第22回 ツール・ド・北海道

〜北の大地を駆け抜けろ〜

LOVE・WING うっちゃん

9月13日 第1日 タイムトライアル

  大会は1kmのタイムトライアルで幕開け。7回の直角コーナーと行きは上り、帰りは下りとなるストレートで構成されたコース。90秒くらいが速い人のターゲットタイムか。60秒おきに一人ずつスタートするというのはなかなか気分的には盛り上がる。が、応援が少ないのが寂しい。夕張市再建のために会場に選んだのかもしれないが、その夕張の人の少なさとアクセスのわるさで、一般の観客はほぼゼロ。関係者のみでは応援も盛り上がりに欠けるか。

  そんな中で、出番待ち。3人前、2人前がDNS、1人前がメカトラブルで後ろへ。前が誰も走らないという、いやな流れになってしまった。自転車を支えられ、ペダルをはめた状態からスタート。と同時に、全開。スタートダッシュでスピードに乗る。が、加速しすぎて2コーナーでブレーキ。3コーナーから再加速し、長い上り坂を最短直線で駆け上がる。が、再びコーナー。ここでもあまりのスピードにかるくブレーキをかけてしまう。立ち上がりから残りは下りの直線400m強。最後まで踏み切ってフィニッシュするも1分35秒。上位とは差があったが、まあ上出来ということで。ブレーキかけるようなコーナリングではどうしようもないか。コーナリング次第でもっとタイムを縮められたはず。

Result 1日目 67位/115人 1分35秒37 +00:19.10 (クラス40位/54人 +0:09.10) 37.74km/h

9月14日 第2日 ロードレース

  ゆっくりとしたスタートで徐々にコースイン。人数のせいもあるが、全体的に縦長。それもそのはず、1分間隔で各クラスがスタートしているので、前の集団に付ければよし、後ろとは離しておきたい、っていうのがみんなの思惑。トンネル手前までの上りで後方ながらも好位置キープ。が、ここから下り続き。下りきったらもう大きな上りはないほとんど無いコースで、少しでも勝機を見出したいところ。

  トンネルを全開で下り、出口が危険ポイントの直角カーブ。一時全員がスローダウンするも逸る集団はすぐに加速。あっさり60キロオーバーに達してしまう。長い下りでスピードは上がり、65キロでも前と離されてしまう。70キロで何とか食らい付くも、すぐ後方でコースアウトか落車か何かあった様子。振り返る余裕は無く、とにかく自分の身を守る下り。それでも下りきったところで集団から30mほど離されてしまった。やはり何かあったらしく後ろには誰もいない。

  後続が期待できない以上、ここで何とかしなくて。と思ったのが、ちぎれた2人。何とか協力して集団に戻ろうとするも、集団は1分前にスタートした別クラスを追いかけてスピードが落ちない。ここで一気に行くべきか、焦らずに待つべきか。迷っている間にもう一人は全力で前を追う判断。これを見送って、孤立してしまった。が、その間にまた一人上がってきたので、再び集団を追うが、追いつけず。この人は私に追いつくとこまでで力を使ってしまったらしい。集団までは届かないまま、さらに後方から来た4人と合流、このまま様子見で走ることになった。

  同クラスの先頭集団からちぎれたことばかり気にしていたが、1分遅れでスタートの別クラスの先頭集団に追いつかれ、吸収されてしまう。このままゴールをめざす中でチャンス狙う。元気なおっさんたちに引かれ、体力を回復させる。平地では牽けないが、その分は上りだけでも先頭へ出る。前を走って感じる向かい風。この状況はどうしようもなく、誰も前を走りたがらないことでペースは上がらず。チームもばらばらではそうそう協力体制はとらないか。このクラスでの上位を狙うならなおのこと。かと言って別クラスの吸収された人たちに集団を牽く力はなく。そのおかげで、途中チェーンが外れるなんていうトラブルにあうも、何とか集団に戻れた。わずかな上りでもペースが落ちるあたり、もしもっと上りの多いコースだったら、面白い展開になったのに、と考えてしまったり。

  数個の丘こそあれど、ほぼ平坦なのと、容赦なく吹き付ける風は進行方向的に追い風になることはなく。1分前スタートや同クラスの先頭集団からこぼれてきた人を吸収しながら14,5人くらいから徐々に集団は増え続ける。数回のコーナーで減速するたびに離されそうになるも、何とか食らい付けるスピードのままレースは終盤へ。ゴールまであと3,4キロで40人ほどの大集団になっていた。

  コース幅が広くなる残り2km、横いっぱいに広がる集団は先頭じゃなくても風を受けてしまう。残り1.5kmで押し出されるようにして、そのまま先頭へ。もうこうなったらそのまま逃げるのみ。これをきっかけに後方の集団が崩壊。残り800m、400mと歓声があがる中、ひたすらスパートする。が、ちょっと距離が長かったか、もしくは風が無ければ。残り200mで完全に捕まり、7,8人に抜かれたところでゴール。きつかったけど、集団の先頭を走ったのと、ゴールスプリントのきっかけになれたのは楽しかった。これが本当のトップだったらどれだけ盛り上がることか。

Result 2日目 54位/115人 1時間18分16秒 +0:06:17(クラス43位/100人 +0:06:27) 36.79km/h

9月15日 第3日 クリテリウム

  モエレ沼公園1周2.75km×8周回の特設コース。大して広くない道幅に190人が並ぶ。総額1億円オーバーの自転車の列。すごいな。チームOOZAPPAのT井さん、K竹さん、T崎さんとまとまって隊列の中程に陣取る。スタート直後の混乱に巻き込まれないようにゆっくり出る。が、まさかのK竹さんのもたつきで、後続につっ突かれる。第1コーナーまででもう長く列がのびる。あとはもうひたすら食らい付く。ストップ&ゴーで離されないように加速の繰り返し。苦手なクリテリウムで踏ん張る。

  自分がいる集団の後方で展開することしかできず、前がどれくらい離れているのかもわからないまま、周回を重ねる。見える範囲に先頭はなく、前と後ろの20人くらいでの争いになる。終盤になり、ちょっとの上りがきつく感じてくる頃には7周目。ゴール手前500mからスプリントを試す。隊列を乱してしまったが、みんなバテ気味なのか反応がわるい。これなら行けそうだと確信。と同時に、ファイナルラップに突入し、最終日のゴールも確定、3ステージの完走を決めた。

  あとはゴールスプリントのみ。全員が狙っているのは確かであとは仕掛けどころだ。昨日の感覚を信じるなら残り300mで行けるはず。ゴールに向けてペースが上がる中、20人ほどの集団の後方から、誰よりも先に仕掛ける。後方から勢いよく飛び出したスプリントに反応してももう遅く、快心のスプリントでごぼう抜き。それでも300mは長かった。こちらも脚が残ってなく、残り100mで4人にかわされる。が、北海道まで来て、これで終われるわけがない。伝家の宝刀“スペシャル”をかまし、1人はまさかの差し返し。さらに残りの3人と競り合い、そのままフィニッシュ。出し切った満足のゴールだった。

  早めのスプリントで他の人も届かなかったのか抜かれてからはそれほど離されず。しかも土壇場で出した“スペシャル”。ラン同様、この走り、このスプリントができれば多分もう一段階上のレベルに行ける。たらればになるが、残り250mまで待ってのスプリントだったら逃げ切れていた可能性も。所詮は後方集団の上位に関係ない位置での競り合いだが、それでも全力を尽くすこの本気さがきっといつか実を結ぶと信じたい。今日のゴールをもって、ツール・ド・北海道、市民レース、3ステージ完走。大会をサポートしてくれたみなさま、一緒に走ったみなさま、北海道のみなさま、ありがとうございました。3ステージを走り、完走という最低限の結果は残せたものの、まだまだこんなものかという感覚。確かに満足はしたが、納得はしていない。この悔しさをバネに、いつか必ず・・・!

Result 3日目 68位/115人 36分18秒 +0:03:24(クラス44位/64人 +0:03:13) 36.35km/h

総合成績 市民個人総合B 56位/115人 1時間56分09秒37 +0:09:45.68 

おしまい

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