雨の激走&晴れのゴール

〜第19回 ヨロンマラソン〜

LOVE・WING うっちゃん

  今年もまた朝から雨。昨年のようにスタート前に止むこともなく、豪雨と強風の悪コンディションの中、与論島を激走した。チームから一人フルへエントリーのふくちゃんを宿の前で見送り、大会会場へ。雨宿りのために多くの人が直前までスタートラインに並ばず。おかげで今年も、遠慮がちな数名を除き、みんなして前の方にスタンバイできた。なおぴんとの陸同OB同期対決、初の直接対決は楽しみだ。

  スタート10秒前、さすがに今年は飛び出さないように我慢。対するなおぴん、せっかくの集中も5秒前にみんなに声をかけられ乱されてしまう。笑ってる間にスタート。出遅れるとこだった。10人ほどがいいスタートを切り、そのまま集団を形成。後続が縦長に伸びる。最初のカーブと上り坂でただ飛び出しただけの人がすぐに落ちて、20人くらいを残して早くも列は途切れた。その最後尾につけて、なおぴんと並走。前から13,4番目。トップ数人が速すぎるのは明らかなので、ここは控えて自分のペースで。でも、なおぴんより前に出てしまった。逃げるウチャーンVS追うなおぴんの構図。おかげで終始後方が気になった。

  今年は上位に実力者が集まっているのか、全体的にペースが速い気がした。結局抑えた私は孤立し、単独で走ることに。フルと合流する頃には体が温まり、少し落ち着いてきたが、久しぶりのレースでちょっとバタついてしまった。すれ違うはずのふくちゃんを忘れているほどだった。が、ふくちゃんにはこの先で追いついた。なかなかいいペースで走ってるようだ。一声かけ、抜かせてもらう。こちらの5kmは22分ちょっと。わるくないペースだ。

  ゆっくりとペースを上げてきたタニマリにしばらく付いていき、沿道の応援を一緒に浴びる。が、応援を全部タニマリに持っていかれ、ショックでぺスダウン。上り坂&雨も重なり、この5kmは23分台。なんか半分も行かないうちにかなりきつい感じ。マリンパレスの応援に、たそがれたくなる気持ちを抑えて踏ん張る。他のみんなが気になるところ。

  エイドを通過するたびに小学生から差し出される水とアミノバリューを受け取る。取るだけで喜んでもらえるなら取らないわけにはいかない。せっかく用意してくれたおやつを食べていられないのが残念。そしてまた今年も見えてきた巨大風車。13km過ぎ、コース最高地点へと向かう上り坂。競り合っていたらここが勝負どころだと思ってたんだけど、誰もいないので孤独に上る。頂上でJALのお姉さんが待っててくれるって言うから。

  他に誰もいないタイミングだったこともあり、エイド独り占め。片手にアミノバリュー、もう一方にゆず茶をゲット。JALのお姉さんの笑顔も独り占め。坂の上から広がる与論一の景色を堪能し、息を吹き返す。が、消耗が激しいのと、向かい風と雨で、下りでいまいちスピードに乗り切れない。追い上げてくる後続を引き連れながら、下りきった15kmを通過。一気に24分台にまで落ちてしまった。

  こうなってはもうひたすら粘るのみ。ハーフの終盤にきて「フルの後ろ半分みたいなものだからな」とかぬかす微妙な奴と並走。並ぶと引かないくせに後ろに付くと引き離そうとしてくるやな感じ。強風を先頭交代で乗り切りたいとの思いは一蹴され、上がってこないなおぴんに代わり、終盤の相手はこいつに決まり。勝った方が年代別表彰台だと信じて。

  まばらにしかランナーがいない厳しい状況で旅館ムトウの前を通過。ヨロン空港周辺は風がより強く、雨も激しさのピークになり最悪。道路も水溜りが全面に広がり、迷った末に水溜りを突っ切るハメに。19kmの通過で90分という数字を目にし、改めて時計を見直す。この5km、粘ったようでも24分台後半。しかも時計を見る余裕もなくなっていたことに驚いた。昨年泊まったプリシアリゾートの前を燃え尽き気味に通過。せめてこの競り合いだけは勝って、メダルをいただかねば。

  最後のわずかな上りで前を行くランナーを完全にマークし、さらにはその前のおっさんも射程圏内に捉える。「後ろから来てるぞ〜!」と「前を抜け〜!」、高校生たちから平等に声援が飛ぶ。ここまで一緒に来たせめても礼儀で「あと1km、全力で行きますよ」と一声かける。激しさを増す風雨をゴール手前の長い海岸線で一身に受け、大人げないスパート。「ここで突っ込んできたのは東京都うっちゃん!」と実況されるのを聞きながら、ぎりぎりで前を行くおっさんをかわしてのゴール。

  あまりの消耗にぐったり。ミスコーラルに完走メダルをかけてもらったのに、特に反応できず。ネット中継のインタビューもいいコメントできずに申し訳ない・・・。完走証をもらって見る今年も「年代別4位」の文字。まあタイム的に仕方ないけど、ぎりぎりで表彰台に届かなかったのは残念だ。今日のコンディションや海外での練習を考慮すれば、よく頑張った方かと。競り合うはずのなおぴんは5分待っても来ず。直接対決、記録はともかく勝負に関しては圧勝だ。

  なおぴんは轟沈、10分遅れの110分切りがやっと。スタートから5kmも走らないうちに「心が折れた」とのこと。早いな・・・。さっきまでの激しさがウソのように雨が止み、ゴールは晴れてきた。二人でゴール前へ仲間を迎えに移動する。が、かずえ、みゆき、とみー、ごろーの姿が!みんな2時間から2時間15分くらいで帰ってきていた。なんかみんな速い?!本気で走ったというかずえは年代別3位で表彰台へ。自己ベストのみゆきは年代別5位。脚を痛めたという初ハーフのとみーは、それでも余裕の完走。同じく初ハーフのごろーは驚きの記録だ。

  さらに続く。10分も待たずにふくちゃんが、さらにそのすぐ後に花山バンクがゴール。みんなで待つゴール前500m、全財産を詰めたでかいウエストバッグを抱えながらありさが笑顔で通過。3時間切りでともちゃんが自分撮りしながらゴールへ。エイドを食べ尽くしたゆりこが満腹だと言いながら3時間10分過ぎくらいでゴール。次々にみんながゴールし、あっという間に全員見事完走。好タイムの連発でびっくりだ。犬もなかなか好タイム、2時間15分くらいで完走。犬の部1位の完走証をもらっていた。

  今回は記録はいまいちだけど、レースとしては、終わってみれば楽しかった。自分が走るのも、みんなが走っているのを見るのも。しかも、みんな速くなってるのがこれまたうれしい。ヨロンマラソン、今年もレース後の完走パーティーを味わって締めくくった。来年は第20回の記念大会。南国の雰囲気を味わいに、また来てもいいかなと思ったり。そんな2年連続、年代別4位のヨロンマラソンだった。

<記録>
タイム:1時間39分31秒 22:09 - 23:17 - 24:35 - 24:43 - 4:47
ハーフ総合男子:16位 年代別(30〜34歳):4位

ハーフ フル
なおぴん 1時間49分57秒 年代別:7位
かずえ 2時間3分54秒 総合女子:21位 年代別:3位
とみー 2時間5分48秒
みゆき 2時間6分04秒 年代別:5位
ごろー 2時間13分25秒
花山バンク 2時間25分31秒
ありさ 2時間34分45秒 年代別:8位
ともちゃん 2時間57分56秒
ゆりこ 3時間13分19秒
ふくちゃん 4時間25分15秒  年代別:10位

おしまい

inserted by FC2 system