早稲田祭2004

〜エンジ色の魂を感じて〜

  都の西北が熱くなる二日間。野望と希望があふれる西早稲田に、今年もエンジ色に染まる週末がやって来た。早稲田祭2004。勝手に言わせてもらうが、日本一の学園祭だ。5年間の中断を乗り越え、形を変えて再開したのが2002年。ちょうど私が4年のときだ。あれから2年が経ち、今の学生は早稲田祭不開催を知らない世代に変わってきた。この早稲田に息づくエンジ色のお祭り騒ぎを楽しまないわけにはいかない。

  かつての通学路を懐かしみつつ、自転車&都電でキャンパスへ。比較的静かな北門から進入するも、学園祭に静かな場所などなく、あっさりと人ごみに飲まれる。正門付近で待ち合わせていたが、途中、数多くのトラップに行く手を阻まれる。露店の客引きや展示の宣伝、これだけ声がかかるということは、まだまだ学生に見えるということ?!うれしい。見えない敵と戦うパントマイマーを30分くらい観てたら、予定より相当遅れる。パフォーマンススペースでは、パントマイムの他にも、よさこい演舞やフラメンコライブなどが、お祭りを華やかに盛り上げる。晴天に映える大隈講堂前の特設ステージでは、チアガールならぬ男のチアリーディング。ウォーターボーイズみたいに珍しさに大観衆が群がる。男のパワフルなパフォーマンスにこっちまで力が入っちまう。かっこよすぎ。忘れそうだったが、エンドー&ユカと合流、しかし、エンドーはすぐに人ごみに消えていった。似顔絵を描かれながら、腹をすかしたあっこが来るのを待ち、偶然発見した(発見された)なっちゃんをカメラに収め、あっこを捕まえる。昼飯は屋台でおでんや串焼などを食す。デザートはアイス。社学校舎脇のいつも階段に座って。あ、かわいい後輩のライブが始まる!急がねば。

  今回の一番の目的はMAYOのライブ。かつて北海道の歌姫(言い過ぎか?)にまでなったボーカル。実は私の5つくらい下の後輩。3年ぶりに会うから、わかるかどうか不安だったが、ひと目でビビッときた。MAYOの歌声に酔いしれるわずかな時間。懐かしさもあって、何か完全に聴き入ってた。さすが、としかいいようがない。マジですげえ。来た甲斐があった。忙しくて全然時間はなかったけど、ライブ終了後に会場外でちょっとだけ話す。運命の再会(←これも勝手に言いすぎ)?!思わず抱きしめそうになってしまったのは私だけ?ライブに花束でも持っていけばよかった・・・なんて。さっきまでとは別人で、マイクを離せば、普通の大学1年生。ちょっと前まで高校生だったのになあ。成長した姿を見れて感激したというか安心したというか。まだまだ大学生活は始まったばかり。これからもがんばらなくちゃね。応援してるぞ☆

  学祭も終わりに近づく頃、まいちゃん、しもへーさん、杉山さん、岡田〜の4人が登場。終了間際で割引価格のドーナツとチャイのような飲み物をゲット。タピオカを太いストローで吸い出すのに一苦労。他に偶然会ったのは、かわべ、えばっち。こちらもカメラに収める。キャンパスで知ってる顔に会えるのって、何かうれしかった。2週連続で馬場に現れた私に驚いていたが、私も2週連続来ることになって驚いた。もっとみんなも早稲田祭に来ればいいのに・・・。何に一番エンジ色の魂と感じたかと聞かれれば、やはりみんなで何かをやる、やったという一体感と達成感に、かな。ライブにしてもパフォーマンスにしても、観衆の拍手を浴びて終わる瞬間に、見ている方もやっている方も充実した何かを感じるんだと思う。羨ましい話だ。

 

  西早稲田の街を一周するパレードで最後にもうひと騒ぎ。やっている人たちは息を切らして、すでにかなり疲れている。それでも体力の続くかぎり盛り上げるのが早大生で、最後まで盛り上げようとするのがエンジ色の魂なんじゃないかな。大隈講堂前のエンディング、わずか二日間の夢の最後は、早稲田祭を導いた運営スタッフ代表の女の子の「学生、ちゅうも〜く!」で始まる感謝の言葉。この感動はここにいる次の世代の学生たちに伝わったに違いない。とにかく早稲田祭は最高。これを楽しまなきゃ、早稲田じゃないでしょ。情熱と熱狂の夢から醒めない人々。肩を組んで夜空に響くのは、「都の西北〜♪」

  そしてまた来年へと、続け〜☆

written by うっちゃん

おしまい

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