE・WING うっちゃん

4月23日 日曜日

  あいにくの雨は選手たちの向かい風になるのか、追い風になるのか。赤ジャージ中心の実況でレースをお楽しみ下さい。

  兵庫大会の延期により、Cリーグ開幕戦は今年も岐阜にやってきた。予報に反して雨の強くなった木曽三川公園特設コース。1kmのストレート2本を30mの直線でつないだ長方形のSTOP&GO、1周2km×5周のスプリント。第2コーナーのスタート位置には35名の選手。スタートラインから2列目には赤のジャージに身を包んだうっちゃん。さあどんなレースを見せるのか?!

  スタートの号砲とともに飛び出したのは8人。この雨の中を逃げる気か?!うち3人はさらに前へ。残る5人は第2集団を形成。赤いジャージはその先頭、嫌な位置になってしまった。トップと3秒差で第3、4コーナーを抜ける。バックストレートからホームストレートへ。コース幅が広くなり、一気にペースアップ。雨の中、前に出ることを嫌った選手が多く、レースは全体的に縦長の展開に。1周目の通過は4番手だ。

  ウェットな路面でレーススピードが上がらないのが幸いし、依然として第2集団につけるうっちゃん。しかし、前3人の逃げは続く。けん制し合う第2集団との差は徐々に広がっているか。2周目の通過でトップと5秒以上の差が開いた。第2集団のペースが上がらない中、3周目のバックストレートで後方から上がってきた選手たちが第2集団を捉える。集団は10人程に増え、激しい位置取りが繰り広げられる。

  5km、レースの半分を通過して、予想以上にいい位置につけているのは赤のジャージ、うっちゃん。完走目標なんていう謙虚な姿勢から一転、ここにいるなら勝ち狙いだ。3周目のホームストレート、ここが踏ん張りどころ。逃げる3人と追う集団。スピードが上がり、隊列が途切れ始める。しかし、離れかけた差をコーナーごとに詰めていく。スピードを落とさずにカーブの大外を回る赤ジャージに檄が飛ぶ。

  4周目の第4コーナー、ラスト3km。行くならここしかない。そう思った選手が何人かいたか。赤のジャージが一気に上がってきた!これに引っ張られて他の選手も動いた!?逃げる3人との差を一気に縮め、トップ集団をとらえられるか。あ〜っと、ここでコースアウト!ファイナルラップの第2コーナー、観客が多いここで、赤のジャージが芝生の上を走っている!?何とかコースに戻ったか。しかし、ここで大きく遅れた。バックストレート、どこまで追える?まだレースは終わっていないぞ!

  ファイナルラップ、最終コーナーをスピードを落とさずに曲がる。後輪のスライドさせて、無理矢理コースの真ん中に車体をもっていった。先頭はすでにフィニッシュ。しかしまだ後方ではあつい戦いが繰り広げられている。集団ごとに繰り返されるゴールスプリント。何位争いかもわからないが、今この集団にとっての相手はここを走る4人でしかない。誰の後ろに付くでもなく、4人がコース幅いっぱいに広がる。どうせこの順位なら、力と力の勝負をしようじゃないか。4人の走りがそう物語っている。これぞレースの醍醐味!これぞ自転車!4人がホームストレート、ゴールまでの最短距離をガチンコスプリント。インか?アウトか?それとも中央を切り裂くディープレッドのジャージか!?

  結果35人中18位。ゴールスプリントは外側2人が先着。すでに脚は残ってなく。途中もコースアウトするほどのスピードでコーナーを攻めないとついていくのも厳しくて。4周目のスパートも正直、先頭を狙ってというよりは、何とか離されないためにって感じ。10kmとはいえ、まだまだ力不足らしい。とはいえ、レースを楽しめるだけの力がついてきているのも事実。あのスプリントはたまらないね。コースアウトはご愛嬌。今シーズンの開幕戦、なかなかの好感触?さあ、次こそは行ってやろうか。

  自分のレース終了後は、他のレースのゴールを間近で観てシャウトしたり、愛三レーシングの方々に写真を撮ってもらったり。トップ選手と距離が近いのも魅力のひとつだね。レース中のBGMとDJ、盛り上がっていいねえ。走ってる方は聞こえてないけど。風を切り裂く赤ジャージがトップゴールを決めるのはいつ?そう遠くない日であることを期待して、今年も始まったCリーグ。次のレースを盛り上げるのは、このオレだ!なんて言ってみたいな〜。

おしまい

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