鈴鹿の風に吹かれて

〜第10回 鈴鹿シティマラソン〜

LOVE・WING うっちゃん

  3年ぶりの鈴鹿シティマラソン。今回はハーフの部にエントリー。東京マラソンへのステップ、無理なく走りたい、と思うのと同時に、出せて当然の自己ベストも出しておきたい。ハーフって過去3回走ってるけど、いろいろ理由はあれど、一度も走り通したことが無いんだよね。

  シティと言いつつも、コースは鈴鹿サーキットとその周辺の田舎道。これがとりあえず三重でのラストランかな。雨予報で気温が低く、2枚重ね着にアームウォーマー着用。雨が降らないだけマシってとこか。ホームストレートに並ぶ選手たち。スタートラインが遠いなあ。まあ急ぐほどのことでもないので、気にしない。それよりもせっかく「早大同好会」のユニホームなのに、反応薄なのが気に入らない。人が多すぎてユニホームなんか見てないって?サングラスがこわくてじっくり見てられないって?ていうかみんな厚着しすぎじゃない?

  レッドシグナルが3回点滅してグリーンに・・・ならずにイエロー。しかも何回点滅?!いつグリーンに変わるか分からず。いきなりグリーンに変わって、ざわつくスタート。1,2秒遅れてストップウォッチを押す音がピッピと鳴っている。

  ゆっくりとした出だしで、スタートラインまで30秒。ここから21.0975kmだ。第1コーナーまではコース幅いっぱいの大集団。前に詰まりつつ、押さえ気味。ていうか遅すぎ?さっぱりペースがわからない。最初は東ショートコースを1周して外へ出て行く。メインスタンド前の通過で応援の声。やっぱりこの声援がなくちゃ面白くない。

  市街地へ出るところから上り。人数が意外に多いのが見てわかる。淡々とした流れの中で、抑え目に走る。タイムが気になる5km通過、24分後半。スタートラインまでの30秒を引いても若干遅い。ラクに走っていることを考えれば妥当なタイムだけど。

   30分くらい走ったところで市街地から外れ、国道23号のバイパスへと入る。抜け道程度に車が走るくらい。目立った建物もなく、応援の声もスタッフか通り過ぎる車からのみ。シティマラソンという名前にはちょっと寂しいコースだ。 田んぼの中を突っ切る道で10km地点通過、48分半。ちょっと遅めか。もうあ と1分早く通過したかった。体力的にはまだ余裕がある。ほぼ半分まできて、まだ半分以上の脚が残ってる気がする。周りにランナーが多いんだけど、100分ペー スだったらこんなもんなのか?

  あと11.0975kmを52分で100分はクリア。少しペースアップしてみる。後ろから来るランナーが居ないので、仕方なく単独で徐々に上げていく。遠くに鈴鹿サーキットの観覧車が見える辺り、まだまだ先は長い。とはいえ、過去の中間地点過ぎの失速っぷりに比べたら全然いい走りだ。ちょっとうれしくなって、車からの声援に応えてみたりする。

  追い風と下り気味のコースのおかげで10〜15kmまでの5kmは23分前半でカバー。上げすぎ?フルマラソンを意識して、そんなに無理した感覚は無いんだけどなあ。このまま残りを走りきれば、出るね、自己ベスト。サーキットに戻ってくるゲートで再び声援が増える。意外に暑くなってきて汗も止まらない。アームウォーマーを外して、給水もたっぷり。さあファイナルラップに行こうか。

  序盤の混み様は嘘のように縦長の列。S字で向かい風がきつく、終盤のこの上りは脚に響く。ホント思うように進まない。時計は見てないが、ここでかなりペースが落ちたのは確かだ。立体交差を通過してヘアピンカーブで後続を確認。フルマラソンを想定して流していく。なんて思ってたって、我慢できるわけがない。18kmくらいで、脚が鈍くなってきたように感じるが、上がってくるランナーを次々に差し返して、バックストレートを駆け抜ける。下りの勢いそのままに130Rからシケインへ。立ち上がりからの加速はスプリンターそのもの。観客が見守る中、おとなしくゴール。いや、脚が攣りそうで・・・。ゴール直後、壁の陰でストレッチしてましたから。

  結果、ハーフマラソンではベストの101分!遅い?!そんなこと言わないで。スプリンターにしてはなかなかじゃない?久々だよ、「自己ベスト」って言葉。2006年を締めくくるのに、最後にひとつくらいはいいとこがないとね。ホントは90分台で走りたかったし、フルや30kmのハーフ通過だと、もっと早いタイムっていう微妙な自己ベストなんだけど、まあ満足しときましょうか、少しくらいは。

  強風と激しいアップダウンに苦しめられたけど、最後はうまくまとめた感じ。イーブンペースじゃないけど、それはまあいつものこと。130Rからの下り、シケインを通過するラスト1kmは追い風に吹かれて4分で駆け抜けた。疲れた体なのに、羽が生えたように軽くなる、気持ちよくなる瞬間。イッちゃってるね、完全に。やっぱマラソンって楽しい♪

  鈴鹿ラストラン、だと思ってたけれど、この微妙な記録。90分台で走るために、長い人生のどこかで、また走りに来るんだろうなあ。10年後?20年後?今と変わらずに走っていたいね。でも今日明日くらいは休みたいです。ゲストにビーチバレーの浅尾美和が来てた。ちょっとしゃべったくらい。背が高いイメージがあったけど、そんなに変わらなかった。足は長かったけど。ジャージなのに腰の位置が全然違うし。ビーチバレーのユニホームで応援してくれたら、あと3分くらいは早く走れた!気がする。帰りはスタッフ一同がゲートの左右にズラッと並んで、参加者たちを見送ってくれた。最後までうれしいね。なんかいい気分。そう、この晴れた鈴鹿の青空くらい清々しい。

おしまい

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