奥秩父百名山踏破

〜2003年 旅の軌跡 奥秩父編4〜


  次は3人そろってスペシャルかますぞ。そうやって締めくくった前回の奥秩父編3。あれから1年・・・今回もまた二人。3人分、攻めます。昨年果たせなかった登頂を果たすためにも、待ちに待ったこの機会。期待に応えてくれたこの瑞璃(みずかき)山に感謝する。紅葉シーズンの奥秩父で、二人はやっとその頂上を踏んだ。

10月24日

  集合場所の甲府へとそれぞれ出発した。三重と東京から、山梨へ。しかし、県道の改修工事に行く手を阻まれた私は、三重からの脱出に失敗。仕事でただでさえ遅れ気味だったのに、これでさらに間に合わないかも。高速へ急ぐ。甲府へ急ぐ。でも恵那SAで夕飯は食べる。

  その時、越前守はまだ会議室にいた。20:30、やっと会議が終わった。バスに乗り、一路自宅へ。定時後に本社に集まっての会議で内容は退屈で眠くなるようなとても有意義な時を過ごした。家に着いて持ち物の最終チェックを終える。22:15、家を出る。山手線に乗る。山手線は金曜の夜ということもあり、酔っ払いが乗っていた。23:00初の特急かいじに乗り、甲府を目指す。電車の中では勉強睡眠学習、寝ていた。ずっと寝て0:50頃甲府に着く。予定より10分遅れだった。JRさん、つぶすありがとう。その後合流するのであった。(越前守)

  と、書いた今回の相方は誰かと。もちろん前回と同じく越前守。恵比寿の王子様、エビプリです。(←参考:テニスの王子様、テニプリ)

10月25日

  夜中からスタートする旅行なんていつものこと。深夜の街から遠ざかり、真っ暗な山道を登ってゆく。通行止めのトンネルやホントに道かどうかも怪しい道を通過して、気がつけば瑞璃山荘前。駐車場には20台ほどの車。すでに起きている人もいる中、満天の星空をのんびり楽しむ余力もなく、3時過ぎ、力尽きてダウンした。

  朝起きたのは7時といいたいところであるが、7時からの目覚ましを何度も何度も聞いて起きたのは8時ごろであろうか?そこから瑞璃山荘を旅立った。急に山道に入り、一気に息が切れた。睡眠時間が少なかったせいであろうか。すぐに疲れが・・・。まだまだ瑞璃山は遠い。最初の林道との合流地点で服を脱ぎ捨てる(あとで拾う)。そこから、富士見山荘までひたすら登る。瑞璃山を制した。のはもっとあと・・・。ここは金峰山へ行く人と瑞璃山に行く人の分かれ目である。ここから瑞璃山に行くにはまず沢に出なければならない。山に登るのなら途中に下りを入れないでくれよ。沢にはなんと水が流れていた。当たり前か・・・。休憩をとり、いよいよ瑞璃山へのアタック開始である。と思ったらいきなりでかい岩が登場。出鼻をくじかれた。その後、階段ありーのロープありーので山を登っていった。前の人を抜かしたり、休憩しているときに抜かされたり。そうこうしているうちに富士山が見えてきた。

  今日の天気は絶好の晴れ。これは展望が期待できる。しかし、期待以上に疲れていたりした。最後にはもろ前の人とペースを合わし、歩いてみた。楽だった。何と自分ではそうは思わなかったが結構なペースで登っていたらしい。切り立った崖を見つつ、もうすぐ頂上。そこで何と・・・犬がいた。すげぇ。何がすごいって特に何もすごくはないのだが。瑞璃山の頂上へはぐるっと回っていくらしい。ということでぐるっと回ってみたら頂上に着いた。向こうには金峰山、富士山が見える。見晴らしがいいのは一方向だけみたいだ。ただ最高にいい眺め。山の形もおもしろいし、最高だった。そこで昼食。犬の隣で食べた。隣の方でとてもいい匂いがするのであるが、気にせずに食べる。しかし、気になっていた奴がいる。そう犬である。犬は私のパンを欲しそうに眺める。しかしこれはエビプリの昼食だ。あげるわけにはいかん。飼い主の機転により、パンを死守することに成功。さてさて、著上を後にし、一気に下る。沢に着く。顔を洗う。溺れる。その後、登って下ってはい駐車場到着。

  瑞璃山荘を後にし、ラジウムライン(道路の名前)を下る。昨夜は真っ暗で分からなかったが、なんと紅葉がめちゃくちゃきれいであった。それから道に迷った、ふりをしながら温泉に着いた。ここでは洞窟風呂(名前だけの人工物)に入った。中は霧が吹き出てマイナスイオンたっぷり。すごくリラックスできるなあ、と思ったのもつかの間。放送で団体客到着とのこと。いい風呂であった。(越前守)

  瑞璃山は想像以上の景観と山容を見せてくれ、そして期待以上に楽しませてくれた。越前守の久々の登山に多少の不安もあったが、そんな心配は無用だった、と思う。岩の城、そう形容しても誰もが納得しそうな山。頂上での眺めは最高。かつて登った南、中央、北アルプスに加えて、すぐそこに昨年の金峰山。よみがえる記憶の数々に思わず涙が・・・。いい山だった。そして、これで奥秩父の日本百名山をついに踏破。これもなかなか感慨深い。関東から近いのに、どこもいい山だった。2度目に登ることになるのはいったいどの山だ?

  夕食は17時過ぎ。早いけど、腹減りだったのでOK。信州そば「そば蔵」でそばをいただく。たっぷり堪能。満足した。飯の後は明日の準備。冷え込む車内で防寒のために毛布を購入。寝袋追加でもどっちでもよかったが。街中で買い物を済ませ、ビーナスラインから白樺湖を通過して、夢の平林道へ。有料だったらしいがここもすでに無料化されたか。夜の闇の中、パーキングらしき場所と登山道の入口を探し出して、標高の高さと寒さに弱りながらも、車内に寝床作り。かなり早いけど、明日のために寝た。時間は21時半くらいだったかな。

諏訪編へ続く

おしまい

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