第2回 イオンバイクエンデューロ

〜雨の2時間ソロ〜

LOVE・WING うっちゃん

11月4日

  朝からの雨に会場入りさえ迷うほど。好転するという天気予報が当たることを願って、幕張海浜公園へ。今日はチームから4人、ふじ、やーまん、上田から遠征のうらっしー、そして私。なつ、とみー、かずえが雨の中、応援に駆けつけ、もてぎに続き、にぎやかな参戦となった。雨をのぞけば。

  路面は見事に濡れ、試走をせずに、歩いてコースを見て回る。9時までの試走に対して、レースは11時。濡れたら寒いから好判断。水溜りが多く、白線や細かい段差もあり、かなり注意が必要そうだ。

  幸いにも、雨は予報どおり、時間が経つにつれて弱まり、11時前には止んだ。今回は3時間と2時間の部があり、3時間の部が先にスタートして、その2分後に2時間の部がスタートだ。11時12分にスタート予定で、その30分前には並ばされた。全部で300人いないくらいのレースでこんなに早く並ばせる必要があったのか。しかも、なんか開会セレモニーだかあいさつだかが押してしまい、予定より10分程遅れてのスタート。止んでいた雨が、スタートに合わせて降り出した。

  1周1.7kmのコース、オープニングラップはブリッツェン&ブラーゼンがスピードを抑えてスタート。ヘアピンとピット入口前のコーナーは雨で滑りやすく、狭いバックストレートも周囲に注意しなければ。スピードは控えめとはいえ、このコース幅&コンディションでこの人数はやばすぎる。ウチら4人はトレインを組んで様子見、スピードが上がっても控えめに走り出した。

  このコンディションが決定打となり、ウチらの今回の作戦は、先頭集団にラップされるまで流す、で行くことになった。実力以上に頑張って先頭集団に付く人や、最初だけ速い人の、落車や危険な走行から身を守るためにはいい判断だ。1.7kmの周回コース、どうせ2時間後にラップされるのであれば、最初にあえてアップされて体力温存&危険回避は奇策だが、わるくない。

  1周が短いとホームストレートを通る回数の多く、応援の3人の前も何度も通る。走る方も観る方も手が抜けなくていいかも。ただ、2時間は飽きる気がする。少なめに見ても40周くらいはするはず。目が回る。

  3周くらいはLOVE・WINGトレインで、ピンク系のジャージのチームと混ざって後方集団を牽く。4人が縦一列に並んで走る絵はなかなかかっこいい。むしろこのレースのハイライトと言ってもいいくらいだ。

  前後が空いてきた4周目、快適に走れそうな雰囲気になってきて、ペースを上げ始めた人に乗り換える。この辺でうらっしー&私、やーまん&ふじに分かれてしまったようだ。そして雨のレースはヘアピンカーブを地獄絵図と化し、次々に落車が連発。毎ラップ、誰かしらが転んでいるような状況だった。加えて、急なピットインや、高速走行側へ避ける人など、素人ウェルカムなレースとはいえ、全く注意事項が頭に入ってないのかと思わせるようなありえない走りをする人がちらほら。唯一の救いは雨が止んたことか。

  うらっしーと同集団でしばらく走り、予定通りラップされたタイミングで先頭集団に乗る。3時間と2時間が混在でどこがトップだかわからないが、とりあえずブリッツェン&ブラーゼンが牽く集団へ。うらっしーも乗ったかどうか確認できず。そして上がるペース。ヘアピンと最終コーナーのストップ&ゴーでストレートは43,4キロ。集団後方に付けていたことと、ヘアピンの徹底した減速からの急加速で、立ち上がりのたびに脚を使う。激しいインターバルだが、このくらいなら付く分には問題ない。ただ、このペースで2時間行けるかと言われれば、ノーだ。

  スピードも速ければ、コースも空けてもらえて、先頭集団は快適に高速巡航。なかなかラップすることのなかったふじ&やーまんもこのトレインに乗ってからとらえた。もてぎのときと違い、平坦であれば2人ともだいぶ走れている。後から知ったが、この先頭集団にちょっと遅れてうらっしーもずっと付いてきていたそうで、うらっしーの速さも大したものだ。

  何回ホームストレートを走ったかわからないが、1時間が経過した頃に、立ち上がりで脚に違和感を感じ、早めの離脱。後方から上がってくる集団を待ちながらしばらくは単独で周回を重ねた。

  2,3周後に来た集団にはうらっしーの姿。1時間ちょっとで追いつかれるとは思わなかったが、いい走りをしているようだ。この集団に乗り、脚を回復させるつもりが、結局何度も前を牽くことになり、あまり休めず。こうなったらこの集団はライバルを振り落とす方向で行かねば。

  と、残り30分で再び雨。しかも今度はかなり強めだ。疲労も重なって、ペースが気持ち落ちたような気がする。大勢は決まり、先頭集団以外はもう安全に走りきることに集中したい。一気にバテたふじを終盤にやたらとラップした気がする。一時はきつそうだったうらっしーも、雨の中で復活したようだ。

  さてこうなると後はもう2時間のゴールに向けての順位争い。うらっしーに負けるわけにはいかないし、同集団の中では先着したいところ。バテてきたのかゴールに向けて牽制をはじめたのか集団のペースが落ち気味になり、ウチらが前を牽く時間がちょっと増えた気がする。ここでせこく下がってもしょうがないので、前に出されても、無理なく牽く。雨でペースが落ちたのは先頭集団も同じで、終盤はなかなかラップされず。

  2時間エンデューロ、たしか2時間経ったときの周回数で順位を決めることになっていたはず。つまり、2時間前の最後のフィニッシュラインを前で通過すればいい。1周だいたい2分30〜45秒くらい。時計を見ながら、勝負どころを待った。ここでうらっしーに声をかけてもよかったが、まあそれぞれの作戦もあるので、一人で行くことにする。

  雨が激しい中、残り800mで集団から抜け出す。みんなバテてるし、多分付いてこれないはず。行ければ2周のつもりで、ここから2.5km、単独で40キロで走ってぎりぎり2周。もし2周が無理でもこの集団では確実に先着できる。エンデューロ独特の展開にそんなことを考えながらのスパート。これがトップゴールを狙う飛び出しだったらどれだけ気持ちいいことか。

  フィニッシュラインを通過、時計はすでに1時間58分。2分を切って周回する脚は残ってないので、もう後は流し気味。もうあと2周早くから攻めていれば、もう1周分の時間が稼げたかもしれないが、この雨の中、そこまで攻めた走りは出来ないし、最低限チームトップでゴールしなきゃならなかったので、まあ良しとしよう。

  やーまん、ふじも無事にゴール。落車とか怪我無く走りきっただけでも今日はよかった。リザルトを見て5秒ほどの差でうらっしーが来ていたことを知る。スパートに付いていく脚が残ってなかったとか言っていたが大したものだ。3時間だったら多分負けてたな。前半がんばったふじは終盤の失速が激しかったか。それでも平坦であればいい走りができることがわかった。思ったよりも速かったのはやーまん。やはり瞬発力があるので、こういうコースに走り慣れればもっと行けるはず。

  雨の中、応援の3人はコースのいろんな箇所に移動して激を飛ばしてくれて、気が抜けずにありがたかった。雨と寒さとで過酷なレースだったが、それでもチームのみんなで一緒に走ると楽しいし、刺激にもなる。でも、エンデューロはやっぱりチームで走った方がもっと楽しい、かも。

<記録>
2時間ソロエンデューロ
 うっちゃん 40位/127人中 周回数:43 タイム:1:58:11.520
 うらっしー 42位/127人中 周回数:43 タイム:1:58:16.960
 やーまん 67位/127人中 周回数:40 タイム:1:57:58.170
 ふじ 89位/127人中 周回数:37 タイム:1:56:59.940

おしまい

inserted by FC2 system