ロードレースな温泉街

〜2004年 旅の軌跡 下呂編〜


  体調と仕事の都合で参加を迷ってしまい、大会のついでに温泉を楽しもうという遠征は前日の夕方出発になってしまった。が、行くと決めたので、行く。高速もない山奥の下呂温泉。国道をひた走る。走りすぎて山しかなくなった。夕飯を食べ損なった。腹減った。道間違えたか?と不安になる頃に下呂温泉の文字。遠かったが、何とか着いた。ここが最後のコンビニだと決めつけて、コンビニ弁当。温泉街に夜8時を回って開いている飲食店があるとは思えなかったからねえ。

↑ 下呂大橋のイルミネーション

  浴衣姿の人々がちらほらとうろつく下呂の温泉街についたのは20時半くらい。予想通りどこの店もすでに閉まっていた。今夜の温泉を求めて、噴泉池へ。さて様子を見に、真っ暗な河原の露天風呂へ行ってみる。イモ洗いのようにギュウギュウの人々。女の子も水着で入っている。ここに入るのか?ていうかこの寒さの中、入った後は河原で着替えるのか?見ていると、濡れた浴衣姿のまま、去っていく人々。近くの宿の人は、戻ってすぐにお風呂に入りなおすんだろうなあ。ちょっと厳しいね。明日入ることにして、夜の温泉街へ散歩に出た。橋や街並みがライトアップされて、温泉の香りも漂い、いい雰囲気。浴衣姿でうろついてるのが、またそれっぽくていいね。ジャージ姿の人は明日の大会に出る人か。ただジャージなだけか。まだ開いていた土産物屋さんには人が集まっていた。遅くまでやっている温泉もあって、「幸乃湯」で下呂の温泉を味わった。のんびりと浸かって、明日のレースを前に日頃の疲れを癒す。あ〜気持ちいい、となったところで再び噴泉池に戻り、久々の車中泊。学生時代を思い出すなあ、とか思ってるうちに寝てしまった。

  2月22日、朝。温泉で顔を洗おうと噴泉池へ行くと、お湯の抜けた露天風呂が・・・。掃除中らしい。朝風呂はダメなんだね。諦めて、別の場所にお湯を求めて行く。橋のオブジェに温泉が噴き出してるとこがあったっけ。怒られそうだが、人目がないのをチェックして、タオルを突っ込む。熱すぎ。しかも、温泉の成分が底に溜まり過ぎ。結局使えず。やはり噴泉池しかない。戻ると、今度はお湯が出始めていた。その辺の桶で噴出す温泉をいただく。顔を洗う。温かくて気持ちいいし、頭もすっきりした。そこへTシャツ姿の兄ちゃんがダッシュで来た。早く温泉に浸かりたいだろうねえ。ところが露天風呂内には2センチほどしかお湯が溜まってない!「信じられない」っていう表情で一瞬固まり、すぐに自分の車へとダッシュで戻って行った。人ごとなのでちょっと笑えた。

  さて、いざ出陣。大会会場までは車で3分。駐車場にはそこそこ車があった。会場となる下呂中学校に行くと、すでに多くの人々。スタート2時間前に会場入りは余裕過ぎか。地元密着の大会らしく、同じジャージの中高生がいっぱい。運動部は強制参加か?意外に盛り上がっているので驚いた。ここから先は大会レポートをどうぞ。

大会レポート 下呂温泉ジョギング

  レース後の豚汁を食べて、ぷはーっと一息ついている途中で雨が降り始めた。表彰台に上がる優勝者の姿をひと目見て、会場を後にする。未来のスーパーランナーに心から拍手。雨が降り出して寒過ぎる天気。早く温泉に行かねば。参加賞はバスタオルと温泉入浴券。下呂2軒目の温泉は、「クアガーデン露天風呂」へ。名前の通り、内風呂無しで露天風呂のみ。雨の下呂を眺めながら、ロードレースの疲れを癒す。長々と浸かって、体がふやけてしまった。いい湯だ。いつの間にやら止んだ雨も、曇り空の街並みは寒し、疲れたし、家は遠いし。今回は大人しく帰りますか。温泉を楽しみにまた来たい。そう思えたいい感じの温泉街だった。

おしまい

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