2001 グランボレ パラグライダー学生大会

早稲田パラ うっちゃん

  今大会は、群馬県月夜野町にある三峰山のグランボレエリアで開かれた。明大キークルーが中心となって開催が実現した学生大会である。関東からは足尾勢と埼玉大、北からは弘前大が参加、合計50名を越すパラフライヤーが集まった。早稲田ハング・パラグライダークラブからは上級クラスにやすこちゃん、中級クラスに私がエントリー。早稲田パラの名を広めるべく、タイトル奪取に静かなる闘志を燃やしていた。

  大会初日、練習日。開会式には月夜野町長が出席。町の観光協会が後援しているとのこと。協賛には大塚製薬、サントリーがついており、受付時にはカロリーメイトとポカリスエットが渡された。みんなこれを手にテイクオフへ。いよいよフライト。順番待ちの間にも、先に飛び出した人たちの無線が慌ただしく入っていた。多くの人が高度処理の場所を間違えているとの指摘。エリアが違うだけでここまで勝手が違うのもなのか。まあ足尾勢はヒヨコフライヤーだらけで来たから予想された事態ではある。上級クラスの選手もテイクオフしていく。明日からの競技に備えてまずはぶっ飛び。本数の少ない人は無線で誘導してもらっておろしていた。ほとんどの人がぶっ飛んで、早めに飛んだ人は2本目に上がった。が、天気が悪くなり1本のみで終わってしまった。

  大会2日目、朝から小雨。ランディングに受付に行くが、見上げたテイクオフは雲のなか。ブリーフィングの間にも雨は強くなり、競技は中止に決定。すると、選手はみんな、それぞれのバンで月夜野町、新治村、猿ヶ京とこの辺の観光に出かけることにした。たくみの里とやらで手作りの味に浸る人、猿ヶ京にバンジージャンプをしに行く人、温泉を満喫する人とさまざま。夜のレセプションの時間まで思い思いに楽しんで来た。

  飛べない日のレセプションはみんな元気が有り余っている。足尾勢に加えて、うわさに聞く弘前大、明大とすごいのがそろっている。それはそれは凄まじい飲みが繰り広げられた。明大が用意した出し物の目隠し飲みでは、ほうれん草、卵、納豆、ウィスキーが混じった妖しげな液体を順番に飲まされていた。宿から車で10分ほど離れたとこにあるイベントホールみたいなところでやったのだが、雰囲気のいいとこで、食べ物もいっぱい用意してくれていてなかなかよかった。離れた場所ってことで、ドライバーが必要で飲めない人がいたのはかわいそうだった。ドライバーの皆さんはご苦労さまでした。

  元気が有り余りすぎているのも考えもので、レセプションが終わる頃には大変な状況になっていた。楽しむのはいいとしても、飲み過ぎは勘弁して欲しい。ましてや人に迷惑をかけるほどには飲まないように。記憶がとんだとか、ひとりで歩けないとか問題外。自分の限界はわきまえましょう。「うちのサークルの人間がやすこちゃんでよかった」と本気で思った。酔いつぶれた人をみんなよく面倒見てあげていたが、問題も大ありで行方不明者やドライバー不在、果ては救急車とひどかった。皆さんもこれからはレセプション等に参加する機会があると思いますが、くれぐれも人に迷惑をかけないように、気をつけましょう。

  大会3日目。テイクオフは雲に隠れていたが、朝からすぐに山に上がった。天気が回復することを願って、ひたすら待つ。この日の天気からしてぶっ飛びコンディション。中級クラスの競技はバケツ、すなわちウォーターゲームに決定した。水の入れ物はプラスチックのカップ。いかに水をこぼさずに飛んでくることができるかを競う。足尾で練習した結果、これには運的要素が結構あり誰にでも勝つチャンスはある。練習の成果は発揮できるのか。

  待ち時間はみんな昨夜の睡眠不足を補うかのように寒くも感じられるテイクオフで寝まくる。昼前になってゲートオープン。上級クラスの競技は指定セットタイムとターゲット。コンディションが少しでもよくなるのを待っている。先に中級クラスから競技開始。みんな思い思いの方法でコップを装備する。手に持つ人、ヘルメットにぶら下げる人や上に張り付ける人、ハーネスにしまう人。水を全くこぼさずにテイクオフする人もいれば、いきなりこぼしまくって出ていく人もいる。さて私はというと、手にぶら下げてテイクオフ。ほとんどこぼさず。でも空中で口にくわえ直す時に少々こぼした。あごがつりそうになりながらも無事にランディング。なかなかの量の水が残った。「これなら3位以内には入っただろ」と心の中で小さくガッツポーズ。

  上級クラスは4機テイクオフしたところで雲が山にかかってきて視界不良に。競技は途中でキャンセル。飛び出していた人たちは普通に降りてきた。やすこちゃんもテイクオフしていたが、4機中最後に無事降りてきた。天気は悪くなる一方で、結局最初の4人以外飛べず。上級クラスは不成立となった。中級クラスの結果は埼玉大の1,2フィニッシュ。3位には足尾勢トップの大槻さん(筑波大)、4位に石毛君(日大)、5位に私、足尾勢3番目だった。賞品も頂いた。それにしても、みんないったいどんな策を用いたのか知りたい。水とコップとの相性が一番よかったのは埼玉大の2人ということになった。上級クラスは賞品をくじ引きで決めた。「やすこ、くじ運ないからな〜」とは言っていたが、6番目までには当たらず。でも月夜野町お土産セットみたいなものをもらっていた。1位の賞品をくじで手に入れたのは古田君(筑波大)、2番目は岡崎さん(日大)だった。

  こうして大会は終了。「他エリアで飛ぶのもなかなかいいな」と思った。中級クラス優勝はできなかったが、それはまた別の機会にということで。次はサークルメンバーをいっぱい引き連れて大会に参加したい。第2回大会が開催されること願っている。

おしまい

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