3度目のまさか
〜第60回 豊島区民駅伝〜
LOVE・WING うっちゃん
2年連続3度目の区民駅伝に参加、男女混成の部で初の表彰台を目指し、激走してきた。第60回を数える伝統の大会も、開催日のタイミングがわるく、定期考査とかぶったとかで中高生の参加が激減。ホノルルマラソンともかぶっており、どのチームもベストからは少し欠けたメンバーか。そんな中で、ウチはホノルル組不在とはいえ、いいメンバーが揃った。これは期待できる。 1区ふじ、2区のりちゃん、3区うっちゃん、4区かずえ、5区とみーのオーダー。スターターは他のランナーに食らいつき、のりちゃんの女子対決で勝負の流れを引き寄せる。中盤3走で前との差を詰め、後ろを引き離し、追いすがる後続からかずえが逃げ、競り合いのアンカー対決はとみーがスピード勝負を制し、表彰台へ。というもくろみ。あとは全力を尽くすのみだ。 晴天に恵まれたものの、日陰は寒く、北寄りの風が強い、荒れ荒れのコンディション。桜田門をスタート・中継・ゴールとする5人×5kmのたすきリレーが、桜田門を10時にスタートした。 流れを決める1区、飛び出す人は居なく、最初のコーナーまで一団で行く。この時点で次元の違うランナーが居ないことを確信。ふじは前方に付けて、いい位置で出て行った。これは狙いどおりの展開になるかも。皇居周回、走る姿が見えないので、送り出した後は中継地点に帰ってくるまで祈るのみ。どんな状況で来ても、みんなが全力で行けば、表彰台は見えてくる、はず。 |
想定タイムより2分以上も早く帰って来た。これがふじの実力だったか。うれしい誤算。慌てて中継、たすきは2区のりちゃんへ。男女混成の部でトップとわずか45秒差。元マイルランナーに期待。が、ここでも期待はいい方向に裏切られた。想定タイムを2分以上、しかも、ふじをわずかに上回るタイムで、女子対決を圧勝し、トップで帰ってきた。
前を追うつもりで構えていた私。この流れ、ここで勝負を、しかも優勝を決めに行く。どう組んでも穴になりやすい中盤の3区。勝負どころになると思ったとおりの展開。予想と違ったのは、まさかのトップということくらいか。ここで差を広げれば逃げ切れる。同区間だけでなく、他チーム後続の士気を下げるためにも、フライングラップが必須。 こういう状況が大好きな私。追い風に助けられ、中間地点までに一般・壮年の部の3人を抜き去る快走。向かい風の厳しい後半はペースが落ちるも下り坂で持ちこたえ、さらに1人抜く。果たすべき仕事はとにかく後続を引き離すこと。最後まで全力で押し続け、19分半切りの皇居周回ベストでかずえにつなぐ。 4区女子区間。調子がいまいちとはいえ、かずえと差を詰められる女子などそうそう居るはずもなく。さらにはかずえも想定タイムを1分以上上回る記録で帰ってきて、男女混成の部のトップをキープ。2位との差は7分以上にまで広がった。 この時点でまさかの優勝が濃厚ながらも最後まで何が起こるかわからないのが駅伝。入念にアップするアンカーとみーにはタイム差を教えず。普通に行けば大丈夫、とだけアドバイス。最後にスピードランナーが控えてるのは安心できる。初表彰台どころか、初優勝への最終走者を送り出した。 |
後続との差は7分以上を保ったまま最終5区へ。ラクに走っても余裕で逃げ切れる展開はとみーを退屈にさせたか。待つ4人のテンションは上がる一方。帰りを待つ時間がこんなに待ち遠しいとは。そんな中、改修中の桜田門の陰から快走するとみーの姿。3度目の参加でまさかの初優勝、にやけながらゴールを駆け抜けた。
男女混成の部、昨年の優勝タイムを大幅に上回り、チームとして駅伝初の栄冠を手にした。一般・壮年の部を合わせても6位という素晴らしいタイム。さらには2区・3区での区間賞のおまけ付き。今思えば、このメンバーこそがベストメンバーだった。 区民駅伝、記念すべき第60回大会。参加チーム数こそ少なかったが、熱いレースが繰り広げられたことに違いない。そして、駅伝の楽しさを味わいつつ、まさかの優勝。2012年を最高の形で締めくくった。走ってくれたみんなに感謝するとともに、軽く感動する表彰式。また来年も表彰台を目指して、一緒に走りましょう! <結果>
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