カーフマンジャパン第2戦東海ステージ

〜デュアスロン デビュー戦〜

LOVE・WING うっちゃん

11月25日

  自転車はそこそこ、ランもそこそこ。なら両方合わせたらどうよ?そんなノリで参加を決めた地元開催のカーフマンジャパンへの参戦。当然ビギナークラスでのデュアスロン、デビュー戦です。Cリーグでおなじみの木曽三川公園。ここにカーフマンジャパンの特設コースが現れた日曜日。11月とは思えない暖かい河川敷に素人からエリートまで、お子様から大ベテランまで、500人ほどのデュアスリート&応援が集まった。

  デュアスロンとは、トライアスロンのスイムがランに変わったもの。ラン、バイク、ランの2種目3セクションでのレースだ。スイムのできない冬場のトライアスロンみたいなものだ。泳げない人でも参加できるヨーロッパでは人気のあるスポーツの一つだ。

  集合時間になって流れ出したBGMはF1のテーマ。ビギナー&ジュニアクラスなのに、一人ひとり、名前と所属をアナウンスされてスタートラインへ整列。こんなにやってもらっていいんですか?!思わずニヤけて、テンションが上がる。オープニングレースということもあり、他の参加者や観衆の注目を集め、鳴り響く競馬G1レースのファンファーレ。で、突然の号砲。全員1秒くらい固まって、慌てて走り出す。カーフマンジャパン第2戦、ビギナークラス、スタート。

  トライアスリートの有名選手が欠場したこともあり、おそらくは本当にビギナーだけでのレースになったと思われる中で、まずは第1ラン2.2km。軽く飛び出し後続の様子見。2人、余裕で付いてくるので、迷わず行かせる。バイクとランでの追い上げを考えると第1ランは30秒までのビハインドは許容範囲。マイペースを守って離されすぎないように気をつける。が、実は鼓動がまだ落ち着かず。あまりの注目と後半の追い上げを考えていたらちょっと緊張気味らしい。これがデビュー戦に一人で乗り込む難しさか。誰か仲間がいれば心強いんだけどね。

  1km通過、メインストレートでDJの実況が、観衆を盛り上げる。「3番手、LOVE・WING○井選手に大きな声援を!」ってやってくれるね。うれしいぜ。前との差はちょうど30秒程度このまま離されないようにランを終えトランジションへ。慌てるともたつくのは仕方ないのか、あっさり前の奴に追いついたかと思いきや、自分ももたつき、差は詰まらず。後続が来ないことを確認して前に集中だ。

  ユニホームでなんとなく、その選手がラン、バイク、どっちよりの選手か見当がつく。私は今回、チャリジャージ。第1ランの様子から見ても「コイツはサイクリストだ」と見えたに違いない。先行する2人はチャリジャージじゃない。ドラフティング禁止のバイク。スタートから前傾姿勢で突っ込む。追い上げムードに、会場が盛り上げる。気持ちいいけど、10kmのバイク、どこまで行けるんだ?

  5km通過、DJが盛り上げ、観衆のありがたい声援とアドバイスが聞こえる。「詰まってるよ!」、確かに前との差は詰まってるんだけど、意外に脚を使ってるんだよね。平地で単独走行はあまり得意じゃない。逆に4位のジュニアの選手が迫ってきて、抜かれる7km地点。バイクで負けるわけにはいかず、最後踏ん張って4位を突き放し、前との差を再び詰める。20秒程度の差でそのまま第2ランへ。

  アップダウンと芝生のあるクロカン気味の2.2km。このランで狙い通り逆転だ。と、走り出した瞬間、ヒザの力が抜けバランスが崩れる。走り出せない?!バイクの疲労?!ありえないほど脚が動かなくてスピードに乗れず。無理矢理スピードを上げたら、今度は攣りそうに・・・。これがカーフマンの難しさ?おそろしさ?キロ5分以上かかって、ファイナルラップへ。全く前との差は詰まらず。むしろ後ろからはジュニアの選手が迫ってくる。

  応援の無い中で、踏みとどまる気力は無く、遠くでトップがゴールするのを見送る。結局最後は1分程度まで差が開き、ジュニアの選手を前に行かせて並ぶようにゴール。実況も「最後はジュニアの選手を先に行かせるようです」と「おつかれさま、初めてのカーフマン、どうだったのでしょうか?!」と。最後は余力を残してのゴール。なんていうかあまりの走れなさに自分でも驚きを隠せず、といったところか。前の2人のうち片方はジュニアだったそうで、結果はビギナークラス2位。

  うれしいようなうれしくないような。勝てると思ってただけに悔しいが、まあ健闘した方でしょう。複合種目の難しさってのを実感したよ。面白いからまたやるんじゃないかな。一度に2種目楽しめていいんじゃない?何より大会の盛り上げ方、楽しみ方がヨーロッパのスポーツって感じで気に入ったし。陸上もこれくらいの演出があれば、もっと人気が出ると思うんだけど、どうなんでしょうか。落ち着いた頃に、今度はビギナーじゃなく、レギュラーディスタンス5km−30km−5kmに挑戦してみたいなと、そんな11月末、暖かい昼下がりの木曽三川公園でした。

  ちなみに、エリートでは五輪選手や元競輪選手、学生などトップ選手が多数参加。自転車と同じく、トップとの距離が近いのもマイナースポーツならでは魅力かも。オープン参加ながらもDNSだった女子選手を、男子と同レースに参加させてあげるところなんか盛り上げるって観点ではいいんじゃない?他のスポーツじゃありえないだろうけど。それにしても生で競技を見て、エリートのありえない化け物っぷりにびっくり。ランもバイクも一流選手だ。何かの機会に観に行ってみてはいかが?

<結果>
ビギナークラス2位 総合記録 40:20 (1stRUN - BIKE - 2ndRUN 9:27 - 20:09 - 10:44)

おしまい

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