第5回 車坂峠ヒルクライム

〜エンジョイ ヒルクライム〜

LOVE・WING うっちゃん

5月10日

  快晴。昨年の写真だとゴール地点は雪の壁という寒さ。それを想定して長袖ジャージで来てしまった。富士チャレンジXのチームTTでお披露目するはずだったお揃いのジャージ。車坂峠へと続くこのチェリーパークラインが、チーム“LOVE・WING・スコット”のデビュー戦となった。昨年の参加者128人に対して今年は300人の定員オーバーという盛況ぶり。駐車スペースの少ないコース周辺は車と自転車が溢れている。

  標高差1000m、距離12km、斜度8%、そのコースプロフィールはまさに日本のラルプ・デュエズ。まずは9時半スタート、エンジョイの部に参加のふくちゃんから。レースじゃないので「楽しみながら行ってきます」。マネージャーのゆりこは乙女スロープへ応援しにバスで移動。ロードの部は30分後のスタートで、ウチらは1.4km離れたスタート地点へ移動。トイレに寄ってからスタート地点に行ったら、なんと整列の最後尾。みなさんすでに並んで待ってました。先頭ははるか前方、いきなりテンションが下がる展開だ。

  MTBの部よりは前に出させてもらえたものの、ロードのほぼ最後尾からのスタート。気を取り直してがんばる。10時、スタート。かずえはスタートとともにあっという間に最後尾になったとか。ビンディングペダルを付けるのに手間取ったらしい。そこから徐々に追い上げ、女子を次々にかわして上っていく。

  こちらはというとスタート直後に外側からトレインを組み、一気に前を目指す。エンジョイの部スタート地点のきのこの森、1.4kmの通過が3分、緩やかな区間だったとはいえちょっと飛ばしすぎた。そんな感じに奴らが早々にちぎれていき、マイペースで入った奴らとやっとヒルクライムらしいゆったりとした流れが出来始める。が、なんだかやたらと足が重く、いまいちスピードに乗れないまま距離を消化、最初の給水所はスルーするものの、序盤から容赦なく上り続ける斜度8%が厳しい。他の二人が心配になってきた。

  実際には人の心配をしているどころじゃなかった。6km地点、エンジョイの部の退避場の乙女スロープでちょうど30分。遅いっ、加えてタイミングが悪い。退避場から一斉にエンジョイの部の選手がコースにあふれ出し、どんぴしゃで巻き込まれる。ここだけは何とかスタッフの配慮が欲しかった。しかも、エンジョイなのにその勢いってありないでしょ?!応援のゆりこと退避中のふくちゃんを辛うじて発見。もっと早く来るはずだったんだけど・・・。

  レース再開のふくちゃんがすぐに後から追ってきた。依然としてペースが上がらず、あっさりふくちゃんに追いつかれる。写真を取り合って、前を引いてくれたが、どうやら今日は本当に調子が上がらない。低速コーナーの連続でふくちゃんにも一時は離されかける。上りがこんなにきつく感じるのは久しぶりだ。シーズン最初のクライムはこんなもんだっけ?

  8kmを過ぎ、視界がだんだん開けてきた頃になってやっと足が回りだす。ふくちゃんは頑張って追いついてくれた分、あとはゆったり行くようだ。今さらのようにペースが上がり、次々にかわしていくが、キリがない。一体いま何番目くらいなんだ?バテてる間にMTBにも何台か抜かれた。やっと本来のペースに戻ったような気がするがときすでに遅し。50分切りを狙ってたのに、1時間切りも厳しい感じ。峠が見えてきたラスト2km、クライマーの本領発揮で猛追。必死について来ようとする人もいたけど、この辺走ってる人じゃあ付いてこれないでしょ。

  ラスト1kmを切って、3人での競り合い。最後のカーブでおっさんが「もうダメだっ」と脱落。もう一人も「無理っ」とか言いつつもペースを上げてきた。横に並び、ラスト300m、本来なら私はこんなとこ走ってるはずじゃなかったのに、と心の中でキレ気味になりつつ、あっさりと振り切る。このタイムで走る人たちは相手にならない。それでも、いかにも勝ちました的な雰囲気を見せながらゴールへ。もう一人が頑張って追ってくれたおかげでいい具合に盛り上がり、歓声が気持ちよかった。

  ゴールの先で先着している女性が居てびっくり。このタイムだと負けてしまうのか。次に来るのがかずえであることを祈って、すぐにゴール手前へ移動。「いや〜みんなかっこいいね〜」と興奮しながら応援する観客がいて、ちょっとうれしかったり。応援しながらゴール前で待つこと10分くらいでふくちゃんが余裕たっぷりに登場。エンジョイしたようだ。その5分後くらいにかずえが、男子4人に振り切られて、無事ゴールした。間で女子が二人入ってしまったので、女子4位か。表彰台は逃したものの、途中でチェーンが外れて、転倒したにも関わらず、よく頑張った。

  ゴールでは水、バナナ、豚汁、コーヒーとサービスが充実。標高2000mなのにジャージで居られる天気にも恵まれ、快適なゴール後の余韻に浸った。最後尾の回収バスでゆりこもゴール地点へ。選手以外は来られないはずなのに、裏技を使ったらしい。下山後のランチパーティも居心地がよく、表彰式もランチを食べながら。ハズレ無しの抽選会では、3人とも1500〜2000円相当の自転車備品をゲット。マネージャーを加えて4人で表彰台を独占して大会を締めくくった。この大会、ヒルクライムの入門や大会を楽しむには最適。エンジョイの部の参加者が多いのも納得の車坂峠ヒルクライムでした。

<記録>
うっちゃん
 総合110位/318人 ロードレーサーの部101位 (男子100位) タイム:1:05:21
かずえ
 総合174位/318人 ロードレーサーの部157位 (女子4位) タイム:1:20:35
ふくちゃん
 総合 完走 エンジョイの部:順位無し タイム:計測無し

おしまい

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