ツール・ド・さくらがわ

〜100kmサイクリング〜

LOVE・WING うっちゃん

5月22日

  震災から一か月、まだつめ跡が残る5月の日曜日。筑波山の北、足尾山の西側、桜川市で開催のイベント、ツール・ド・さくらがわに参加し、約100kmのサイクリングを楽しんできた。

  今回で11回目の開催。飛んでいる人にはおなじみの、上曽峠から足尾山頂への林道を抜けて、桜川市内をぐるっと回るサイクルイベント。あくまでレースじゃなく、交通規則遵守のサイクリング。山越えするならちょうどいい練習になるし、足尾山ハングTO前を抜けるなら頑張って先頭走ろうかな、なんて思っての初参加。

  が、残念なことに震災の影響で、山岳区間は道路状況がわるいためコース変更とのこと。真壁町の平野部を中心のコースに変わってしまった。天候の事情もあり、山岳コースを走ったのは昨年が初めてだったそうだ。

  さて、サイクリングと名の付いたイベントは、1分間隔で10人ずつスタート。必然的に10人ずつの集団になるかと思いきや、実力差が大きい。しかも信号でのストップ&ゴーで、大集団になるか、中切れになるかも運次第。みんなが意外と黄色信号でも停まることに、サイクリストの意識の高さが感じられた。手信号もちゃんと出すしね。

  序盤は見事に信号にひっかかりまくり、10分足らずで4分後の集団にも吸収され、大集団を形成。その中から10人ほどで高速巡航のトレインを組むも、気が付けば5人だけ。その最後尾を走っていた私もオーバーペースで全く先頭を引けず。時速40キロオーバーの巡航に、先頭交替にも加われず、20km通過したとこで、残りの人にごめんして降りた。ストップ&ゴーがクリテリウムっぽかったのと、スピードはともかく持久力が落ちていることを実感。走力はなかなか戻りませんな。

  しばらく一人旅で快適に走り続けると、国道50号の信号の連続で、さっき千切られた4人に追いつき、同時に引き離していた後続に追いつかれ、今度は20人くらいの集団になって、山岳区間へ。

  山っていってもせいぜい5km、標高差200mくらいの登り。やっと体が慣れてきたのと、やっと来た見せ場で、みんなの望みどおりに先頭を引いて、快適に登りまくり、そのまま引き千切る。平地でのお返しが出来て気持ちよかった。

  が、意外と頂上までの距離が長く、ペースダウン。一人だけ追い上げてきて、競り合うも抜き返され、二番手で一つ目の山頂を通過。クライマーらしいとこを見せられてとりあえずは一安心。で、二個目の山は慎重に登り、後続を全て振り切り、単独で余裕の、いや決して余裕じゃなかったけど、見た目的には独走で山頂通過。見えなかった後続に、下りで追いつかれたのは、本気で下らなかったから、ということにしておこう。

  二つの山を越えて、60kmくらいを消化。ちょうど2時間くらいだったかな。一般道路を走ってこのタイムなら比較的よく走れてる方。あとはエイドステーションまでピンク色のチームの、特に走れている5人にひたすら引いてもらう。ちょっとは先頭も引いたけど、すぐに代わってくれたので、遠慮なく後方待機。ピンクのアシストを従えて、気分はエースだった。

  70km地点くらいのエイドステーションでは、「全員自転車からおりて下さい」って立て看板。何かチェックがあるわけでもなく、なぜ止まらされたのか不明だけど、とりあえずドリンクと笑顔をもらって、アシストたち(勝手にそう呼んでるだけ)に別れを告げ、残り30kmへ。

  まだ登りがあったことに衝撃を受けたのと、エイド手前を一人で引き続けた疲れがあったのとで、最後の山は全く登れず。疲れきったみんなと一緒にスローペースでの登坂に。ロングライドも久々なので、体力的にも厳しかった。今後の課題が見えまくったサイクリングだった。

  残り20kmを切って、15人くらいの集団を形成。そのまま快走してゴール。のつもりが、完全に脚を使いきり、ラスト10kmは千切れて一人旅。たまに上がってくる3,4人の小集団にも付けられず、だらけた走りになってしまった。地元の車が使う主要道路で、景色が楽しめなかったのも、だれてしまった原因か。

  山を本気で登ったり、平地を飛ばしたりしておいて、今さら言うのもなんだけど・・・これレースじゃなくてサイクリングですよ?って、何も言わずに抜かしていく人に言いたかった。序盤からなんだけど、せっかくのサイクリングなのに、会話を交わしてくれる人が少ないんですよ。めいいっぱい走ってる人にとっては、しゃべるどころじゃないかもしれないけど。でも、一言二言、返事くらいしてくれてもいいのに・・・。と思ったサイクリングだった。レースの方がまだ会話をする気がした。

  でも、最後は真壁町の古い市街地を抜け、ピンクのジャージ2人と一緒に、前も後ろも誰も居ない中、快適にサイクリング。ゴールスプリントするわけでもなく、ゴール地点近くの応援や走り終えた選手の声に応えながら、ゆっくりとゴール。それなりに満喫したサイクリングイベントだった。走行時間3時間22分、自転車の楽しみとレースを思い出す、いいサイクリングでしたとさ。

  参加賞は地元産の米3キロと手拭い。抽選で当たったのは地元産のトマトと茄子。大会っぽくなくて、楽しめるイベントってことで、これはおすすめだ。自転車乗りのみなさんはぜひ来年、参加しましょう。参加したみなさん、お疲れ様でした。

おしまい

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